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学生最後の迎え

製薬会社の紅麹原料を含むサプリメントが原因とみられる健康被害が相次いでいる。
「アレルギー」もしくは「異物または不純物の混入」が原因らしい。
紅麹を製造していた工場が昨年12月に老朽化のため閉鎖、
紅麹に意図せず混入した「プベルル酸」が原因という記事もあった。
「プベルル酸」は青カビから生成される、製造課程で青カビが入ってしまったのか?
工場閉鎖された年末までの生産品すべての品質に問題があるのかも?
分子式はC8HO6 炭素、水素、酸素で構成されている。
カビの仲間は二次代謝産物と呼ばれる様々な化学物質をつくり出す。
薬のように役に立つ有用な物質もあれば、人や動物に有害なカビ毒もある。
有用な物質の代表例は青カビから見つかった世界初の抗生物質「ペニシリン」だ。
一方で、世界では300種類以上のカビ毒も報告されている。
そもそも「紅麹」とは米や麦など穀物に、カビの一種である紅麹菌を混ぜて発酵させたもので、
一般的には味噌などの発酵食品や食品の色付けなどに使用されるが、
食品に使用されているものについては問題ないようだ。

化学式の組み換えと言えば「危険ドラッグ」、
合法であたかも身体影響がなく、安全であるかのように誤解されているが、
大麻や麻薬、覚醒剤などと同じ成分が含まれており、大変危険で違法なドラッグ。
危険ドラッグには、既に規制されている麻薬や覚醒剤の化学構造を、
少しだけ変えた物質が含まれており、体への影響は麻薬や覚醒剤と変わらない。
そんなものにハマってしまうとアルコールのように抜けられなくなってしまう。


昨日の長男は、転居地の役所に転入届を出した後、
4月1日月曜日、つまり明日からの勤務先での歓迎会に出席した。
妻も今年度最後の出勤日なので朝からいなかった。
てことは、送迎は俺、
俺だって年度末および月末で朝から忙しかったのに・・・

現場とATMに寄っていたら息子の出発の時間となってしまった。
慌ただしく手と顔を洗い、息子を車で駅まで送って行った。
そして夜の迎え、子供たちの学生としての最後の迎えとなる。
まあ今朝は社会人として最初の送りなのだが(笑)
昨日の夕方に「23時に00分に駅までお願いします」と、LINEが入った。
一度寝入ってしまったら起きられないので、事務所でシロと起きて時間が過ぎるのを待った。
おかげで今朝はアラームの音が鳴ってもなかなか布団から出られなかった。

そういえば彼が高校生のころは、塾の帰りが23時だったんだよな。
21時から90分ほど仮眠してから迎えに行っていた。
受験生の本人はもちろんのことではあるが、
それを毎日朝晩送迎していた俺も、我ながらあっぱれと褒めてあげたい。
夜に仮眠ではなく熟睡できる現在が、サボり過ぎなのかもしれない。

さあ、そろそろ出発の準備を始めよう。


つづく。


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急な車両変更

自動車修理工場から電話があった。
来月妻の車が車検の予定なので車検と保険の話だろうと思った。
ちょうど息子のカブもファミリーバイク特約に入っていたので抜こうと思っていたところだった。
しかし保険の話だけではなかった。
車「七さん、そろそろあの車 交換しない?」
俺「へっ?」
車「あの車、次の車検で結構掛かっちゃうよ」
 「ちょうど良いのがあるから取り換えちゃおうよ」
俺「はー」

妻の車は15年落ちだった車で、今年21年目で20万キロ以上乗っている。
たしかにどこそこガタも来ていたので取り換えることにした。
車を取り換えるにあたってかかるお金は、今の車を廃車にするのに発生する金額だけ。
まあそのへんは親父のころからの付き合いなのでお安くしてもらった。
次の車は税金が高くなったタイミングで前オーナーが手放した車だ。
15年落ちで9万キロしか走っていない。
それに車検も半年残っている。
よく見ると、妻が今乗っている車よりカッコ良いような気がした。
しかし一つだけ難点があった。
色は違うが知合い(断酒会の会長)と同じ車種・・・まあいいか。

