Nuroは、ソニーの孫会社「ソニーネットワークコミュニケーションズ」が運営するインターネット接続サービスの総称。
光ファイバーインターネット接続サービスの「Nuro光」と、MVNOサービスの「Nuroモバイル」の2種類がある。
光
ソニーでは、自社で光ファイバーインターネット回線の建設にも乗り出しており、2013年4月から満を持して登場したのがこのNuro光である。
一般家庭向けの光ファイバーインターネット接続サービスでは(2013年の発表時点で)世界最速の下り最大2Gbps 上り最大1Gbpsというとてつもない速度を誇る。
なお現在提供されているONUホームゲートウェイルーターの端子がギガビットLAN(最大1Gbps)なのでその時点でボトルネックではあるが。
ネット上に流れているユーザー達の声・レビューによると、有線のギガビットLAN接続の場合実測で500Mbpsは軽く出るし、好調な場合だと900Mbps超えも夢じゃない。
サービス開始当初は関東圏のみサービス提供していたが、2018年1月から東海圏・関西圏でもサービス提供開始。
2018年1月からは従来のNuro光を上回る、「Nuro光10G」というサービスを提供開始。提供条件は従来のNuro光よりも厳しいが、それを大幅に凌駕する下り最大10Gbps 上り最大2.5Gbpsを誇るモンスター回線である。接続機器も従来のNuro光と別の物が用意され、その性能を遺憾なく発揮するため10ギガビットLAN対応になっている。
Nuro光では回線料金・インターネットサービスプロバイダー料金・セキュリティソフト料金が全てコミコミ。ONUホームゲートウェイルーターには無線LANも内蔵されている。
(forマンションは価格が安い分、セキュリティソフトは有料オプション提供で、メールアドレス提供無しなので要注意。ちなみに、料金はその物件・棟での加入世帯数に応じて変動し、4~6世帯目までは変わらないが、7世帯目から1世帯増えるごとに段階的に安くなり、10世帯以上の加入で最安になる。)
光加入条件
Nuro光(戸建)
- 以下の都道府県であること。
(離島部・山間部はまず不可能。微妙な場合は要問い合わせ。)
東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県・愛知県・静岡県・岐阜県・三重県・大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・広島県・岡山県・福岡県・佐賀県・北海道 - 以下の建築物であること。
一戸建て住宅・7階建て以下の集合住宅
(※8階建て以上の場合、建築物によってはマンション専用の「Nuro光 forマンション」が導入されている場合あり。)
Nuro光 forマンション
もし現在未導入の物件に住む者は、他の居住者達と共同で導入リクエストエントリーを公式HP上から行おう。
その物件・棟で4世帯以上のエントリーが集まった場合、その物件に対しソニーの営業スタッフが直接出向いて大家さんや管理組合に掛け合ってくれるので、無事に導入されることを祈ろう。
Nuro光10G
- 以下の都道府県であること。
北海道・東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・愛知県・静岡県・岐阜県・三重県・大阪府・兵庫県・奈良県・福岡県の一部エリア - 以下の建築物であること。
一戸建て住宅、及びマンション
Nuro光の速さの秘訣
Nuro光では、光ファイバーによる高速通信の国際標準規格である「G-PON」(Gigabit capable Passive Optical Network)を採用している。
欧州圏を中心に使われているG-PONは、フレッツ光で現在採用されている「GE-PON」(Gigabit Ethernet Passive Optical Network)と比べ、規格上では約2倍の通信速度性能を持つうえ、データ転送効率がG-PONの場合はGE-PONに比べ2割も良いのが特徴。
Nuro光10GではG-PONの上位規格である「XG-PON」(10Gigabit Capable Passive Optical Network、Xは10を意味する)を採用している。
Nuroモバイル
もともとソネットではPLAY SIMというMVNO格安SIMを提供していたが、2016年10月にサービスリニューアルを行い、Nuroモバイルとなった。PLAY SIMは現在は新規受付を終了済み。
これまで通りNTTドコモ回線網のSIMカードを提供し続けているのほか、2017年12月からはソフトバンク回線網、2019年5月からはau回線網のSIMカードの提供も始まった。