Krile (読み: くるる) とは、超越者向けの Twitter クライアントである。
なおこの記事では、Windows Phone 向けクライアントの "Krile for Windows Phone" についても記述する。
Krileの各シリーズにはそれぞれ以下の開発コードが存在する。
ここでは Windows 版の Krile2 Mystique について述べることとし、Krile for Windows Phone "Agalmatophilia" については別の項目に記述する。
なお開発が終了したLycanthrope系については割愛しておく。
Krile は karno 氏により開発されている Twitter クライアントである。
開発コンセプトは「かわいくって分かりやすい、使いやすいクライアント」
プログラミング言語には C# が用いられている。ソースコードは github で管理されており、誰でも閲覧及び編集が可能である。基本的に無料だがカンパは歓迎である。気に入った場合は積極的にカンパするとよいが、見返りはない。対応OSは Windows XP, Windows Vista, Windows 7 だが、 Windows XP は非推奨、Windows 7 の 64bit 版が推奨とされている。動作には .NET Framework 4 をインストールする必要がある。またハードウェアの性能への要求はやや高い。低スペックなPCでも起動しないことはないだろうが、特にメモリに関してはしっかり積んでおく必要があるといえる。最近はブラウザなどもメモリを食い潰すため、下手をすると 4GB でも足りないという状況も発生しうる。くるるたん (後述) はメモリが大好きなのだ。また、Windows8では画面遷移時などに内部エラーが発生し、頻繁に落ちる。
世の中には日本製のものだけ見ても、ておくれなクライアント (ておクラ) やキチガイなクライアントなども含めて、さまざまなクライアントが存在する。ユーザーはそれらの中から自分に見合ったものを選択するわけだが、Krile 最大の強みはなんといっても高度な振り分け機能と自由度の高いキーアサイン機能であろう。さまざまな条件を自在に組み合わせ、受信したツイートを各タブに振り分け、自分で設定した操作方法で思うままにアクションを起こすのだ。ここまで繊細な振り分け条件を指定でき、そのうえ変幻自在の操作方法を設定できるクライアントは他にはないだろう。
また、流れ続けるTLに遅れを取らないためには User Streams への対応が必須なわけだが、Krile は最初期から User Streams に対応してきたクライアントであり、UI の設計もそれ相応で使いやすい。
これらの機能に合わせてレイアウトなどを自分好みに設定すれば、今までよりも速くふぁぼやリプライを飛ばして行けるだろう。アカウントを跨いでRTを行うことで、おもしろいツイートをどんどん拡散させよう。よく洗練された UI は使い勝手のよさと見た目のキレイさを高い次元で両立している。他にも、ここに書ききれないぐらいのさまざまな機能が存在する。さあ、あなたも Krile を使ってみよう!
なお、Krile には「くるるたん」というマスコットキャラクターが存在する。くるるたんはかわいい。しかしかわいいからといってセクハラは厳禁である。ちなみに好きな食べ物は CPU とメモリだそうだ。くるるたんを愛でたいと言う方は積極的にくるるたんの絵を描いてあげよう。作者と Krile ユーザーが大変喜ぶであろう。そして最後にもう1回言っておく。くるるたんはかわいい (大事なことなので二回言いました)。
開発当初から User Streams に対応している。むしろ、User Stream の利用を前提としている。随所がそれに見合うように設計されており、リアルタイムで滝のようにガンガン降ってくるツイートをスマートに消化して行けるだろう。また後述のクエリを使用すれば、自由自在に複数のタブへツイートを振り分けることができる。サクッとクエリを記述してツイートを抽出し、タブ内一括ふぁぼを用いて華麗にふぁぼ爆撃をキメよう。マルチカラムでの表示にも対応しており、TLを横に並べ複数のTLを同時に閲覧するのも朝飯前だ。任意のハッシュタグを追加で受信する機能や、自らのツイートに自動でハッシュタグを付加してくれる設定も存在し、アニメの実況なども大いに捗るはずである。当初から複数アカウントでの使用を視野に入れて UI が設計されているため、アカウントを跨いだRTやふぁぼなども無駄に手数をかけずにサクサクこなせるだろう。
