(この記事は旧タイトル「W44SでDVD動画を観る」として公開していたものです。W44Sは2006年冬から販売されたauの携帯の機種名です。)
2016年6月1日追記(1文): 何故かここの記事に未だにアクセスが多いのですが現状には全く合っておらず見に来られても無駄足になりかねないのでスマートフォンで動画 (DVDFab9)という記事を作っています。
まえがき
DVDの映像を取り出して携帯で観たいという需要はかなりあると思います。DVDから映像を取り出す方法は沢山あってワンタッチな自動化ツールもいろいろあるのですが、残念なことにipod用(4:3)であったり字幕に対応していなかったりします。
最近のビデオカメラは家庭用でも16:9などの横長映像が撮影できるので、DVDに保存したそれをW44Sのフルスクリーンで観ることができれば素晴らしいことでしょう。
W44Sの画面が432x240dotなのでそのサイズで作成できればいいのですが、現状では320x240dotで作成した映像を左右に引き伸ばしてフルスクリーン化しています。引き伸ばすといってもアスペクト比は保つ様に作成するので登場人物がおデブさんになったりはしません。
また、左右に引き伸ばした表示などというと汚くて観れたものではないと思うかもしれませんが、実物を見ると引き伸ばしているのがわからない結構綺麗な映像です。 もっと良い方法や簡単な方法を募集中です。
使用するもの
- DVDFab Decrypter (第一工程)
- DVDFab Platinum(第一工程兼第二工程)
- FairUse Wizard (第二工程)
- CloneDVD mobile (第二工程)
- 携帯動画変換君 (第三工程)
- W44S_full.zip (XVID形式で作成時) (第四工程)
- PSPCamo (H.264形式で作成時) (第四工程)
以上の内、各工程で1つづつ選択します。
4:3の映像または16:9の映像を320x180の解像度で作成するならツールによっては1つのツールまたは2つのツールで完了する場合もあります。ただし、320x180の解像度だと字幕が読めなくなってしまうのでこの解像度の映像を作る方法については触れません。
W44Sの画面はドット構成(432x240)も実寸(67mm x 37mm)も9:5(約16:9)なのでこのページでは映像も9:5(16:9)で作成します。
ただし、W44Sは432x240の画面を持つものの実際には432x240の映像は再生できないようで、320x240の動画を432x240に左右に引き伸ばしてのみ再生できるようです。(シネマスコープの投影法みたいですね)
ですからDVDから9:5(16:9)の映像を取り出し、それを4:3(320x240)に歪めて変換します。(あとでワイド化します)
参考までに画面の横縦比率
主なサイズ | 横縦比率 | 整数比 |
テレビサイズ | 1.333:1 | 4:3 |
ワイドテレビサイズ | 1.777:1 | 16:9 |
映画 スタンダードサイズ | 1.37:1 | 4:3 |
映画 ヨーロッパ・ビスタサイズ | 1.66:1 | 8:5 |
映画 アメリカン・ビスタサイズ | 1.85:1 | 9:5 |
映画 スコープサイズ | 2.35:1 | 12:5 |
画面サイズ | 解像度 | 横縦比率 |
QVGA (ワンセグ) | 320x240 | 4:3 |
WQVGA (W44S) | 432x240 | 9:5 |
DVD | 720x480 | 3:2 |
WVGA | 800x480 | 5:3 |
Full-HD (FHD) | 1920×1080 | 16:9 |
XVID形式とH.264形式のどちらが優れているとは一概には言えませんが、低ビットレート時にはH.264形式の方が綺麗と言われています。このページで紹介する方法はどちらも比較的高めのビットレートで作成するので画質的にはあまり大きな差はないようです。ただ、H.264形式にした方が再生開始時に映像が出るまでの時間が圧倒的に短いので個人的にはH.264形式で作成することが多いです。
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