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嵯峨野観光鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2024年11月12日 (火) 10:45; ヘルムート (会話 | 投稿記録) による版 (歴代社長)(日時は個人設定で未設定ならUTC

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嵯峨野観光鉄道株式会社
Sagano Scenic Railway Co.,Ltd.
本社があるトロッコ嵯峨駅[1]
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
616-8373
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺車道町[2]
北緯35度01分6.8秒 東経135度40分50.6秒 / 北緯35.018556度 東経135.680722度 / 35.018556; 135.680722座標: 北緯35度01分6.8秒 東経135度40分50.6秒 / 北緯35.018556度 東経135.680722度 / 35.018556; 135.680722
設立 1990年11月14日[3]
業種 陸運業
法人番号 6130001000831 ウィキデータを編集
事業内容 運輸、物販・飲食、レンタサイクル、駐車場[4]
代表者 代表取締役社長 井上敬章[5]
資本金 2億円
(2018年3月31日現在[6]
売上高 10億8058万9000円
(2018年3月期[6]
営業利益 8285万3000円
(2018年3月期[6]
純利益 4301万7000円
(2018年3月期[6]
純資産 10億6056万円
(2018年3月31日現在[6]
総資産 13億4298万8000円
(2018年3月31日現在[6]
従業員数 75人
(2018年3月31日現在[6]
決算期 3月31日
主要株主 西日本旅客鉄道株式会社 100%[5]
外部リンク 公式サイト
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嵯峨野観光鉄道株式会社(さがのかんこうてつどう、: Sagano Scenic Railway Co.,Ltd.)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)の完全子会社で、京都府京都市本社を置き、嵯峨野観光線(トロッコ列車)の運営などを行う企業である[5]

概要

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1989年平成元年)3月に電化準備及び複線化のため新線に切り替えられて廃止されたJR西日本山陰本線嵯峨駅 - 馬堀駅間の旧線を、観光専用鉄道として利用するため、1990年(平成2年)11月に設立された企業である[3]1991年(平成3年)4月に開業したトロッコ嵯峨駅 - トロッコ亀岡駅間の嵯峨野観光線の運営のほか、2003年(平成15年)4月からはトロッコ嵯峨駅に隣接して建設された19世紀科学技術芸術を展示する「19世紀ホール」、2011年(平成23年)3月からはトロッコ嵯峨駅に設けられたジオラマ・京都・JAPANの運営も行っている[3]日本民営鉄道協会にJRグループおよびその関連会社として唯一加盟している[7]

歴史

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  • 1990年(平成2年)
  • 1991年(平成3年)4月27日:山陰本線旧線を嵯峨野観光鉄道嵯峨野観光線としてトロッコ嵯峨駅 - トロッコ亀岡駅間が開業、トロッコ列車運転開始[3]
  • 2002年(平成14年)11月:イメージキャラクター「トロッキー」登場[3]
  • 2003年(平成15年)4月:トロッコ嵯峨駅前に19世紀ホールがオープン[3]
  • 2011年(平成23年)3月1日:トロッコ嵯峨駅にジオラマ・京都・JAPANがオープン[3]

歴代社長

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  • 初代:長谷川一彦
    • 1971年、神戸大学大学院卒業後、日本国有鉄道に入社[10]
    • 1990年、JR本社から嵯峨野観光鉄道の社長に異動[10]
    • “3年もてば充分。潰れてもおかしくない!”とまで言われていたが、この逆境を乗り越え、初年度に計画の3倍に当たる69万人の観光客を集め、売上高3.8憶円を記録[10]
  • 西田哲郎
  • 井上敬章
  • 三戸尉行

営業路線

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保有車両

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開業以来、ディーゼル機関車客車の編成で運行している[11][12]。利用客増加に伴い増備されたSK300形を除き、全て開業時に用意された車両である。

機関車
  • DE10形 (1104)
    • 動力車として運用されるディーゼル機関車で、JR西日本から譲受した1104号機1両が在籍する。
    • また、予備機としてJR西日本所属の1156号機が1104号機と同塗装に変更されている[13]
客車
  • SK100形 (1・2・11)
    • 普通車両として運用される客車で、JR西日本から譲受したトキ25000形貨車の改造車である。当初は3両在籍するうち1・2が窓なし、11が窓付きという区分があったが、その後のリニューアルによっていずれも窓付きとなったため外観上の差異はほとんどない。
  • SK200形 (1)
    • 普通車両ならびに下り運転時の制御車として運用される客車で、SK100形と同じくJR西日本のトキ25000形貨車の改造車である。当初は窓なしだったが、その後のリニューアルによって窓付きとなった。
  • SK300形 (1)
    • オープン車両「ザ・リッチ」として運用される客車で、唯一開業後となる1998年に導入された。他の客車と同じくJR西日本のトキ25000形貨車の改造車である。

19世紀ホール

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2003年(平成15年)4月にトロッコ嵯峨駅に隣接して建設された19世紀ホールには、蒸気機関車に加え、歴史的ピアノ、大型オルガンなどの楽器が展示されている[14]。蒸気機関車はC56形98号機C58形48号機若鷹号の4両が静態保存されているほか、D51形603号機の一部、C11形C57形動輪の実物を使ったオブジェがある[14]。楽器はハプスブルク家紋章が入ったベーゼンドルファー・インペリアルモデル、大型アーレンオルガンが展示されている[14]。2004年(平成16年)から屋外に静態保存されていたD51形51号機は老朽化のため2019年(令和元年)12月で展示を終了し[15]、解体されると報じられ[15]、2020年に解体された。

19世紀ホールに展示されている蒸気機関車
19世紀ホール前にある動輪のオブジェ
19世紀ホール内部
C56 98
C58 48
D51 603の一部
D51 603の一部(後ろから見る)
若鷹号
D51 51とサクラ

テレビ番組

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  • 日経スペシャル カンブリア宮殿 廃止された路線を"観光鉄道"へ...人が集まらない所に、人を集めろ!!(2012年5月3日、テレビ東京)- 嵯峨野観光鉄道 社長 長谷川一彦が出演[10]

受賞

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  • 2011年 - 「嵯峨野トロッコ列車と保津川下りの自然や地域社会との『共生』を図りながらのおもてなし活動」で京都ブランドのイメージアップに貢献したとして「京都創造者大賞」を受賞[10][16]

脚注

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注釈

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出典

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参考文献

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書籍

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  • 寺田裕一『ローカル私鉄車輌20年』JTBパブリッシング、2003年。ISBN 4-533-04512-X 
  • 『歴史で巡る鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』通巻4号「京福電気鉄道・叡山電鉄・嵯峨野観光鉄道・京都市交通局」(2013年3月・朝日新聞出版)
    • 「嵯峨野観光鉄道」 pp. 16-17

雑誌記事

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Web資料

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外部リンク

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