ゲーミングデバイスというと、黒を基調としたデザインが多く、男性ユーザー向けの「カッコいいデザイン」が主流ですよね。そのため、女性のわたしが使うと、見た目が少々アンバランスになってしまうのが、気になるところ……。
しかし最近は、PCゲームをプレイする女性が少しずつ増えています。女性ユーザーが少ないと言われる「FPS」(First Person Shooter:1人称視点のシューティングゲーム)でも、女性向け大会が行われるほど。そのようなことから、女性ユーザーを意識したデザインのゲーミングデバイスも増えてきました。
まるで「女子力ゼロ」な筆者のゲームスタイル。異性に見られたら、幻滅されること待ったなし!
とは言え、コアなゲーマーであれば、見た目がかわいいだけでなく、ゲーミングデバイスとしての性能にもこだわりたいところ。「女子向け」かつ「しっかりとした性能」を兼ね備えたデバイスはないものか……と探していたら、わたしにピッタリの製品を見つけました!
か、か、かわいすぎる〜! なんだこれは!
今回見つけたのは、ASUSのゲーミングブランド「ROG」から登場した、「すべてのピンク好きのためのゲーミングデバイス」をうたう「ROG PNK LTD」シリーズです。
ラインアップは、多機能キーボード「ROG STRIX FLARE PNK LTD」、超大型マウスパッド「ASUS ROG Sheath PNK LTD」、サイドボタン付きのシンプルなマウス「ROG Gladius II Origin PNK LTD」、7.1chサラウンドヘッドセット「ROG STRIX FUSION 300 PNK LTD」の全4モデル。いずれも、ピンクとグレーを基調としたデザインがかわいいうえに、すでに定評のあるデバイスシリーズのカラーバリエーションということで、性能面も問題ありません。
今回、それぞれ単品発売されている全4モデルを一気に揃えて、実際に試用してみることにしました。
左から「ROG STRIX FLARE PNK LTD」、「ROG STRIX FUSION 300 PNK LTD」、「ROG Gladius II Origin PNK LTD」。背面のマウスパッドは「ASUS ROG Sheath PNK LTD」
まずは、ASUSの人気キーボード「ROG STRIX FLARE」のピンクバージョンとなる、「ROG STRIX FLARE PNK LTD」から。ベースモデルの仕様はそのままで、ピンクとグレーを使った、スタイリッシュなデザインを施しています。
キーストロークは2mmから反応し、最大4mm。反応速度が速いため、指の疲労を軽減できそうです。キースイッチは、ドイツ製のCherry MX RGBメカニカルキースイッチを採用。赤軸キーボードなので、クリック音のないリニア応答で、素早く反応します。さらに、キーボード下部には、着脱式のリストレストをしっかりと装備しているので、長時間のプレイも疲れづらくなるはず。
ROG STRIX FLARE PNK LTD。ピンクのキーと、グレーのキーのコントラストがキレイです
さらに左側上部には、音量を素早く調整できる「音量調節ホイール」、再生/停止などに対応した「専用メディアキー」を備えています。これによって、ゲーム中でも、キーボードから手を放すことなく、左手で素早く操作できるもうれしいポイントです。
右側上部には、アクリル製バッヂを収納できるスペースがあります。実は、このバッヂ。ステッカーや塗料で好きなマークにカスタマイズして、キーボードに差し込むと、イルミネーションと一緒に光るんですよ。イルミネーションは、好みのカラーに変更でき、プリセットもたくさん用意されています。
ライトアップした画像。キーボード右側上部にあるバッヂの白い部分が、LEDと一緒に光っています
専用のソフトウェア「ROG Armoury II」では、マクロはもちろん、ゲームごとのプロファイル(設定)も最大6つ保存できます。これだけ保存できれば、ゲーム用だけでなく、仕事などで使うときの設定も用意しておけそうですね。保存したプロファイルは、オンボードメモリーに保存されるので、複数のパソコンを使っていても、いちいち設定し直す必要がありません。キーボードを接続するだけで、その設定が使えるようになります。
ソフトウェア「Armoury II」の画像。LEDの設定がこまかくて豪華! プリセットが多いので、より自分の好みに合ったカスタマイズが可能です
続いてご紹介するのは、独創的でかわいいデザインの超大型マウスパッド「ASUS ROG Sheath PNK LTD」。ピンクとグレーのツートンカラーがとてもおしゃれで、ピンクのエリアには英語やひらがな、漢字などが印刷されています。