車の交換にあたり、廃車と名義変更するのに印鑑証明が必要だと言うことで、
妻と一緒に役所に寄って印鑑証明を2通用意してから修理工場を訪ねた。
書類を渡し、試乗をさせてもらうことになった。
車に乗り込み渡されたキーを刺そうとしたがカギ穴が無い。。。
慌てて事務所に行って始動の仕方をご教授して頂いた。
恥ずかしながら、俺も妻も鍵穴の無い車を運転するのは初めてだった。
試乗した感想は、コンパクトで操作性も良く非常に乗りやすい車だった。
車「決まりね、じゃあ明日廃車しちゃうね」
俺「へっ?」
車「3月中に廃車した方が何かと安くつくから」
俺「なるほどー」
車「じゃあこれに乗って帰って」と。代車を持って来た。
用意された代車に車内の荷物を積替え妻とその代車で家路についた。
妻「なんか慌ただしかったね」
 「もしかしてあの車にはもう乗れない?」
俺「あっそうか、明日廃車だもんね」

愛車との別れはバタバタしている中、一瞬で終わった。
こんな別れのほうが未練がましくなくて良いのかもしれない。


つづく。


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忘れ物の常習犯

昨日は朝から息子の引っ越し作業、
自宅の2階に上げておいたベッドのマットレスと事務所に積み上げられたダンボール箱を、
ウチの2tトラックの荷台に積んで引越し屋さんを待った。
程なく引越し屋さんが到着した、車のナンバーを見たら2県隣の業者さんだった。
俺「遠くからよく来たね」
引「この時期は毎年こうなんで慣れてますよ」
俺「24年問題とか影響無い?」
引「そんなこと言っていられませんよ」
俺「だよね」

オントラのまま荷物の積み替え作業を始めて10分で荷造りは終わった。
「ここまでしてもらえると助かります」とお礼を言われた。
俺も毎日のように荷受け、荷造り、積み下ろしの作業をしているので気持ちはわかる。
このあと4軒回らなければならなかったそうで、少しはドライバーさんの疲労を軽減させられたかな?

ただ、息子の引っ越し先は、少し古い5階建ての寮の4階、エレベーターは無い。
俺が建設会社の現場監督だった30年前くらいは5階建てでエレベーター無しは普通だった。
当時、竣工間際の5階建て30所帯の県営住宅では、全所帯の施錠は必須、
朝のカギ開けと夕方のカギ閉めが苦痛だったのを思い出す。
朝は二日酔いだし、夕方は早く飲みに行きたいし、結局酒が絡んでいた(笑)

引っ越し作業を終え、午後から息子は幼馴染と都内で飲み会だと言うので、
駅まで車で送って行った。
途中、「あっ、スマホ忘れた」
自宅から2分くらいのところで気が付いたので、引き返してスマホを取りに戻った。
駅に着いたら、「あっ、メガネが無い」
「またかよ~、もう引き返せないよ、我慢しな」
彼は妻に似て忘れものの常習犯だ。
それに、遅刻の常習犯なところもよく似ている。
前日準備と時間の逆算が苦手なようだ。

彼を駅まで送ってから2時間後、1本のLINEが入った。
「駅まで迎えに来てくれる?」
あれ?帰って来るにはちょっと早くない?と思ったが駅まで迎えに行った。
車に乗るなり、「間違えちゃった(照笑)」
そう、飲み会の日にちを間違えたのだ、約束の日は今日だったのだ。
それに、よく聞いたら集合駅も違っていたようだ。
集合場所と勘違いしてた場所で待っていても誰も来ないので幼馴染に連絡を取ったら、
「おまえ、今日そこで何してるの?」と笑われたそうだ。
結局、ドトールでお茶して帰って来たのだそう。

週明けから社会人なのに大丈夫か?と、心配になってしまう。


つづく。


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言い訳は「依存症だから」

長男が大学の卒業式から帰宅した。
卒業式後の謝恩会、二次会三次会と盛り上がり、
コロナに邪魔された4年間のうっ憤を晴らすかのように楽しんできたそうだ。
飲めない酒を飲んで二日酔いで本調子ではない様子である。


大谷選手の元通訳が野球賭博で莫大な金額の借金を作り大谷選手を騙したニュース、
大半の人からバッシングを受ける中、
「依存症だから仕方ない」と擁護する意見も見受けられる。

適度な依存を逸脱し、その行為を繰り返さないと満足できない状態となり、
自らの力では止めることができなくなった結果、
心身に障害が生じたり家庭生活や社会生活に悪影響が及ぶに至る。

