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“づく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヅク
語句割合
32.0%
20.0%
木兎12.0%
12.0%
木菟8.0%
4.0%
4.0%
4.0%
4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「矢切で死んだ奴の詮議に矢口へ行く……。矢の字づくしも何かの因縁かも知れねえ。おまけにどっちも渡し場だ」
半七捕物帳:51 大森の鶏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
學校に入りてよりは、「パラツツオオ、デル、ドリア」のひさしづくりの平屋根より笑ひ戲るゝ群を見ることを許されしのみ。すべて街のこなたよりかなたへ行くことだに自由ならず。
伝兵衛は木兎づくのやうに頬を膨らませた。
御殿ごてん玄関げんかん黒塗くろぬりりのおおきな式台しきだいづくり、そして上方うえひさしはしら長押なげしなどはみなのさめるような丹塗にぬり、またかべ白塗しろぬりでございますから、すべての配合はいごうがいかにも華美はでで、明朗ほがらか
とんびよ、木菟づくの童顔
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「むむ、おもしろかったな鎌倉づくりは。だが、気狂いが火をつけ出した。もうお仕舞いだ」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「成程ね、十二支と江戸名所づくしだ」
直道の隣に居たる母はひそかに彼のコオトのすそを引きて、ことばを返させじと心づくるなり。これが為に彼は少しくためらひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
見たところはせいぜい十七、八のあどけない若づくりであるが、彼女がまことのこよみ二十歳はたちをもう二つも越えていた。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)