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“ぞこな”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
... とうとう三返目に見物人が手伝って往生おうじょうさしたと云う話しです」「やれやれ」と迷亭はこんなところへくると急に元気が出る。「本当に死にぞこないだな」と主人まで浮かれ出す。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一度死を図って死にぞこなった政枝は反動的に極度に死を怖れ、死から出来るだけ遠退きたいと心中もがき続けた。だが、死を思うまいとすればかえって死の考えがうかび、夢にも度々たびたび死ぬ夢を見た。
勝ずば (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
先生には斬られぞこない、坊さんには丸められちまい、せっかくみがいたがんりきのかおもつぶれそうでございますから、なんとか眼鼻のあくようにしようと思って、執念深くもしょっちゅうあれから
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)