たしかにギャンブル依存症は精神疾患として認められてはいるが、
それを理由に彼の犯した行為を「病気だから」と言って擁護するのはおかしいと思う。
彼の場合、「俺は依存症だから・・・」と言っていても、
その症状に悩んで周囲に相談したり医療機関を頼っていたわけでもない。
きっと「隠し通せる」と言った意味不明な自信があったに違いない。

俺もアルコール依存症者だが、末期で吐血下血するまで隠し通せると思い込んでいた。
愚かな行為の数々の全てがバレてから初めて「バカだった、情けない」と反省するに至った。
それに重度の肝硬変と肝細胞癌というおまけまでついて来た。
穴があっても隠れることすら出来なくなった。

断酒会例会に行っても、「俺はアルコール依存症だから仕方ない」とでも言わんばかりに、
自分の犯した罪の数々を「過去のこと」として武勇伝のように酒害体験を語る人が居るが、
それは「酒を飲んでいない俺って凄い、だから褒めて」とアピールしているだけで、
プライドの高さから病気であることを自慢話にすり替えて自分を正当化しようとしている。
それは病気の回復とは程遠いものである。
酔っ払い武勇伝、断酒年数自慢や例会出席数自慢ばかりでは、第二第三の否認から脱却できない。
日々過去の過ちに対して反省すると同時に周囲への償いを心がけ、
酒の力を借りずに、今後残された人生を、
迷惑をかけた人たちの輪に再び混ぜてもらい、どのように生きていくか、
そして、誹謗中傷や卑下、陰口は多少あるだろうが、それは自分が蒔いた種なので受け入れる。
それが依存症回復に繋がる道だと思う。

「依存症は精神疾患だ」というのは、依存症ではない周囲の人への取扱説明書みたいなもので、
依存症者本人が威張って言うことではない。
断酒後の健康維持はもちろんのこと、家族や周囲への信用回復を望めば、
再飲酒への恐怖など吹き飛んで、考える余地も無くなる。

もうこれ以上家族に迷惑かけさせたくないからね。


つづく。


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依存症はウソつき

大谷選手の元通訳が起こした違法賭博問題では、
大谷選手は全くそれに関与していなかった。

元通訳は、己がギャンブル依存症であることを隠し通し、
あらゆる策を講じて最後の最後までウソを付き続けた。
多額の借金のことについて四方八方から責められ続け、
にっちもさっちも行かなくなってから初めて公に知られるようになった。
それでもなお大谷選手の関与をチラつかせ、ウソをつき続けた。
大谷選手からしてみれば大迷惑でしかない。
信頼していた者からの裏切り行為は、ショックだろう。
野球一筋の大谷選手は、人の裏側の汚い部分を見て人間不信に陥ってしまうかもしれない。

ギャンブルにしてもアルコールにしても違法薬物にしても、
依存症者は、自分が依存症だと言うことをひたすらに隠し、
綿密な作戦を立てて力の限りウソをつく。

ギャンブル依存症は、人生に大きな損害が生じるにも関わらず、
ギャンブルをしたいという衝動が抑えられない病態をいう。
賭け金を追い求めて貯金を使い果たしたり、その行為を周りの人に隠したり嘘をつく。
借金が膨らんでしまい犯罪に手を染めるケースもある。
ギャンブルの衝動が抑えられないのは、他の依存症と同じように、
脳内の報酬系という部位に機能的、構造的変化が起こるからと考えられている。
この様な変化が脳に起こると、自分がどんなにやめようと思っても、やめられなくなってしまう。

俺はアルコール依存症だ。
酒のためなら隠し事もしたしウソもついた。
人と会う日は臭いがバレないよう半日前から飲むのを休んだ。
突然の打合せや来客時には、フリスクとリセッシュ、それに換気扇を回した。
屋外の時には相手の風下に回って喋った。
酒代は、若いころからのへそくり口座から捻出した。
金が底をつかないよう、より安い酒を求め安い店を探した。
しかし、最後には身体が悲鳴を上げ、精神病院に担ぎ込まれた。

大谷選手にとって一番の救いは、元通訳が赤の他人だということだ。
これが家族や親族であった場合、金銭的な問題に収まらず、
共依存となって、身内の人の精神状態までも壊してしまう。

共依存とは、特定の相手との関係に依存しすぎる状態のことで、
相手との関係性において自分の価値を見出すことになるため、
自分自身を見失ってしまったり、危険な状況を招いたりすることもある。


