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転職の道筋の考え方 motoとLHH転職エージェントが考えるキャリアの描き方

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HIRED株式会社 代表 戸塚俊介(moto) Sales & Marketing紹介部 部長 倉島秀富

転職サイトや転職エージェントのおすすめ情報を掲載する「転職アンテナ」。運営するHIRED株式会社の代表取締役社長、motoさんは、自身も7回の転職経験を持つ方です。転職をどう考え、どう臨めばよいのか、転職エージェントの活用メリットも交え、LHH転職エージェント Sales & Marketing紹介部の部長、倉島秀富と対談しました。

対談者

HIRED株式会社 代表 戸塚俊介(moto)

LHH転職エージェント Sales & Marketing紹介部 部長 倉島秀富

キャリアは自分で築くもの。転職はそのための選択肢のひとつ

倉島:motoさんは7回の転職経験があるそうですね。事情はそれぞれ異なるとは思いますが、主な転職の理由はどのようなものだったのですか。

moto:単純に年収を上げたいというのが一番大きな理由でした。もちろん、年収が上がればどんな仕事でもいいというのではなく、自分のパフォーマンスを十分に発揮できる仕事というのが前提でしたが。

倉島:若い世代の転職では職場の雰囲気になじめないとか、人間関係がうまくいかないといった理由で転職する方も多いのですが、motoさんはそういうことはなかったのですか。

moto:そういうネガティブな理由での転職はなかったですね。
そもそもキャリアは自分で築くものですし、転職はそのための選択肢のひとつです。言い換えると、転職という選択肢をとれるのは、現職の仕事できちんとキャリアを積んでいる人だと思います。その先に転職という選択が出てくるんだと思います。

倉島:弊社のような転職エージェント(注1)を利用した経験はありますか。

moto:あります。初めのうちは転職サイト(注2)を利用していたのですが、次第に転職エージェントを利用するようになりました。

倉島:どのような経緯で転職エージェントを利用するようになったのですか。

moto:僕は20代で何回か転職したので、転職回数が多いんです。転職サイトだと、転職回数の多さがネックになって書類選考で落ちることが増えてきました。転職回数が多いというだけで、なぜ転職するのか理由さえ聞いてもらえない状態が続きました。転職エージェントならば、コンサルタントを介して求人企業に転職する理由を説明できると考え利用し始めました。

※(注1)転職エージェントは、転職を希望する求職者と、人材を求める企業との間に立ち、コンサルタントが面談した上で、求職者一人ひとりに合った求人を紹介するサービスです。
※(注2)転職サイトは、インターネットなどで求人を掲載しているサービスです。求職者自身で、その媒体を通じて人材を募集している企業を検索し、希望条件に合う企業の求人に直接応募することができます。

担当コンサルタントとの密な面談により掘り起こされていく求人

moto:僕は2016年、28歳のときに4度目の転職をしましたが、今思えばそれが人生の大きな転機となりました。実は、このときに利用したのがLHH転職エージェントでした。当時はSpring転職エージェントという名前でしたね。

倉島:どのようなきっかけで弊社のサービスを利用したのですか。

moto:いろいろな転職エージェントに登録したうちのひとつでした。営業職での転職を希望していて、最初は色々と大手の転職支援サービスに登録をしました。ですが、そこから紹介を受ける求人がどれも同じような内容だったので、「またこの求人か」と不満や物足りなさを感じていました。そのような状況で出会ったのがLHH転職エージェント(旧 Spring転職エージェント )だったんです。担当コンサルタントに自分の希望を伝え、また今まで同じような求人ばかり紹介されたことを話した結果、とても幅広く求人を紹介していただきました。
今でも覚えているのですが、某ホテル支配人の求人を紹介していただいたこともありました。年収や募集条件を基にかなり幅広い職種で、ほかにはない求人を提案してくれましたが、「ホテルの支配人とは、思い切った提案をするな」と驚きましたね。

倉島:転職エージェントでも、AIを使ってマッチングをしているところがけっこうありますが、弊社はそこのところをあまり機械化していないんです。求職者と求人企業の間に介在する人間、すなわちコンサルタントがその知見と洞察力で、求職者の思いをくみ取ることがとても重要だと考えていますから。

moto:僕もそこが大事だと思います。そのときの担当コンサルタントも、面談中に「ちょっと待ってくださいね」と言って、僕の希望に合いそうな求人情報を印刷して出してきました。そういった臨機応変な対応が印象に残っています。
転職エージェント選びでは、求人情報の数が多いことより、どんな求人を持っているかが大事だと思います。そのなかに自分に合うもの、興味を持てる求人がどれほどあるかが、転職の決め手になると思っています。