またキーアサインやマウスアサイン、入力ボックスや通知バーの位置、フォントやツイートが流れる向きなど、動作や入力、見た目に関わる部分は大抵自在に変更可能である。特にツイートの表示方法には全行表示と1行表示があるが、これをどちらにするかによってだいぶ見た目や使い勝手が変わる。いずれの設定も、使いやすい方や今まで使ってきたクライアントに近い方を選べばよいだろう。設定項目が多いだけにデフォルトで自分好みの設定になっていることは稀だが、逆に言うとカスタマイズの余地が大きいので、いろいろ自力で設定を変えるのに慣れている人向けである。Krile を使いこなすには、ある程度 Windows のフリーソフトなどを使い倒してきた経験は必要になってくるだろう。
なおこれらの設定について、 Lycanthrope とは一切の互換性がない。
ユーザーたちの声により機能が増えていった経緯があり、他のクライアントに搭載されているような機能は大抵搭載されてきた。他にあまりない機能を挙げるとすると、"Krile Query" (以下 "KQ") と呼ばれる独自のクエリや、フォールバックが挙げられるだろう。以下でこれらの機能について記述する。
タブの振り分けやミュートの設定に使う独自のクエリである。受信したツイートの中から、特定の条件に当てはまるツイートを抽出する。指定できる条件は、ツイート本文やユーザー名に関するもの、ふぁぼ・RTや Mention に関するもの、bio/via に関するものなどさまざまである。またスター系フィルターが導入されたことにより、「RT元ツイートの情報」と「RT先ツイートの情報」を厳密に分けて扱えるようになったことを特筆しておく。なお、文字列を抽出する条件を指定する場合には、正規表現も利用できる。
実使用においては、上記のようなひとつひとつの条件を AND, OR, NOR, NAND, NOT を使って組み合わせ、複合した条件を作成していく。ある程度論理演算の知識が必要だが、真理値表やベン図を書いたり、論理式を簡略化したことがある人であれば、文法さえ覚えれば難しいことではないだろう。なお、文法を覚えずとも GUI を使って編集することができるので、初めて使う場合でも安心だ。
ミュートの条件指定にもKQを使うことができる。例えば、「特定ユーザーのツイートのうち、自分への Mention 以外は弾きたい」や「特定ユーザーのツイートのうちRTのみを弾きたい」、「特定ワードを弾きたいがこの人のツイートは弾かれないようにしたい」や「この人のツイートは別の人がRTして回した場合でも弾きたい」といったやや複雑なミュート条件を指定可能である。
最近は「タブクイックビルダー」という、論理演算の知識があまりなくてもタブを作れる機能が搭載されたようだ。需要が高いタブ (home タイムライン用のタブや、ふぁぼ・RTされたツイート用のタブなど) はこれだけでも作れる。しかし、ここまで高度な振り分け機能を搭載したクライアントは国産のものではおそらく他にないので、やはりKQを使いこなせるようになって Krile を骨の髄までしゃぶり尽くしていただきたいところだ。なおMystiqueにおけるKQに関する解説はもしか氏によるブログが詳しいので、文法などについての記述は割愛する。
Twitter では、一定時間内にある程度以上ツイート・ふぁぼを行おうとすると、規制されてしばらくツイート・ふぁぼが行えなくなる。そんなときに役立つのがこの「フォールバック」という機能である。あらかじめ規制されたとき用のアカウントを作成・登録しておくことで、規制されたときに自動でそちらのアカウントに移行しツイート・ふぁぼが行えるのだ。連続で長時間実況を行なったり、延々とリプライを交わし合ったりすると post 規制を、1日に何度もふぁぼ爆撃を行なったりするとふぁぼ規制を喰らうものだが、規制時にフォールバックされるようにしておけば安心である。
フォールバック発動時の規制用アカウントへの移行はとてもスムーズで、画像を本垢と同じにしておけばユーザー本人ですら規制に気付かないということもありうる程である。規制が解除された際も自動で本垢に戻るので、一切規制を意識せずに Twitter を楽しむことができるといえる。他にも、あと何ツイートで規制されるのかを予想してくれる機能や、ツイート規制が解除されそうな時刻を予測してくれる機能なども搭載しており、それらは「なるべく規制されたくない」という人にも便利であろう。
