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孰
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ど
ふりがな文庫
“
孰
(
ど
)” の例文
氏はこの二つの
外
(
ほか
)
に今一つ博士の肩書を嫌つたが、実をいふと、この三つのうちで、
孰
(
ど
)
れが一番
無益物
(
やくざもの
)
であるかが問題であるに過ぎない。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
圍爐裏
(
ゐろり
)
の
邊
(
ほとり
)
は
醉
(
ゑひ
)
が
加
(
くは
)
はつて
寶引
(
はうびき
)
の
群
(
むれ
)
に
行
(
ゆ
)
かぬ
婆
(
ばあ
)
さん
等
(
ら
)
は
酒
(
さけ
)
の
好
(
す
)
きな
孰
(
ど
)
れも
威勢
(
ゐせい
)
のいゝものばかりであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
二人は話が何時か、理に落ちて来た
為
(
ため
)
だろう。
孰
(
ど
)
ちらからともなく、黙ってしまった。青年は、他の一つの腰掛を、二三尺動かして来て、女と並んで腰をかけた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
あの私から借った英語の本見て幾通りもの方法やってみたところが
孰
(
ど
)
れもあんじょう行かんらしいので、ぐずぐずしてたら人目につくようになって来るし、気が気でのうて
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
黒いのは一箇の
両掛
(
りょうがけ
)
で、
浅黄
(
あさぎ
)
模様の
被布
(
おおい
)
をした
長櫃
(
ながもち
)
が
後
(
あと
)
に一箇、
孰
(
ど
)
れも
人夫
(
にんぷ
)
が
担
(
かつ
)
いで
菜の花物語
(新字新仮名)
/
児玉花外
(著)
▼ もっと見る
後
(
あと
)
なる
一人
(
ひとり
)
は、
中脊
(
ちうぜい
)
の
細
(
ほそ
)
い
男
(
をとこ
)
で、
眞中
(
まんなか
)
の、
其
(
そ
)
の
盲目婦
(
めくらをんな
)
の
髮
(
かみ
)
の
影
(
かげ
)
にも
隱
(
かく
)
れさうに、
帶
(
おび
)
に
體
(
からだ
)
を
附着
(
くツつ
)
けて
行違
(
ゆきちが
)
つたのであるから、
形
(
なり
)
、
恰好
(
かつかう
)
、
孰
(
ど
)
れも
判然
(
はつきり
)
としない
中
(
なか
)
に、
此
(
こ
)
の三
人目
(
にんめ
)
のが
就中
(
なかんづく
)
朧
(
おぼろ
)
に
見
(
み
)
えた。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ロミオ
他
(
ほか
)
のと
較
(
くら
)
ぶれば
彌〻
(
いよ/\
)
彼女
(
あれ
)
をば
絶美
(
ぜつび
)
ぢゃと
言
(
い
)
はねばならぬことになる。
美人
(
びじん
)
の
額
(
ひたひ
)
に
觸
(
ふ
)
るゝ
彼
(
あ
)
の
幸福
(
しあはせ
)
な
假面
(
めん
)
どもは、
孰
(
ど
)
れも
黒々
(
くろ/″\
)
と
製
(
つく
)
ってはあれど、それが
却
(
かへ
)
って
其
(
その
)
底
(
そこ
)
の
白
(
しろ
)
い
面
(
かほ
)
を
思出
(
おもひだ
)
さする。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
そして
孰
(
ど
)
っちにも、あなたとあたくしの、頭文字が刻んである。
方子と末起
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
牛乳でも
鶏
(
かしわ
)
でも何でもいゝから、
孰
(
ど
)
れか一つぐらゐ食べてゐてくれないだらうか、明日の朝眼を開いた時あのお皿が空になつてゐてくれたら、さうしてフンシが濡れてゐてくれたら
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
孰
(
ど
)
ちらからともなく、黙つてしまつた。青年は、他の一つの腰掛を、二三尺動かして来て、女と並んで腰をかけた。
生
(
なま
)
あたゝかい晩春の微風が、襲つて来た為だらう。花が頻りに散り始めた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
棺
(
くわん
)
は
僅
(
わづか
)
な
人
(
ひと
)
で
葬
(
はうむ
)
られた。それでも
白提灯
(
しろぢやうちん
)
が
二張
(
ふたはり
)
翳
(
かざ
)
された。
裂
(
さ
)
き
竹
(
だけ
)
を
格子
(
かうし
)
の
目
(
め
)
に
編
(
あ
)
んでいゝ
加減
(
かげん
)
の
大
(
おほ
)
きさに
成
(
な
)
るとぐるりと四
方
(
はう
)
を一つに
纏
(
まと
)
めて
括
(
くゝ
)
つた
花籠
(
はなかご
)
も二つ
翳
(
かざ
)
された。
孰
(
ど
)
れも
青竹
(
あをだけ
)
の
柄
(
え
)
が
附
(
つ
)
けられた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「あゝ、
其
(
そ
)
の
姨捨山
(
をばすてやま
)
と
云
(
い
)
ふのは
孰
(
ど
)
れでございます。」
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
牛乳でも
鶏
(
かしわ
)
でも何でもいゝから、
孰
(
ど
)
れか一つぐらゐ食べてゐてくれないだらうか、明日の朝眼を開いた時あのお皿が空になつてゐてくれたら、さうしてフンシが濡れてゐてくれたら
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
牛乳でも
鶏
(
かしわ
)
でも何でもいいから、
孰
(
ど
)
れか一つぐらい食べていてくれないだろうか、明日の朝眼を開いた時あのお皿が空になっていてくれたら、そうしてフンシが濡れていてくれたら
猫と庄造と二人のおんな
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
自分の方から特に
孰
(
ど
)
の指輪がほしいと云ってねだったこともあるらしいと云う。
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
そいから先の出来事は
孰
(
ど
)
の新聞にもあない
委
(
くわ
)
しいに出ましたぐらいで、先生かてよう御承知ですやろし、もうもうそないに
管々
(
くだくだ
)
しいに過ぎ去った日のことお聞かせせんかて、……何や私も
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
けれども
孰
(
ど
)
れが尾上殿やら、何しろ一と目見たゞけですし、いずれも/\美しい人ばかりですから、迷惑していますと、一人の
方
(
かた
)
が聞し召した盃を持ちながら、私の傍へちか/″\と寄って来られて
三人法師
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
孰
漢検1級
部首:⼦
11画
“孰”を含む語句
孰方
孰方道
孰與