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SPEEDWEEK単語

スピードウィーク
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SPEEDWEEKとは、モータースポーツニュースを扱うドイツ語webサイトである。

MotoGPスーパーバイク世界選手権、F1DTM、など様々なモータースポーツを扱っている。
 

MotoGPの記事の内容の傾向

Moto2やMoto3を報道する

最大排気量クラスのみならず、Moto2Moto3も精力的に報道する。

最大排気量クラスの記事を書くだけで手一杯、という感じのMotoGPニュースサイトが多いが、このSPEEDWEEKは下位カテゴリーの記事が次々と掲載される。
 

KTMを応援する

SPEEDWEEKはレッドブル系列のニュースサイトで、ドイツ語圏の編集者が多い。このため、同じドイツ語圏のオーストリアが生んだバイクメーカーKTMをひたむきに応援しようとする傾向がある。

Moto2Moto3の記事が多いのはこの辺にも理由がある。KTMが活躍しているカテゴリーというとMoto2Moto3なので、KTMを讃えるためにもそうした下位カテゴリーの記事を書いている。
 

スペイン・イタリアの出来事も引用して報道する

SPEEDWEEKはドイツ語圏向けのニュースサイトだが、遠く離れたスペインイタリアのこともしっかり報道する。それゆえ、SPEEDWEEKをチェックし続けていればヨーロッパ全域の動向がしっかり把握できる。

2018年9月23日にアラゴンGPが行われ、ホルヘ・ロレンソマルク・マルケスを避けようとして転倒、足を骨折してしまった。この件についてホルヘ・ロレンソ父親チチョ・ロレンソはスペインラジオ局に出て喋り、それをスペインの有力サイトMarca.comAS.com10月6日にそろって記事にしていた(記事1exit記事2exit)。それから5日後の10月11日SPEEDWEEKは引用して記事にしていたexit。ちょっと情報が遅れているのだが、それでもきちっとスペインの出来事を報じるので、読者にとって大いに助かる存在である。

2018年12月に、スイス南部のルガーノに住むアンドレア・イアンノーネが高級を税務警察に差し押さえられたことも、この記事exitできっちり報じている。

2018年11月ロマーノ・フェナティ交通警察官に対して不適切な暴言をしたことも、地元の新聞社の記事を引用しつつ、この記事exitできっちり報じている。
 

記事の量が多い

MotoGPニュースwebサイトは多々あるが、記事の量はSPEEDWEEKが最も多いと思われる。1日に5つほど記事を更新するペース毎日ずっと続く。

報道範囲が広く、記事が多いので、とても有益なニュースサイトだと言える。

一方で、あまりに記事の量が多いのが諸刃の剣となっている感がある。1日5記事、7日で35記事。35記事をしっかり読むのはちょっと疲れてしまう。記事を読むのをサボりたくなるが、とはいえ、読み応えのある記事が埋もれているかもしれないという気持ちも生じてしまい、手抜きせずに読まなきゃという気持ちになってしまう。
 

出来映えのよい記事が再掲載される

特に出来映えのよい記事は、数ヶの間隔をおいて、再掲載される。うっかり見逃してしまった人向けの措置と言える。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ心理学者と巡り会ったという記事は、全く同じ内容で3回も掲載されている。(記事1exit記事2exit記事3exit

ジョアン・ミルマネージャーであるパコ・サンチェスexitの苦労話も2回掲載されている。(記事1exit記事2exit
 

金について書く

このwebサイトの一大特徴は、金について書くことをためらわないところにある。モータースポーツというのは金がかかる競技であり、その現実からを背けようとしない姿勢がある。

A選手は父親が大地主の富豪であり150万ユーロの持参金をチームに持ち込んでいるexit
B選手は50万ユーロの持参金を支払ってきたが来年は払えそうもなくシートが決まっていないexit
チームオーナーのC氏は国際的大企業の創業家一族の一員であるexit

といった記事がしばしば出現する。

他のモータースポーツニュースサイトは、モータースポーツのドロドロした金銭事情を報道せず、モータースポーツの綺麗なところだけにスポットライトを当てようとする傾向があるが、SPEEDWEEKの記者たちは果敢にドロの中に飛び込んで行く傾向がある。
 

舌戦を簡潔に報じる

SPEEDWEEKはきちっと舌戦を取り上げる。

2018年アンドレア・ドヴィツィオーゾホルヘ・ロレンソ舌戦事件の最終局面は、この記事exitで簡潔にまとめて報じていた。

Motorsport.com世界版は3回に分けて記事を書き(記事1exit記事2exit記事3exit)、GPOneスクショを撮りつつ記事にしていたexit。こうしたニュースサイトべると執拗さが足らないような気がするが、きっちり要点をまとめて記事にしている。