つづく。


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春本番も間近

日曜日の昼間にメダカの水槽の水替えをしていた。
まだ気温も高くなっていないので水もあまり汚れていない。
水槽は全部で4つある、正確には水槽が2つと発泡スチロールが2つ。
最後の発泡スチロール箱の水をかい出していたら、何やら動く物体が。
その物体の正体はアカガエルだった。
今年も来てくれた、去年も水槽の中で暮らしていたカエルか?
まあメダカも小エビも入っていない水草用の箱だったので、そのカエルを元の箱に戻した。
昼間は水草の下にひっそり隠れているので、食欲旺盛なチビにも捕食されないだろう。
昨夜もアカガエルはヒョロヒョロヒョロ~♪と元気に鳴いていた。

春本番も間近だ、隣の公営駐車場にある蛙桜が満開だ。
蛙桜は開花してからの息が長いから楽しめる時間も長いのだが、
ウチのソメイヨシノの花は10日程度と息が短い。
強風でも吹こうものなら満開の翌日には散っていたりもする。
1年365日のうち花を楽しめるのが1週間、後の358日は葉っぱと花びらとの戦いだ。
でも夏場のグリーンカーテン代わりにはとても役に立っているといった面もある。


いろいろすったもんだしたが、
結局、長男の卒業式には妻が息子と一緒に大学のある北陸に向かった。
俺は居残りで、2人を新幹線が停まる駅まで車で送って行った。
妻は最初から行く気満々だったし、俺まで泊りで着いて行ったら、
家に残された91歳のばあちゃんに後々までネチネチ言われるだろうから、
これが最良の判断だとの結論が出たのだ。
妻と息子を駅まで送っていた帰り道、コンビニで俺とばあちゃんの分の弁当を買って帰った。
まあ俺は居残りで通常運転のほうが気が楽だし仕事もできる。
それに5匹の猫の世話もあるので、これで良かったのだ。
今夜、卒業式を終えて妻が帰ってくるのでまた迎えに行かなければならない。
夜遅くなるだろうから、今夜もまたコンビニ弁当確定だな。

花粉症の妻と息子は、「一時的にだけど花粉から逃げられる」と言っていた。
ただ、関東以西ではスギ花粉のピークを越えつつあるが、
現在はヒノキ花粉が多く飛び始めている。
車に積もる花粉の色が黄色からクリーム色に変化し始めている。
花粉症の人の中にはスギよりヒノキのほうが怖いと言う人も居る。
北海道の大学に行っていた次女は、「シラカバ花粉のほうが辛かった」と言っている。
4年間北陸に居た長男は、「黄砂もすごいよ」と。

どの花粉にも鈍感な俺は幸せ者だ。


つづく。


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さくらねこの日

3月22日は「さくらねこの日」だったのだそう。
「さくらねこ」とは、不妊・去勢手術を終えた印として、
さくらの花びらのように耳先をカットした猫のこと。

飼い主のいない猫にTNRを行う際、
一代限りの命と知らせ、地域で見守ってもらえるようにと、保護活動の現場で浸透してきた。
TNRとは、Trap/捕獲し、Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻すことの略。
この方針に合意した地方公共団には、さくらねこ申し込みの受付窓口があると思う。
サビとクロの親子は2年前、チビは1年前にさくらねこになってもらった。

「さくらねこ」という名前は2012年、沖縄県石垣島で誕生した。
行政により殺処分されている猫の多くは、生後まもない子猫たち。
『猫の殺処分ゼロ』を実現するために始まった。

子孫を残せなくなるのはかわいそうだが、
せっかく産まれてて来ても殺処分や事故死ではもっとかわいそうだ。


妻が「6時間で花粉症を100%撃退できる」という記事に釘付けだった。

東大名誉教授は「花粉症は炎症反応であり、すぐに症状が現れるI型アレルギーだ。
I型アレルギーは腸内で酪酸菌を増やせば抑えることができるので、
酪酸菌のエサとなる食材をしっかり摂ればいい」と言う。

