出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
漢字
- 形声。「目」+音符「生 /*TSENG/」。「みる」「視察する」を意味する漢語{省 /*sengʔ/}を表す字。
- みる。よくみる。
- かえりみる。振り返る。
- 「反省」、「自省」、「内省」、「三省」
- 「吾日三省二吾身一」(吾日に三つ吾が身を省みる。)
- 私は毎日三つのことについて自分自身をふりかえることにしている。(『論語』「學而第一」【一之四】)
- (新註による解釈。これに対して日本における伝統的な解釈では「吾れ日に三たび吾が身を省みる」)
- 「瞻レ彼省レ己、此理必定。」(彼を瞻て己を省みるに、此の理必定なり。)
- 他人を見上げて(以上のことを観察したあとで)自分自身を振り返(って観察す)ると、このようなことが(自分にも)必ず起こる(ことに気づいた)。(最澄『願文(ぐゎんもん)』)
- たずねる。訪れる。
- 「帰省」
- 「定省」
- 凡為人子之礼、冬温而夏清、昏定而晨省(礼記・曲礼上。「昏定晨省」を略した語。夜には寝具をととのえ、朝には安否をたずねて孝養をつくすこと。)
- はぶく。
- 「省略」
- 「約者法令省而不レ煩。」(約は法令省きて煩はしからず。)
- (司令官として五番目に大切な)約とは法令が(細かいことを)省略して煩雑でないことである。(『吳子』「論將第四」)
- (律令並びに日本及び朝鮮行政組織法において)仕事を行う国家機関。その名は「~省」と名付けられる。また、省の長官を「相」などと呼ぶ(これ以外の呼び方については「相」を参照。)。なお、日本及び朝鮮の「省」にあたるものを、中国、マレーシア、シンガポール、韓国及びベトナムでは「部」という。
- 中国、ベトナム並びにマレーシアサバ州及びサラワク州の地方の区分け。直轄市や城舗直屬中央と呼ばれるものと同等とされる。縣より上。また、省の長官を「省長」などと呼ぶ(これ以外の呼び方については「省長」を参照。)。(明代に「行省」を略してできた呼び名。)
- (ショウ)(歴史)律令制における行政機関。
- 隋唐代の律令制下における行政組織(名目的には清代まで継続)で皇帝に直属し、中書省・門下省・尚書省が置かれ、尚書省の下には実務機関としての六部がおかれた。
- 日本の律令制下における行政組織で太政官の下に八省がおかれた。
- (ショウ)(政治)内閣制度における行政機関で内閣下にあっては最上位層に属するもの。
- (ショウ)現代中国の地方行政区分。
省 *
- (中国の地方行政区分)省。
- 節約する。
- 省く、省略する。
省 *
- 省く:생
- 察する:성
- 役所:성
省 *
- (地方行政区分)省
- 省都
字典掲載
康熙字典
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802ページ, 5文字目
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諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)
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23179
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新潮日本語漢字辞典 (2008)
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7724
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角川大字源 (1992)
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6384
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講談社新大字典 (1993)
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10653
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大漢語林 (1992)
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7518
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三星漢韓大辞典 (1988)
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1218ページ, 11文字目
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漢語大字典 (1986-1989)
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4巻, 2473ページ, 1文字目
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