2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
先日の寸葉会で重珍荘(奈良県田原本町)の楠田庄作の年賀状(昭和13年)を購入。未使用で800円。肩書きに「大日本我楽他宗奈良別院/第二十三番札所/不可解山珍重寺」とあるためである。楠田の年賀状は他にもあったが、1枚あればいいかとこれだけにしておいた。 …
わしや誰ぞクラスになると、積ん読本やそもそも買ったことも忘れている本が大量にある。そのため、古本市に行かなくても自宅で掘り出し物を見つけることができる。今回紹介する雑誌もまったく記憶にないもので、安芸国郷土研究会編『安芸国』第3冊(文屋書店…
分離派建築会100年展が終わり、桜が満開となる時期がやってきました。そうした中、同展の図録『分離派建築会100年:建築は芸術か?』(朝日新聞社発行、日本写真印刷コミュニケーションズ印刷)が第62回全国カタログ展(日本印刷産業連合会ほか)で経済産業大臣…
「柳田国男年譜」(小田富英作成)*1昭和9年8月9日の条に「新村出宛てに、葉書を書く」とある。この葉書の文面は、菊地暁「拝啓 新村出様:柳田国男書簡からみる民俗学史断章」『国立歴史民俗博物館研究報告』第165集に掲載されている。葡領東印度の親日有力者Van de…
梅田の阪急古書のまちでリーチアートから入手した「国防と教育博覧会」の「お化館」の絵葉書。未使用で600円。何年開催かしらとググッたら、乃村工藝社の「博覧会資料COLLECTION | 乃村工藝社 NOMURA : 「空間」を創り、そして活かす」がヒット。信濃川畔で昭和9年…
大阪古書会館の「たにまち月いち古書即売会」で再び『ヒコバエ』(女子大学講義発行所)を購入。今回は、大正14年3月号である。某先生が私のかごに入ってるのを見て、「いいもの買ってるね」と。多分表紙のロセッティ《ジェーン・モリス*1》に気付いておっしゃ…
京都文化博物館の「ろうじの古本まつり」で、『ヒコバエ』大正15年3月号(女子大学講義発行所、大正15年3月)を入手。値段が無かったので、ちょうどおられたシルヴァン書房店主に値段を書いてもらい、200円。ライオン歯磨の広告が載っていたのと、表紙に本の背…
京都産業大学ギャラリーで特別展「東アジア恠異学会20周年記念展示:吉兆と魔除けーー怪異学の視点からーー」が4月14日まで開催中。目玉は、「クタへ図」、井道景賛「白沢之図」、「異形賀茂祭絵巻」あたりだろうか。地味な蘇民将来のお守り(八坂神社・祇園…
並木軍平が群馬県に仮文庫を創立した皇道図書館については、その目録『皇道図書館蔵書目録第1輯』(皇道図書館創立事務所、昭和18年12月。以下「蔵書目録」という)が小林昌樹編・解題で金沢文圃閣から復刻されている。同図書館の名誉顧問は、日本大学皇道学院…
竹内義宮『デハ話ソウ:竹内巨麿伝』(皇祖皇太神宮、昭和46年11月)の「主な神宝拝観者と参拝者」には、オカルティストや軍人の名前が挙がっていて、何度となく読んだものである。あらためて見てみたら、最初に並ぶメンバーに違和感を感じる。 大正十一年 長…
先月の寸葉会で入手した仲川明から奈良県山辺郡朝和村の飯田衛宛昭和10年年賀状。勤務先が、奈良県立図書館なので購入。「プロフイルにて御挨拶申上げます」とある。無名の人かと思ったら、『図書館人物事典』に立項されていた。明治32年生、昭和46年没。大…
ツイン21古本フェアが無くなった。数年前、弁天町ORC200の古本まつりも無くなっている。後者で平成28年寸葉さんから入手した中山香橘宛山田徳兵衛の昭和12年年賀状をアップしておこう。山田徳兵衛(吉徳第10代当主)については、Wikipediaに立項されているので…
一柳廣孝『〈こっくりさん〉と〈千里眼〉:日本近代と心霊学』(講談社、平成6年8月)は、身内の病、死などを通じて心霊学に関心を抱いた人物として、浅野和三郎、豊島与志雄、土井晩翠を挙げている。これに、大正8年11月15日長男で数え5歳の晃を結核性腹膜で…
マチマチ書店が京都マルイに出店*1する前、四条烏丸近くだったかで古本市をやったことがあった。津田青楓『画家の生活日記』(弘文堂書房、大正13年6月)は、その時買ったものである。長らく積ん読だったが、読んだら「念写少年」が出てきた(*_*) 妻の留守中日…
今日から開催予定だった「水の都の古本展」は中止になった。絵葉書を出品するモズブックスは初日の激混みが予想され、別に「絵葉書の小部屋」が用意されていた。おっさんが殺到する「絵葉書の小部屋」で絵葉書をシャカシャカしたかったが、残念である。代わりに、…