漢字として
- 意味
- 古い、久しい、年を経た、昔、昔からある、以前、(柩と通じて)柩という意味がある。
- 〔説文解字・巻四〕には「𨾦舊、舊畱なり」とある。
- 字形
- 諸説ある。〔説文〕は臼声の形声としている。萑+臼の会意とする説もある。臼の部分について、甲骨文・金文では臼とは違う形であり、虎挟みのような鳥を捕らえる道具の象形とする説がある。
- 旧の古いという意味については、久と音の通じた仮借義とする説がある。ただ金文の頃から使用例があり、古くからある使われ方である。
- 音訓
- 音読みはキュウ(漢音)、ク(呉音)、訓読みは、ふるい。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校5年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 旧悪・旧怨・旧家・旧懐・旧交・旧式・旧習・旧態・旧知・旧年・旧弊・旧聞・旧友・旧暦
異体字
舊
- Unicode
- U+820A
- JIS X 0213
- 1-71-49
- 部首
- 臼部
- 画数
- 18画
鵂
- Unicode
- U+9D42
- JIS X 0213
- 2-94-14
- 部首
- 鳥部
- 画数
- 17画
𦾔
- Unicode
- U+26F94
- JIS X 0213
- 2-86-85
- 部首
- 艹部
- 画数
- 16/17画
- 舊は、旧字体。常用漢字表に参考字体として載っている。JIS X 0213第二水準。
- 鵂は、〔説文解字〕に「舊、或ひは鳥に从ふ。休聲」とある異体字。鳥の名としても使われる。JIS X 0213第四水準。
- 𦾔は、〔重訂直音篇〕にある俗字。JIS X 0213第四水準。