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“窺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うかが75.8%
うかゞ9.9%
のぞ8.1%
うか1.9%
うかご1.7%
うかがい0.6%
ウカガ0.6%
うかがわ0.4%
0.3%
うかゝ0.3%
うかゞひ0.1%
ぬす0.1%
ねら0.1%
のぞい0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぎっしり詰った三等車に眠られぬまま、スチームに曇るガラス窓から、見えぬうかがったり、乗合と一、二の言をかわしなどする。
雪の武石峠 (新字新仮名) / 別所梅之助(著)
の人の作った戯曲の面白さが分らないとすれば、つみは自分の方にある。残念ながら、自分は藝術の殿堂でんどううかゞう資格がないのである。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
顎から胸へかけて、おびただしく血を流し、いまはもう、目を逆釣らせてしまった、哀れな男の顔をのぞき込んで、菊之丞は涙をこぼした。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
ブル/\ふるえて居る新吉に構わず、細引ほそびきを取ってむこうの柱へ結び付け、惣右衞門の側へ来て寝息をうかがって、起るか起きぬかためしに小声で
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そういうときは、やはり散歩する人のようにゆっくりと歩いて見せて、人が通って行ってしまうと、いそいで私は玄関の内部をうかごうた。
性に眼覚める頃 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
碑の背面に食人之ひとのしょくを食者はむものは死人之事ひとのことにしすの九字を大書して榎本武揚えのもとたけあきと記し、公衆の観に任してはばかるところなきを見れば、その心事の大概たいがいうかがいるにるべし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
予ノ室ノ入口ノドアニ小サキ窓アリテ金網カナアミヲ張ル。武装セル監視人巡回シ来リ其ノ窓ヨリ予ヲウカガウ。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
そうして作者の心理状態が寂しい内にもようやく落ちついた処に僅かな余裕もうかがわれる。その自然の動きの現われてるのが、たまらなく嘻しい。
歌の潤い (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
小翠は美しいうえにまたひどくりこうであった。能くしゅうとしゅうとめの顔色をつかえた。王夫妻もなみはずれて小翠を可愛がった。それでも二人は嫁が馬鹿なせがれを嫌いはしないかと思って恐れた。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
うたがうて立戻たちもどり、わし所行しょぎゃううかゝひなどいたさうなら、てん照覽せうらんあれ、おのれが四たい寸々すん/″\切裂きりさき、くことをらぬこのはかこやすべくらさうぞよ。
或は良兼等をひどいめにあはせ得たかも知らぬが、将門の性質の美のうかゞひ知らるゝところはここにあつて、妻の故を以て伯父を殺したと云はるゝを欲せぬために一方をゆるして其の逃ぐるにまかせた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
図書は再び眼の隅で宇女をぬすみ視した。
三十二刻 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そして物蔭に隠れて種々いろいろ様子ようすうかがったのち、午前十時頃、由蔵のすきねらってその部屋から天井裏に忍び込んだ。彼がく忍び込むまでには、充分の用意と研究が積まれてあったことは勿論もちろんである。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
抜足をして障子の間隙ひずみから内をのぞいてはッと顔※お勢が伏臥うつぶしになッて泣……い……て……
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)