Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                
“造”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つく75.8%
こしら7.4%
づくり4.7%
みやつこ1.6%
つくり1.6%
こし1.6%
いた1.2%
づく1.2%
ミヤツコ1.2%
つくっ0.4%
0.4%
おく0.4%
0.4%
こさ0.4%
こせ0.4%
ざう0.4%
つくら0.4%
づくリ0.4%
イタ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寶鼎はうてい金虎きんこそんし、芝田しでん白鴉はくあやしなふ。一瓢いつぺう造化ざうくわざうし、三尺さんじやく妖邪えうじやり、逡巡しゆんじゆんさけつくることをかいし、また頃刻けいこくはなひらかしむ。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大湊は船をこしらえるところであり、またそれを修理するところであるから、ここに泊っている船は、この船とばかりは限らない。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
伸子の室は、幾分ポンパドゥール風に偏した趣味で、桃色ピンク羽目パネルを金の葡萄蔦ぶどうづた模様で縁取っていて、それは明るい感じのする書斎づくりだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ここに出雲いづもくにみやつこの祖、名は岐比佐都美きひさつみ、青葉の山をかざりて、その河下に立てて、大御食おほみあへ獻らむとする時に、その御子詔りたまはく
ちょうどその横が十畳で、客室きゃくまらしいつくりだけれども、夫人はもうそこを縁づたいに通越して、次の(菅女部屋)から
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
神仙は銀製の長さ二寸ばかりあるトッコンと云う楽器、水晶でこしらえた亀のこうの形をした一寸五分ばかりのもの、鉄扇てっせんけんの四種の品をくれた。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「我が詩淵明を慕ふ、恨むらくは其の微にいたらざることを」とあり、また八十三歳の作に自勉と題するものあり、その冒頭には
んだ音色ねいろが、つきひかりって、ゆめのように、しろれんがづくりのおおい、まち建物たてものうえながれてゆく。まちむ、おとこも、おんなも、みんなおまえをきになる。
幸福の鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さうして年々トシドシ頻繁に、氏神其外ソノホカの神々を祭つてゐる。其度毎ソノタビゴトに、家の語部カタリベ大伴カタリミヤツコオムナたちを呼んで、コレツカマドコロもない昔代ムカシヨの物語りをさせて、氏人ウヂビトに傾聴をひて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今この三田みたの屋敷の門を這入はいって右の方にある塾の家は、明治初年私の住居で、その普請ふしんをするとき、私は大工に命じて家のゆかを少し高くして、押入の処に揚板あげいたつくっおいたと云うのは
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
れから番町の村田むらた六(後に大村益次郎おおむらますじろう)の処へ行て、その通りに勧めた所が、れは如何どうしても遣らぬと云うかんがえで、神田とは丸で説が違う。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ひと生血いきちをしぼりたるむくひか、五十にもらで急病きうびやう腦充血のうじうけつ、一あさ此世このよぜいをさめて、よしや葬儀さうぎ造花つくりばな派手はで美事みごとおくりはするとも
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
小田切家の墓所を新たにつくることになりまして、かろうとをしらえます間、一時、遺骨をお預けしておいたのでございます
情鬼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
昼前にこさった笛が、あの儘転がっている、水車が歌をうたっている——その歌は水車でなくて、自分が歌っているようにも思われる。桶屋の前に子供が遊んでいた。あの黒い海に鰐が住んでいる。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ヤったな。ああ、痛え。」「おお、痛え。済まねえやい、木や土でこせえた木偶にんぎょうじゃねえ。」「血のある人間だ、さあどうする。」とくってかかる混雑紛れ、お丹等老婦人を見咎みとがめられず
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うかね。うしよう。」此間このあひだ滿谷が和田三ざうの所へくと来合せて居たモデルに和田が「イレエ、モンペエル」と言つたさうだが
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
やっぱり今の書物の二十八ページ〔春の巻 第十 豚の刺身〕にカステラ鍋とテンピの図が出ていますからあれを見てブリキ屋につくらせれば何処どこでも出来ます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
道路は市中しちゅうの昭和道路などよりも一層ひろいように思われ、両側には歩道が設けられていたが、ところどころ会社らしいセメントづくリの建物と亜鉛板トタンいたで囲った小工場が散在しているばかりで
元八まん (新字新仮名) / 永井荷風(著)
其他ハ当所ノ糟粕ヲ嘗ムル者、酒店魚商ヲ首トシテ浴楼ユヤ箆頭肆カミユヒドコイタルマデ幾ド一千余戸ニ及ベリ。総テ這地コノチノ隆盛ナル反ツテ旧趾ノ南浜新駅シナガハシンジユクヲ羞シムベキ景勢ナリ。
上野 (新字新仮名) / 永井荷風(著)