3DCGとは、3次元コンピュータグラフィックスのことである。
概要
3次元の描写を平面上投影したCGのことを言う。ゲームをはじめ、CADなど様々な分野に使用されている。2DCGと明らかに違うのは「奥行き」があるためその分の演算が必要になり、2DCGより高めのマシンスペックが必要である。しかし、動きを作る分には2Dアニメーションのようにパラパラ漫画のように1コマずつ手作業で描く必要がないため、動画を作る分には3DCGが有利である。
3DCGの用途はハードウェアの性能向上によりかなり広がっており、携帯用ゲーム機でも3DCGが頻繁に使われるまでになっている。また作画技術の向上によりアニメでも3DCGを一部混ぜたり、さながらアニメ絵のようなフル3DCG動画の作成もできるようになっている(トゥーンレンダリング)。
そのため全般的に3DCGを直接処理する場合はスペックが高いマシンが要求される。PC向けのゲームでいわゆる「ハイエンドクラス」のスペックが要求されるのもこのためで、またPSPやDS向けゲームの3DCGに比べ、箱○やPS3向けのゲームだと段違いにクオリティが違うことが多い一因である。高めのスペックが必要、といっても現在の「パソコン」の水準でも十分な性能を持っており、作成ならミドルレンジのマシンでも十分にこなすことができるようになっている。ハードウェアの性能向上ももちろんだが、ソフトウェアも時代が経つにつれて充実しており、昔こそは本当に個人には手が出しづらいレベルのお金が必要だったが、今ではフリーを含めた1万円未満のソフトでも作者次第で人をひきつけられるクオリティの3DCGが作れるようになっているため、個人でも3DCGを作り、Web上に公開している人も少なくない。
ニコニコ動画と3DCG
以上のように、最近では個人でも3DCG作品を作ることができるようになっているため投稿動画に3DCGを使ったものもないわけではないが、やはりニコニコ動画内で一番流行っているのが”MikuMikuDance”(以下MMD)だろう。
ソフトの詳細は該当記事に譲るが、要するにこれとモデルデータ(とあとは作者のやる気)さえあれば初音ミクを始めとしたさまざまなキャラを動かし、3DCG動画作品を作ることができる。またMMDおよびモデルデータはフリーで配布されていることがほとんどであるため、ソフトを入手したらすぐに手元のマシンで作成を開始することができ、敷居はかなり低い。安価ではあるが、ヒット数・コメント数をたくさん取っている人気の高い動画も存在しており、VOCALOIDキャラクター人気も相まってニコニコ動画内のMMDの使用率は高い。
主要な3DCGソフト
- 3ds Max(旧3D Studio MAX)
- MAYA
- Softimage(旧SOFTIMAGE|XSI)
- LightWave3D
- Blender
- Shade
- Poser
- Metasequoia
- DoGA
- 六角大王
- MikuMikuDance