では、花粉症を治すにはどうすればいいのか?
腸内で酪酸菌を増やすには、フラクトオリゴ糖が最も効果が高い。
フラクトオリゴ糖と、フラクトースが10個以上たくさんつながったイヌリンは、
タマネギ、ニンニク、ゴボウ、キクイモ、ヤーコン、バナナ、アスパラガスなど、
さまざまな野菜に含まれ、中でもゴボウを食べれば間違いなく花粉症は治るそうだ。
しかし、完璧に治すためには大量に食べる必要があると言う。
目安としては、毎日、ゴボウ1本!
それとキクイモやヤーコンという野菜には、
ゴボウをはるかに凌駕しているフラクトオリゴ糖が含まれている。
フラクトオリゴ糖を調べてみたら、液体や粉末、シロップやサプリなどの商品が、
ネット上にたくさん転がっていた。

でもそれが本当なら、日本から花粉症という言葉を聞かなくなると思うのだが。
食物繊維なら多くの人が人体実験しているはずだし、
向き不向きの個人差はあるだろうから、正解とは言えないのかもね。


つづく。


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ギャンブル依存

ノラ3匹のうち、いちばん食いしん坊のチビが夜ゴハンの時間になっても来ない。
ふだんオス猫のチビに遠慮がちなサビ母さんとクロの親子も、
チビに食事を横取りされる心配もなく、落ち着いてディナーを楽しんでいた。
だだ心配なのは失踪したチビの行方だ。
車にひかれたのではないか?
迷子になったのではないか?
山に仕掛けられた猟師の罠にかかってしまったのではないか?
いろいろな場所を探し回ったが、結局昨夜は帰って来なかった。
サビ親子は久しぶりの親子水入らずで、重なり合うように寝床で丸くなっていた。

そして今朝、起床してまだ夜明け前の薄暗い中、事務所へ移動すると、
朝ご飯をねだりに来たのはクロだけだった。
クロにゴハンを与えた後、チビはいないかと周囲を探した。
「チビ~、チビ~」と呼んだ数分後、意気揚々とネズミを咥えたチビが姿を現した。
獲物を咥えながら俺のほうを見て、「どうだ、凄いだろ」とでも言わんばかりだった。
寝床にも戻らずどこで何をしていたのかは不明だが、元気に戻って来てくれてよかった。


テレビでもよく見た大谷選手の通訳の人が、突然球団から解雇された。
米国内では、違法ギャンブル業者による賭け事をするために、
大谷選手から金品を盗んだと報道されている。
「えー、あの人が~」と思ったが、ギャンブルには誰もがハマる危険性がある。
賭博は、アルコールや違法薬物のように、いつどこで誰にでも依存しやすい厄介な代物だ。

日本国内でギャンブル依存が疑われる状態となった人は約300万人強、
20歳から74歳の総人口の3.6%にもなる。
ギャンブル好きの人は、生い立ちや家系とも関係があるとも言われている。
人がギャンブルに引き寄せられていく最大の原因は、
脳内の神経伝達物質「ドーパミン」にある。
ドーパミンは別名「快楽物質」とも呼ばれ、
「気持ちいい」「幸福を感じる」「意欲的になる」などの状態にかかわるホルモンで、
ギャンブルによって活動性が高まる。
ギャンブル依存は精神科、脳外科の分野における病気なのである。

アルコールや薬物、スマホやゲーム、油断すれば誰でも何にでもハマる危険がある。
完全に断ち切らなければ根本的には治らない依存症ほど、
その人が手を伸ばせば簡単に届くところにあるから、
環境自体を変えないとなかなか治らない。

逆を言えば、人は誰もが何かに依存して生きていくものだとも言い直すことが出来る。


つづく。


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ブログ4周年記念

ブログ開設4周年を迎え、今日から5年目に突入した
ブログ開設からの4年間を振り返ってみる。

2020年3月23日 初投稿
そのころは、新型コロナウイルスという未知なる敵に対して日本中がビビっていた。
コロナの影響で仕事は激減してヒマな時間が増えてしまった。
「このままでは、また酒のことを思い出してしまう」と思い、
「そうだっ!ブログを始めよう!!」と一念発起。
思いついたら行動に起こすまで、時間は掛からなかった。
ブログ開設までに費やした時間は約半日、簡単だった。
昔はHPを立ち上げるのに相当な時間を費やしていたのに、
先導されるがままマウスを動かしているだけでブログが完成してしまった。
更新も簡単だし、これならだれにでもできるよな。

