「失われた20年」と言われるほど長く続いたデフレから急転、コロナ禍やウクライナでの戦争を要因とする原材料価格や輸送費の上昇により、ガソリン代に電気代、食品から日用品まで値上げラッシュが止まりません。家計を預かる立場としてこれらの値上げに頭を悩ませている人も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、まだ当面続く気配のこうした値上げラッシュから家計を守るために今、やるべきこと5つをお伝えします。
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半年間で1万品目以上の食品が値上げに
主な食品メーカー105社を対象にした調査によると、2022年の値上げ商品は半年間で1万品目を超え、その値上げ率は平均で13%に達しているとのこと。値上げは夏以降も続き、7〜8月の値上げ品目数は合計3000品目を超える予定です。
(参考記事)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p220601.pdf
円安にも歯止めがかかりません。2022年の初めには1ドルが115円前後だったものが、7月には1ドルが138円台と、なんと約24年ぶりとなる円安水準に。
この大幅な円安を受け、アップルは7月1日から「iPhone」を含む主要製品の日本での販売価格の一斉値上げに踏み切りました。
身の回りの品々が幅広く値上げされると、その影響を完全に回避することはどうしても難しいもの。でも、私たちにできる対策がないわけではありません。値上げラッシュから少しでも家計を防衛するために、下記の5つができているかどうかを確認し、できていないことがあればすぐに実践しましょう。