倉島:求職者との面談は、マッチングをする上で最も重要ですけれど、弊社ではフロー通りのヒアリングはしません。標準的なヒアリング指標はもちろんありますが、フローにとらわれると、ヒアリングの内容がその域を出なくなるためです。
私たちが求めるのは、決まりきった質問への回答ではなく、どのようなキャリアを求めているのか、将来どうなりたいのかという求職者のビジョンと人柄ですから。
機械という味気ないものに依存するのではなく、人が介在する意義を追求しています。ここに弊社各コンサルタントの人柄やこだわり、想いや願いが込められています。

moto:そう言えば、面談にはずいぶん時間をかけてもらいました。
紹介してもらった会社に入社した後、会社に「LHH転職エージェント(旧 Spring転職エージェント)以外のエージェントにも人材紹介の依頼を出していたのか?」と聞いてみたんです。すると、主だった転職エージェント全部に依頼を出していました。その中には、僕が登録して面談した転職エージェントが複数ありましたが、この求人を紹介してくれたのは、LHH転職エージェント(旧 Spring転職エージェント)だけでした。
ですから、この求人は、僕と担当コンサルタントの面談のなかで掘り起こされたと言えます。倉島さんのおっしゃる通り、今目の前のキャリアはもちろん、将来的にどうなっていきたいかなど、深堀りしていただくことで自分に合う求人に出会えました。

求職者の将来像を明確にするお手伝いが転職支援コンサルタントの役割

倉島:転職するかどうかにかかわらず、自分がこれからどうしていきたいのかは、なるべく人生の早い時期に明らかにしたほうがいいと私は思うのですが、motoさんはどう考えますか。

moto:おっしゃる通りです。転職を考えることは、自分がこれからどうしていきたいのかを明確にする良い機会だと思います。
転職の成功は、人材市場がその人をどう評価するかにかかってきます。
自分の持つ経験やスキルが、社会的な評価としてどうなのかは知っておいたほうがいいですし、それを知る方法として、労働市場、転職市場をよく知っている転職エージェントを活用するのは意味があると思います。
ただ、自分の将来像を漠然と思い描いてはいても、それをきちんと言語化して、人に説明できるレベルにするのは自分1人ではなかなか難しいのでは?と思います。

倉島:若い求職者のなかには「自分はこれができます」「あれができます」と盛んにアピールをする方もいます。けれども、それは自己評価の範囲を出ない、つまり客観的な評価には成り得ません。そのせいで、その人が表現する自分と実態がずれていることもよくあります。そういったアピールは、面接ですぐに見抜かれてしまいます。
一方で自身の事をちゃんと客観視でき言語化して、さらに転職市場で有効な情報や自身の武器として使えているかというとなかなか難しいと思います。

moto:だから、第三者的な視点を持つ人が横にいると助かるのですが、身の回りにそういう相談者がいる人は少ないでしょう。

倉島:そうですね。将来のある時点での「こうありたい自分」は、誰しも何らかのイメージがあると思います。その時点から逆算して、抽象的な将来像を具象化する、そのお手伝いをするのが私たち転職エージェントのコンサルタントだと思っています。

転職は自分の営業。転職支援サービスはその売り込み先の相談相手

倉島:営業とマーケティングの分野で転職されてきたmotoさんですが、その分野で転職を考えるとき、どのような姿勢や考え方が大切だと思われますか。

moto:最終的には、転職先の会社で自分がどれだけ貢献できるかを考えることでしょうね。もちろん「こうありたい」「こう働きたい」という想いはありますが、社員として雇用されるのですから、会社への貢献は必須です。例えば営業であれば、売上を出せない人にお給料を払いたいという会社はないですからね。
つまり、転職先の会社において、自分がどのような貢献ができるかを実証するものとしてその人の今までのキャリアがあって、その説明をきちんとできることが大切です。

倉島:営業職として尋ねましたが、それはどの職種においても同じですね。

moto:そうです。会社に対するコミットメントを持っているか、それを実行できるかどうかを求人企業は見ていますからね。
転職は自分自身を売り込む営業です。転職エージェントを利用するのは、さしずめその売り先の相談をすることだと思っていいでしょう。
逆に伺いますが、LHH転職エージェントが転職支援で大事にしていることは何ですか。

倉島:ひとつは杓子定規な転職支援をしないところでしょうか。コンサルタント個々が専門性を持っていますし、抱えている求人企業の情報も異なります。ですから、同じ部署にいても、コンサルタントの提案材料がそれぞれ違います。
コンサルタントの個性を生かし、10人いれば10人違った提案をしてもいいというのが弊社の考え方です。転職エージェントを利用して転職する際は、誰に支援してもらうかが大切になってくると考えています。LHH転職エージェントでは、求職者一人ひとりのキャリアビジョンやライフビジョンに寄り添い、支援するということを大切にしています。

moto:LHH転職エージェントの企業規模でそれをやっているところは、僕が知る限り多くはありません。求職者ときちんと面談を重ねて、1人のコンサルタントが求職者と求人企業の両方を担当し、つなぐという支援スタイルは、すごく大きい強みだと思います。

倉島:最後になりますが、転職を考えようかなと思っている方に向けて、メッセージをお願いします。

moto:転職しようか、しまいかとモヤモヤしながら仕事をしているのなら、転職エージェントを利用しましょう。転職の意志がなくても、今の自分のキャリアがどのくらい社会的に通用するのかを確認する意味で相談するのもありだと思います。
自分のキャリアの健康診断を受けるような感覚で、今の自分の状況を知るつもりで相談してみてはいかがかと思います。

倉島:自分で自分のキャリアを評価するのは難しいですから、私たちもキャリア相談室のような感覚で気軽に声をかけていただければと思っています。

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