Krile for Windows Phone "Agalmatophilia" (以下 "K4WP") は、Windows Phone (以下 "WP") 向けの Twitter クライアントである。Windows 版と異なり有料である (350円)。プログラミング言語は C# で Windows 版と同じだが、こちらはクローズドソースである。Android 端末では ShootingStar や twicca、iOS の端末では Tweetbot や SOICHA などが王道クライアントとなっているようだが、最も歴史の浅い WP の端末では開発者やアプリ数が少ないこともあって主流となっているクライアントは存在しなかった。そんな中で登場したのが K4WP である。元々 Windows 版 Krile での実績を積んできている作者がかなり力を入れて開発したようなので、強力なライバルが現れなければ一気に覇権を取れる存在になりうるだろう。有料なのがネックという見方もあるが、iOS の Tweetbot は有料で、Android の ShootingStar にも有料版が存在する。よいクライアントであれば有料でもユーザー数は増やせるのだ。機能が制限された無料版も存在し気軽に試せるので、気になる方には気軽にどんどん試していただきたい。英語版での提供が幸いしてか、海外のユーザーも増えつつあるようである。
また Windows 版 Krile はどちらかというとガチなユーザー (超越者) 向けのクライアントだが、K4WP はかなり方向性が異なるようで、比較的ライトなユーザーでも使いやすいように設計されているようだ。しかしそのような設計だからといって、必要な機能が省略されているわけではない。User Streams や複数アカウントへの対応は健在だ。それどころか、ツイートの複数選択やオペレーションキュー、Achievements (経験値) 制度など、Windows 版 Krile に存在しない機能も搭載しているぐらいである。ちなみにオペレーションキューとは、電波が届かない状況で行なった操作 (ツイートやふぁぼ?) が、電波が届くようになった段階で操作を行なった順に送信されて行く機能である。この機能が実装された背景には、作者が電波の届きづらい地下鉄を日常的に利用しているということが大きいようである。
なお、残念ながら筆者は WP 端末を所持していないため、K4WP を使用感を試すことができない。しかしユーザーレビューなどはなかなか良好のようである。端末を所持しておりアプリの使用が可能な方には、積極的に記事を加筆・修正していっていただきたい。また Android 版 Krile の開発も一時は検討されていたようだが、Android アプリの開発言語が Java であることがネックとなり、実現される見込みはほぼなくなった。作者は相当な Java アンチのようである。
※後者の動画では .NET Framework 3.5 で Mystique が動作しているが、現在の Mystique には .NET Framework 4.0 が必須である。なお Windows 2000 には .NET Framework 4 をインストールできないため、現在無改造の Windows 2000 では Mystique を使うことはできない。
掲示板
17 ななしのよっしん
2015/11/17(火) 19:41:27 ID: d2EqH4PGiz
Windowsデスクトップ板で英語UIは利用できるのだろうか
Wikiでちらっと見たきりだ
自分で言語いじれるなら面白いね
18 ななしのよっしん
2018/08/16(木) 01:02:17 ID: 78PU3L85Fa
ユーザーストリームの終焉か。krileの使いやすさは、他のクライアントと一線を画する素晴らしいものだった……惜しい
19 ななしのよっしん
2018/12/10(月) 02:08:18 ID: Y4UiV5mjCD
ツイッターの薄い本で初めて知ったソフトやったわ。
一通り使ってみたいと思う。
PCではツイッターはブラウザで使うものと思っていたから新鮮な体験ができそうだ
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最終更新:2025/03/03(月) 22:00
最終更新:2025/03/03(月) 22:00
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