またか…虐待で幼い命が奪われた
《自宅で長期間にわたり2歳の女児に暴行を加え、けがを負わせたとして、札幌南署などは6日までに、傷害の疑いで、母親の飲食店従業員池田莉菜(りな)(21)と交際相手の飲食店経営藤原一弥(24)の両容疑者を逮捕した。女児は池田容疑者の長女の詩梨(ことり)ちゃん(2)で、5日午前、搬送先の病院で死亡が確認された。
札幌市児童相談所(児相)は6日、事件前に住民と道警から計3回、池田容疑者宅での虐待を疑う通告を受けていたことを明らかにした。道警も住民からの通報で池田容疑者と接触したが、両機関とも虐待を確認できなかったとしている (北海道新聞06/07)》
衝撃的な殺傷事件が続く中、またしても児童虐待により幼い命が奪われた。
その後の調べで詩梨ちゃんは死亡時たった6キロ、同月齢の子どもと比して半分の体重しかなかったことが判明。2歳と言えば一番可愛い盛りでもある。
なぜ母親はこのような残忍な行為を行うこと、もしくは交際相手の暴力を止めることもできなかったのかと誰もが思うであろう。
〔PHOTO〕iStock
ニュース動画では豪奢なマンションから逮捕された交際相手の藤原一弥容疑者が家から出てくる姿が映し出される。
片目を細めて睨みつけるような表情は抵抗できない幼児に対して、残忍な体罰を繰り返していた様子を想像させる。
実母は21歳、飲食店経営という交際相手は24歳。彼らとて生まれたときには無垢な存在だっただろうに。
しかし、カメラが捉えた藤原容疑者は驚くほど老成していて、20代の若者が持つ快活さや底抜けの明るさとは程遠い。
それは実母である池田莉菜容疑者とて同じであろうことは、事件に先立つこと半年以上前の昨年9月、札幌市中央区の児童相談所が通報を受けて、詩梨ちゃんの自宅を訪ねたときに言った言葉から想像できる。