2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧
いよいよ百萬遍知恩寺の古本まつりが近づいてきました。出店される京都古書研究会の皆様は、めっせや下鴨神社の古本まつりが中止になった分、知恩寺では大放出してくれることでしょう。出店者の一つである三密堂書店に偵察に行ってきました。にゃんと、特価2…
近年藤澤親雄ら偽史関係者が各種の研究書に登場するようになってきた。今回は、木場明志・程舒偉編『日中両国の視点から語る植民地期満洲の宗教』(柏書房、平成19年9月)中に、『契丹古伝』の「発見」者である浜名寛祐が出て来るのを見つけた。浜名については、…
四天王寺秋の大古本まつりで古本横丁の和本300円コーナーから、和本ならざる『株式会社四十三銀行本店建築工事概要』を掘り出した。奥付はないが、大阪の辰野片岡建築事務所が大正5年頃発行したと思われる。口絵写真4枚と本文5頁の小冊子。国会図書館サーチ…
四天王寺秋の大古本まつりと天神さんの古本まつりが終了した。どちらも100円均一コーナーがあって、賑わっていた。大雑把に言うと、四天王寺の100均は白っぽい本(比較的新しい本で見た目もきれい)、天神さんの100均は黒っぽい本(明治・大正・昭和戦前期など…
『公職追放に関する覚書該当者名簿』の「一般該当者名簿」のうち、該当事項をざっと読んでみた。反ユダヤ主義団体である国際政経学会の関係者で挙がっているのは、 長谷川泰造 国際政経学会理事 日野要 国際政経学[会]京都支部副部長 石原紀一 国際政経学会県…
『日夏耿之介宛書簡集:学匠詩人の交友圏』(飯田市美術博物館、平成14年7月)に驚くべき内容の書簡が集録されている。昭和20年12月26日付け森田草平の日夏宛葉書である。 (略)いつか御話しした宮中にて日独伊同盟に御反対、木下周南から九星学者に会見を申し…
四天王寺秋の大古本まつりの初日、100円均一コーナーで見つけた野中太気彦編『南条郷土研究』第7巻(南条郷土研究会、昭和8年4月)。状態も悪く、郷土研究誌の端本を買っていたらきりが無いが、南条の口碑伝説として狐の話が載っていたので買ってみた。南条郷…
『三富朽葉全集』2巻(牧神社、昭和53年3月)所収の明治42年11月5日付け増田篤夫宛書簡に面白い記述があった。 教室が暗かつた。金子先生が説くルネッサンス時代の接神術とやら、魔術とやら、其処此処に実現されるやうな気がする。 金子先生はずんずん錬金術と…
京都古書会館で開催された京都まちなか古本市では、紐閉じされた『秋田考古会々誌』1巻2号,大正14年11月から2巻1号,昭和3年2月までを入手。福田屋書店の和本の棚を念のためチエックしたら、紛れていた。500円。秋田県立図書館が1巻1号,大正14年8月から3巻6号…
京都古書会館では10月9日から11日まで「京都まちなか古本市」が開催された。古書ダンデライオンや尚学堂書店などに梅原真隆及び梅原が創設した顯真学苑旧蔵の本が出ていたので、それを中心に購入。今回紹介する『悲眼院初代院長故渡辺元一先生の面影』(高橋慈…
' 私の両親は福井出身で、熱心な浄土真宗の信者であった。しかし、息子である私の世代になると、さっぱり関心はなくなっている。仏教については、教科書で学んだ程度の知識しかない。それでも、個別の仏教関係者、たとえばシルクロード探検の関係で大谷光瑞…
御恵投いただいた石井公成監修、近藤俊太郎・名和達宣編『近代の仏教思想と日本主義』(法藏館)を読んでみました。巻頭の石井先生の総論「日本主義と仏教」が極めて行き届いた論文で圧巻でした。近代日本の仏教者・知識人と日本主義との関わりを分析した各論15…
大阪の「本は人生のおやつです!!」(本おや)に取り寄せを頼んでいた雑誌『ほんまに』14号(くとうてん、平成23年11月)を入手。竹十主人「湊東古書四時雑記 へちま倶楽部と貫一」が載っているので、読みたかったのである。西村貫一に関して目新しい内容としては、 …
いきなり似顔絵をアップ。拙ブログの読者の数名は、書砦・梁山泊京都店の島元さんと思っただろう。しかし、別人で藤浪銀蔵という人の自画像である。数年前モズブックスから800円で入手した絵葉書の裏面である。Twitterでヲガクズ氏(@wogakuzu)が、今月3日に…
三井甲之『しきしまの道原理』 矢吹慶輝『日本精神と日本仏教』 『仏教統一論』 『日本宗教史』 金子『仏教概論』 『思想と信仰』 『仏教大綱』 『民間信仰史』 久松『仏教概論』 『世界宗教史』 境野黄洋『日本仏教史講話』 土屋詮教『日本仏教史講話』 姉…