才とは、以下のことを表す。
人名
漢字として
- 意味
- はじめから存在するもの、存在する、生まれ持っての能力・才能、才能がある、人材という意味がある。また(財・纔と通じて)わずか、(裁と通じて)はかる、定める、(哉と通じて)始め。
- 日本語では歳の代わりに用いて、年齢の助数詞に用いる。
- 字形
- 字形については諸説ある。
- 〔説文解字・巻六〕は「艸木の初めなり。丨に從ひ、上の一を貫く、まさに枝葉の生じんとす。一、地なり」と、草木の生える象形としている。李陽冰は木材の象形、〔六書故〕はそれを受けて、木の材質が初義でそこから才能という意味となったとする。
- 金文の字形は、十字で中央に太丸がある形や、⊥の下にYを重ねたような形のものがある。金文の太丸については、種子と解釈する説や、指事とする説がある。甲骨文や金文に、才を「在る」という意味で使う例があり、白川静は十字形の標識の象形とし、存在するもの・存在・時間が字の初義であるとしている。
- 音訓
- 音読みはサイ(漢音)、ザイ(呉音)、訓読みは、ざえ、わずかな、あり。名のりに、かた・たえ・とし・もち、がある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校2年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- JIS X 0213第一水準。
- 声符・意符
- 才を声符とする漢字に、材、財、䞗、豺、䴭、鼒、𩛥などがある。才を含む会意字に存、在、𢦔(𢦏)、などがある。
- 部首
- 〔説文解字〕や〔玉篇〕では、部首である。ただ属するのは才のみ。
- 語彙
- 才媛・才覚・才気・才芸・才子・才思・才俊・才女・才色兼備・才人・才徳・才能・才貌双全・才略・才量・才力・才腕