本体サイズは900(幅)×440(奥行)×3(高さ)mmで、キーボードやマウスをすっぽり置ける広さ。感度の低いマウスでも、十分なスペースを確保できます。表面はすべすべな肌触りで、マウスを動かしていても、引っかかることがありません。さらに、耐久性もバッチリ。60℃からマイナス30℃の環境において、マウスを250km以上にわたって57時間、摩擦する耐久テストをクリアしているそうです。
マウスパッドの画像。シンプルでスタイリッシュなデザインがかわいいです
次に紹介するのは、「マヤ文様(もんよう)」にインスパイアされたラバーサイドパネルが印象的なマウス「ROG Gladius II Origin PNK LTD」。性能面では、12000 dpiの光学式センサーを装備したほか、左クリック、右クリック、マウススクロールクリック、マウススクロール上下、DPIスイッチ、サイドスイッチ2つという計8ボタンを備えており、ゲーミングマウスとして、申し分ありません。
ラバーサイドパネルのデザインは、マヤ文様にインスパイアされたとのこと
マウスをライトアップしたところ。ふわっとした、LEDの光に包み込まれているようです
ドライバーソフト「Armoury II」の設定画面では、感度や速度はもちろん、マクロ、ポーリングレート、アングルスナップ、ボタン感度、LEDを設定できます。プロファイルは最大3つまで保存できるので、キーボードと同様に、ゲーム用と日常用を使い分けられます。
Armoury IIの設定画面。左上には、接続しているデバイスが表示されるので、わかりやすいです
続いて、「最高にピンクが似合う!」というキャッチコピーの7.1chバーチャルサラウンド対応ゲーミングヘッドセット「ROG Strix Fusion 300 PNK LTD」をご紹介。
デザインは、表側がピンク、裏側がグレーのツートンカラーになっています。イヤーカップの側面には、切り込みのようなLEDがついていて、非常にオシャレです。
仕様面では、金属製のカバーを採用し、澄んだ重低音が体験できるという、50mm 径のASUS Essenceドライバーが特徴。ドライバーなしのヘッドセットと比べると、鼓膜が揺れる感覚やヘッドセット内部の振動など、重低音の迫力がかなり違います。
接続は、USBまたは3.5mmオーディオ端子。オーディオ端子で接続した場合、ライトアップおよびバーチャルサラウンド機能は使えませんが、PlayStation 4などのコンシューマ機にも対応。かわいい見た目とは裏腹に、実は、本格派のゲーミングヘッドセットなんです!
ヘッドセットのライトアップ画像。白のLEDがかわいすぎる!
なお、LEDのカラーは白から変更できませんが、バスブースト(低音強化)やボイスクラリティ(声の明瞭さ)など、サウンドの設定は変えられます。「そんな設定、めんどうくさい!」という方には、ボタンひとつで簡単に設定できる、プリセットのエフェクトがおすすめ。8種類も用意されているので、ムービー用やRPG用、FPS用など、ゲームや用途に合わせて使い分けられます。
Armoury IIの設定画面。プリセットが多くて、使いやすいです
一般的なゲーミングデバイスの場合、LEDは、本体の表側やロゴマークに施されている場合が多いのですが、「PNK LTD」シリーズのマウスとキーボードは、表側はもちろん、裏側にまでLEDを装備しています。デスクに反射し、キレイに点灯しているのがとても印象的です。
このあたりは、ASUSさんのオシャレな小技ですね! そして、テーマカラーとなっている「ピンク」がビビットピンクではなく、やわらかいピンクなので、10代から大人の世代まで、幅広く使えるデザインだと思います。
マウスとキーボードの底面には、LEDが。デスクに反射することで、デバイスのサイドがふわっとライトアップされます
ちなみに、今回紹介したのは女性ユーザー向けの「PINK LTD」シリーズでしたが、従来モデルのデザインも、黒を基調としていて、めちゃくちゃカッコいいんです! せっかく男女それぞれに合ったカラーが発売されているので、ゲーマー同士のカップルであれば、お揃いで使うのもアリだと思いました。わたし的には、機能面でもデザイン面でも、ヘッドセットのROG STRIX FUSION 300 PNK LTDが一番のお気に入り。次に購入するなら、乗り換えたいほど!
見よ、背後からあふれ出る女子オーラ! 「PNK LTD」シリーズで女子力がアップしたかも
ライター:辻村美奈(オフィスマイカ)