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燻
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い
ふりがな文庫
“
燻
(
い
)” の例文
木の根の
燻
(
い
)
ぶる
炉
(
ろ
)
ばたで、罐詰の空罐に植えた福寿草を、節くれだった黒い手でいじっているのなどは、いい調和です。
季節の植物帳
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
粗朶
(
そだ
)
がぶしぶしと
燻
(
い
)
ぶるその
向座
(
むこうざ
)
には、妻が
襤褸
(
ぼろ
)
につつまれて、髪をぼうぼうと乱したまま、愚かな眼と口とを
節孔
(
ふしあな
)
のように開け放してぼんやり坐っていた。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
ある日私はいつものように自分の小屋の石のストーブで兎の肉を
燻
(
い
)
ぶしていた。それがすっかり出来上がった時
果実
(
このみ
)
の絞り汁に充分浸して小屋から外へ出て行った。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
虚空をボツボツ飛んでゆく間から、三日月が
燻
(
い
)
ぶし銀のように、冷たく光っている、嘉代吉や人夫の寝顔までが、月のうす明りで、芋虫のうす皮のように、透き徹って見える、崖の方を見ると
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
燻
漢検1級
部首:⽕
18画
“燻”を含む語句
一燻
燻肉
蚊燻
燻蒸
黒燻
松葉燻
燻腿
燻製
燻銀
燻占
空燻
燻製鰊
余燻
燻々
銀燻
坐燻
股燻製
突燻
燻鰊
燻香
...