灰とは、燃えた尽きたあとの残り物である。
燃えたよ… まっ白に…燃えつきた… まっ白な灰に…
なにを燃やしたのかにもよるが、さまざま化学物質を含み、着火や洗浄などに利用されてきた。
灰のような色を灰色という。
漢字として
- 意味
- はい、はい色、生気のない、意気消沈した、ほこり、焼き尽くす、という意味がある。
- 字形
- 火+又の会意。火の燃え残りを手に取る意。〔説文解字〕の本字は𤆆で、〔説文・巻十〕に「死火の餘㶳なり。火に從ひ又に從ふ。又は手なり。火、旣に滅っして、以って執持す可し」とある。
- 音訓
- 音読みカイ(漢音)、ケ(呉音)、訓読みは、はい。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校6年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 灰を声符とする漢字には、恢などがある。
- 語彙
- 灰隕・灰心・灰燼・灰滅
異体字
- 𤆆は、〔説文〕の本字。