ちなみに日本ライディングスポーツexitは、この件について一切報じていない。同誌は昔から舌戦を取り上げない傾向がある。
 

記事の読み方

ドイツ語webサイトなので、Google Chromeに頼るのが良い。

普段はGoogle Chrome翻訳を「ドイツ語日本語」にしておいて、記事を翻訳する。大雑把ながら、だいたいの意味を把握することができる。

正確に読解したいと思ったら、Google Chrome翻訳を「ドイツ語英語」にする。ドイツ語から英語に変換する精度は非常に高い。Google Chromeが作り出す英文を自力で読む。たいてい、高校英語レベル易な英文になるので、根性があれば読むことができる。
 

記事の検索方法

過去の記事を上手に検索するには、Google検索に「site:speedweek.com」と入れるとよい。

例えば、ドイツ拠点を持つプステルGPの詳細を知りたいと思ったとする。その場合は「PrüstelGP site:speedweek.comexit」と検索する。するとこの記事exitが見つかり、Florian Prüstelという人がチームボスだとわかる。今度は「Florian Prüstel site:speedweek.comexit」と検索すると、この記事exitが見つかり、プステルGPの体はザクセンリンクの近くのCallenbergに本社があるプステル輸送という名の運輸・物流会社で、約250人の従業員を擁し、150台の車両を保有していることがわかる。

このように、チーム情報を事細かに収集するには「site:speedweek.com」が便利である。


余談ながら、MotoGP公式サイト過去記事を検索する方法は「site:motogp.com」である。ニコニコ大百科の記事を書くときは出典の正確性がめられるが、もっとも確実なのがMotoGP公式サイトの記事なので、site:motogp.com」を駆使することになる。

ぴーうぃーく」で「site:speedweek.com」、もとじーぴー」で「site:motogp.com」が出るように辞書登録しておくと、大変便利である。

 

SPEEDWEEK編集長 ギュンター・ウィジンガー

SPEEDWEEKの創業

Motorsport aktuellというモータースポーツ雑誌がある。(公式サイトこちらexit) スイスチューリッヒに本社を持ち、使用している言語はドイツ語で、ドイツ語圏向けの週刊誌である。1963年powerslideという名前で創刊し、1975年6月11日Motorsport aktuellという名になった。

この雑誌の編集部にギュンター・ウィジンガーnther Wiesinger)というオーストリア人がいた。彼はオーストリアの巨大企業レッドブル支援を受けて独立し、SPEEDWEEKを立ち上げた。それが2008年のことで、彼を慕って何人かの編集者たちが移籍していった。

創業当時のSPEEDWEEKは雑誌企業だった。2019年現在媒体での発刊を止めて、全ての記事をインターネット開している。

2008年の創業から2019年現在に至るまで、本社はスイスチューリッヒ郊外のウスターというこの場所exitにある。こぢんまりとした3階建ての建物exitの中に編集室がある。

(この項の資料はこちらexitこちらexit


ちなみにスイスは、西部フランス語圏と北部のドイツ語圏と南部イタリア語圏と東部のロマンシュ語圏の4つに分かれている。この画像を見るとexit、4つの言語圏に分かれていることがよく分かる。ダニ・ペドロサが住むジュネーヴ周辺がフランス語圏、ホルヘ・ロレンソが住むルガーノ周辺がイタリア語圏、SPEEDWEEKがあるチューリッヒはドイツ語圏に位置している。
 

ギュンター・ウィジンガー編集長

ギュンター・ウィジンガー編集長の貌は画像検索すると出てくるexit白髪で、結構な長身である。

MotoGPを担当する記者である期間が長かった。

こちらの記事exitでは、インターネットがなかった時代の編集について昔話をしている。テレックスファックスを駆使して仕事をしていたらしい。

SPEEDWEEKにはイザベラ・ウィジンガーIsabella Wiesinger)という名前記者がいる。ギュンター・ウィジンガー編集長の奥さんなのだろう。

SPEEDWEEKの最重要記事はギュンター・ウィジンガー編集長が直々に筆をとり、著述する。

最近は丸くなったようだが、2013年頃のMoto3クラス明期はホンダへの対抗心をむき出しにしており、「ホンダは規制の精神に完全に反した手段を使おうとしているexit」「ホンダは規制の抜け穴を悪用しようとしているexit」「ホンダのエンジンはKTMのエンジンの模造品だexit」「ホンダがテスト禁止の規制を巧みに回避しようとしているexit」などという記事を編集長自らがせっせと書いていた。
 

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