在日中国人による「迷惑行為トラブル」がじわじわ増えている…日本に中国の常識が持ち込まれる悲惨な未来
観光客ではない中国人とのトラブル
1月6日、北海道で中国籍の男性が「ある事件」を起こした。
札幌テレビ(STV)の報道によると、場所は釧路市阿寒のホテルの朝食会場。前日に宿泊客である中国人男性が「川が見える、景色がいい席に座りたい」とホテル側に頼んだが、「先着順で予約はできない」と断られたという。翌朝、希望の席に座れなかった男性は怒り出し、従業員を殴るなど暴行を加えた。
ホテル側が警察に通報した際、男性はホテルから姿を消していたが、釧路空港の近くで捜査員に逮捕された。調べに対し男性は「押しただけ」と容疑を否認したが、ホテル内の防犯カメラには、男性が従業員を殴る様子が映っていたという―――。
この事件の内容を見たとき、私は2つの意味で驚きを隠せなかった。
その1つ目は、男性が中国から旅行でやってきた観光客ではなく、日本在住の中国人だったということだ。報道によると、この男性は25歳。経歴や日本の滞在期間は不明だが、釧路から東京に戻ろうとしており、少なくとも、中国から日本にやってきたばかりというわけではないだろう。一定期間、日本に住んでいるのにもかかわらず、日本社会のルールやマナー、常識を学ばないで暮らしてきたということに衝撃を受けたのだ。
私はこれまでも在日中国人の取材を続けてきた。2024年6月末時点で、在日中国人は約84万4000人。前年より2万人以上も増加しており、佐賀県や山梨県など一都道府県の人口に匹敵するほど多い。近年はとくに中国の政治や経済のリスクの高まりから、富裕層の中国脱出、日本移住が目立つ。
富裕層の場合は資金500万円を用意し、日本で事業を行う経営・管理ビザを取得するケースが多いが、他にも留学ビザやビジネスビザなど、少ない資金で正式に取得できるビザはあり、移民仲介業者や行政書士などの専門家に依頼することで、来日のハードルは従来よりも下がっている。