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驚愕の事実…なんと、地球から「海が消える」。しかも、「予想を超えるスピード」で

思わず震える…地球と水の4つの驚き

1963年に創刊されて以来、「科学をあなたのポケットに」を合言葉に、これまで2000冊以上のラインナップを世に送り出してきたブルーバックス。本連載では、そんなブルーバックスをつくっている編集部メンバーによるコラムをお届けします。その名も「ブルーバックス通信」。どうぞお楽しみください!

今回は、「水」の地球の環境における働きを、ダイナミックな視点から解説した『水の惑星「地球」』を取り上げます。

質量比では意外と少ない水

「海の水がすごい勢いでマントルに吸収されている」

著者の片山先生にご連絡したのは、そのような科学記事を読んだことがきっかけでした。お話を聞いてみると、なんと海の水は減っていく一方で、このままだと海はなくなってしまう……とのこと。それ以外にも、いくつも驚かされたことがあり、ここでその驚きの一部をご紹介します。

驚きその1は、「水の惑星」である地球の水の含有量は、質量比ではたったの0.02%でしかないということです。太陽系で大量の液体の水を表面にたたえているのは地球だけです。それがたったそれだけの水しかもっていないなんて、ちょっとした驚きでした。

ちなみに氷惑星の天王星は、質量比で40%もの水をもっています。絶対的な量で比べると、天王星は地球の約3万倍! それにしても、表面の約7割が海におおわれている地球のたった0.02%しか水がないなんて、あらためて驚きました。

【写真】表面の約7割が海におおわれているのに、体積比で見ると、水はたった0.02%しかない表面の約7割が海におおわれているのに、体積比で見ると、水はたった0.02%しかない photo by gettyimages

プレートテクトニクスはどうはじまった?

驚きその2は、プレートテクトニクスは海の存在で始まった! まあ、これはいろいろなファクターが合わさっていると思いますので、あくまでもその要因の一つということですが、プレートの沈み込みには「海」の果たした役割が大きいというものです。

プレートがどうやって沈み込むのか? そのメカニズムにはいくつかの説明があるのですが、その一つとして、次のような考えがあります。

初期の地球では海が誕生したとき、海底プレートが急激に冷やされたことから大量の熱的クラックが生じ、そこに水が浸み込むとプレートの強度が下がり、海溝で折れ曲がって沈み込むことができます。そうやってプレートテクトニクスがはじまった、というものです。

【図】原始海洋のイメージ原始海洋のイメージ (『水の惑星「地球」』より。illustaration by Ikuo Katayama/Hidenori yanagisawa)

プレートテクトニクスは、生きている惑星の象徴のような活動です。それには、「水」が大きく関わっていることが、本書を読むとよくわかると思います。

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