初ブログ開設にあたり、ネタは十分すぎるほど揃っていた。
精神病院を退院してから2年間、週3で断酒会の例会に出席していたので、
例会用原稿がA4に200ページ以上のデータが溜まっていた。
断酒会例会での酒害体験談では、俺の順番が回ってくると最初の挨拶だけして、
毎回用意していたA42~3枚の原稿を取り出しそれを朗読した。
例会場ごとに喋る内容が被らないよう、制限時間内に喋り切れるよう、
5~7分で体験談が終われるようにタイムを計りながら予行演習をしてから例会に臨んだ。
無駄な言葉を省き要点だけをまとめ、長時間喋って他の人の迷惑にならないようにした。

例会では他の人に気を使って話せないことも、ブログでは書くことが出来た。
過去ログを読んで頂ければわかることだが、
結構断酒会への文句も多少書いている。

最初は、「半年も続けばよいかな」と、軽はずみに始めたブログだった。
ちょうどコロナが流行し始めて仕事も薄くなり、週3で通っていた断酒会の例会にも行けず、
アルコール依存症関連のブログを読み漁ったり、動画を見たり、
同じ境遇の人たちとのメールで、飲酒欲求が起きるのを防いでいた。

まあ、断酒会の例会用原稿も保存してあるし、
俺の体験談をブログにUPし、俺が人柱になって、
一人でも同じ病気で悩んでいる人の力になれば良いかなと思って始めた。
鬱 → アルコール依存症 → 精神病院入院(5か月) → 肝硬変
それに3年半前には肝細胞癌にもなった。
2年前にはアルコール依存症者にありがちな大腿骨骨頭壊死の疑いもあったが、
結局腰部椎間板ヘルニアだった。
まさにアル中の教科書のようなルートを辿ってきた俺だ。
俺みたいにならないように、皆さんには今後とも注意していただきたい。

ブログ開設5年目も、肝臓がんの再発に怯えながらもこの命が続く限り毎日書いていきます。
宜しかったらお暇な時でもまたお立ち寄りください。


つづく。


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健康寿命と生命寿命

長男のコロナ騒ぎも山を越え後遺症も残ってないようだ。
昨日は仕事が休みの妻と一緒にスーツを買いに行ってきたそうだ。
ついでに髪の毛も切って来たのだとか。
長男のコロナは誰にうつすことも無く無事に一段落して良かったのだが、
20日から有休消化を利用する予定だった長女がコロナ。。。
まさか使わなかった有給休暇をコロナで消費するなんて思っていなかっただろう。

彼女に言わせると、
「特に予定も入れていなかったから良かったんだけどね~、
それに、年度末の忙しい時に有休は取り辛かったんだよね~」と。
現在彼女の職場がクラスター化しているそうだ。
月曜日から熱が出始めたそうだから、週明けには復活できることだろう。

3月20日は春分の日と同時に「国際幸福デー」という日だったそうだ。
国際幸福デーとは、、国連が定めた国際デーで、ハピネスデーや幸福の日とも呼ばれる。

その中で日本の幸福度は143か国中51位と結構低い順位。
たしかに諸手を挙げて「幸せだ」とは言えない世の中ではある。

「100歳まで生きたいか」という質問に、
「とてもそう思う」「そう思う」と肯定的に回答した日本人は3割未満。
100歳までの人生について「大変そう」「迷惑をかけたくない」との否定的な意見が多かった。
まあ、一部の富裕層の高齢者を除いて、これから先に希望はないと言ったところか。
少子高齢化は今より加速して進み、生活保護高齢者も激増するだろう。

健康面でも、長生きすればするほど認知症のリスクが高くなる。
寿命というよりも健康寿命が長くならなければ、後々不安しか残らない。
生命維持のような寝たきり生活でも100年生きたいか?

長生きすることが必ずしも幸福だとは思わない。
「人生100年時代」と言われるが、そもそも現在でも100歳まで生きられる人は、
女性で7.5%、男性ではわずか1.8%なので、殆どの人は100歳まで生きられないのが現状。
そうした中で、ただ長く生きるだけでなく、
いかに健康で自立した状態で過ごすかがより重視されてきている。
「健康寿命」と「生命寿命」の差分をいかに減らすかが、今後の課題である。

日本の健康寿命は、男性が72年強、女性が75年強
これまでの「人生80年時代」が、「100年時代」になっていくと、
人生の中に、新しい20年がうみ出されることになる。
人類の希望の一つであったはずの「長寿」が、決して人々から望まれてはいない。
100歳まで生きたいと思わない人も、長生きしてしまう可能性は高い。
「100歳まで生きたい」と言いうには、まず健康でなければならない。


つづく。


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