床の水拭きは重要だ。
毎日すべき掃除でもないが、子どもやペットのいる家庭だと、頻度は高め。その質も大事で、頑固な汚れや細菌をしっかりと拭き取らなければ意味がない。もちろん昔ながらの「雑巾で水拭き」もありだが、令和時代にはこれがある。
シャークニンジャの新スチームクリーナー「Shark STEAM & SCRUB(スチーム&スクラブ) 回転スチームモップ S8201JWH」だ。
価格.comの「スチームクリーナー」カテゴリーの人気売れ筋ランキングで1位(2025年1月時点)のシャークニンジャ「Shark スチーム&スクラブ 回転スチームモップ S8201J」。公式サイト価格は22,000円(税込)。写真のとおり自立式なので、ちょい置きや収納に便利だ。本体サイズは378(幅)×189(奥行)×1045(高さ)mmで、重量は約3.5kg
本モデルは、累計出荷台数20万台を超える同社の人気スチームクリーナーシリーズの新作。2022年に発売された前モデル「S7001JWH」の掃除性能と利便性を高めたアップグレードモデルだ。水で高温スチームを発生させた2つの大きなモップパッドが回転し、さまざまな種類の床を洗浄・除菌する。
高温スチームをまとった2つのパッドが1分間に最大200回転。高温スチームで汚れを浮かせて落とすため、水拭きだけでは落ちないような頑固な汚れまでしっかり落とせる。モップパッドはマイクロファイバーとスクラブ素材を組み合わせており、ホコリや汚れをしっかりと吸着。洗濯して繰り返し使用でき、手洗いのほかに洗濯機や乾燥機でも洗える
洗剤を使わず、水の力だけで細菌やバクテリアを99.9%除菌(※)できるため、子どもやペットのいる家庭でも、安心して使えるというわけ。
また、スチームを直接噴射する機能「スチームブラスター」を搭載しており、頑固な汚れもやわらかくして落としてくれる。
※:除菌試験は実験室の管理された条件下で実施され、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌、チフス菌、肺炎桿菌の除菌効果を実証しました。良好な除菌結果を得るために、標準モードを使用し、すべての使用上の注意と手順に従ってください/同社公式サイトより
ハンドルに搭載されたトリガーを引くと、この穴からスチームが噴射されて頑固な汚れに対応。ちなみに、その左右には、汚れを見やすくするLEDライトが搭載されている
ここでは、そんな本モデルを実際に筆者の自宅で使ってみて、その使い勝手を検証してみた。
本モデルは、スティック掃除機とは操作の仕方が異なる。
【使い方】
(1)電源プラグをコンセントに挿しこむ(本体はスタンバイモードに)
(2)モードボタンで強/標準/弱からスチームモードを選ぶ
(3)スチームモードを選択後、スチームが安定して出るまで20秒前後待つ
(4)足でモップヘッドの上部を支えながら、ハンドルを手前に向かって倒すと、モップパッドが作動する
(5)掃除が終わったら、ハンドルを前方に押し倒して元の位置に戻せば、モップの回転は止まる
スティック掃除機のように電源ボタンでオン/オフを切り替えるわけではないので、より直感的な操作が可能だ。ヘッド部を足で押さえてハンドルを倒す、という操作は珍しいが、慣れれば特に問題はなさそうだった。
さて、モップパッドが回転し始めると、ハンドルが軽くなり、軽い力で滑るように動かせる。イメージとしては、オフィスやコンビニのセラミックの床を掃除するときに使う業務用モップクリーナーの小さいやつ、と思ってもらえればいい。本体重量は3.5kgと重め(最近のスティック掃除機は1kg前後が主流)だが、実際に女性に使ってみてもらったところ、片手でも操作でき、特に扱いにくさは感じなかったという。
モップパッドの回転により床に引っ掛からないので、女性の軽い力でも滑るように動かせる
家具などで陰になった暗がりでも、ヘッド部のLEDライトのおかげで汚れが見つけやすく、掃除しやすい
ハンドル部はここまで倒せるので、ソファの下の狭いすき間もある程度入る
まずは、フローリングの床を掃除してみた。飲み物のシミやホコリがこびりついたような汚れをはじめ、オフィスチェアのタイヤによる汚れ(在宅ワークの人は悩んでいると思う)なども瞬く間に拭き取ってくれた。掃除した後に裸足で歩いてみたが、どこもサラサラで心地よかった。
筆者の自宅のフローリングには、おそらくコーヒーであろうシミ(左上)やオフィスチェアのタイヤのゴムの跡(右上)が多くあった。ドアのサッシも汚い。こういう汚れはコードレススティック掃除機では取れない……
モップパッドがヘッド部から出ているため、壁際もしっかりと洗浄
頑固な汚れは、「スチームブラスター」でスチームを直接噴射すると取れやすい
ちなみに、スチーム用の水は本体裏側の給水タンクに入れておく。本体から取り外せるので給排水しやすかった
掃除後の床。元々あった細かい傷は仕方ないとして、汚れはほとんど落とし切った印象。いっぽう、細い溝とかは少し不得意かも
ちなみに本モデルは、ラミネートやビニール加工されたフローリングのほか、堅木材のフローリングにも使用でき、スチームモードによって最適な床材やおすすめの使用方法が分けられている。
独自の「インテリジェントスチームコントロール」による3つのスチームモードを搭載。標準モードでは、弱モードよりもパッドの回転が速くなり、スチームの量は増える。つまり、強モードでは、パッドの回転とスチームの量が最大に。なお、本革やワックス掛けされた家具、合成繊維、ベルベットなどには使用できない
というわけで、年末の大掃除がてら、掃き掃除しかしていなかった玄関の石材の床も水拭き掃除してみた。下の写真が掃き掃除をした後の玄関の様子。どうやってついたかわからない汚れもチラホラ見える。
掃き掃除した後の玄関
石材タイルの汚れをグイグイと取っていく!
清掃後。目立つ汚れがなくなった! 掃除後に水浸しにならないのもうれしい
写真からもわかるとおり、目に見える汚れがすべて落ちたのはもちろん、石材タイルも白さが戻って、床全体が明るくなった。もちろん、従来のように水と洗剤とブラシで掃除することも可能だが、事後の汚水の処理などを考えると、本モデルで掃除したほうが圧倒的に簡単で楽だ。
いまや主流のコードレススティック掃除機に慣れている人は、本モデルの太い電源コードが気になるだろう。実際、リビングを行ったり来たりしながら使っていたとき、コードが多少ジャマになるので、もう片方の手で取り回しながら掃除する必要があった。その代わり、本体の充電などを気にせずに心ゆくまで、高温スチームによるモップ掃除ができるのは大きなメリットだ。ちなみに、電源コードの長さは5.4m。
収納時は本体に巻き付けておける
使用するときは、写真のように引っ掛けフックを下に向ければ、コードを一気に下ろせる。これが何気に便利!
「Sharkスチーム&スクラブ 回転スチームモップ S8201JWH」を実際に使ってみて、おすすめしたくなった人は以下のとおりだ。
・コードレススティック掃除機で吸引掃除のみしている家庭
・子どもやペットがいる家庭
・洗剤を使って床拭きしたくない家庭
とにかく、高温スチームによる水拭きパワーは圧倒的で、一般家庭の床汚れはこれ一台で大体解決すると思う。これなら、大掃除のときだけではなく、日々の水拭き掃除で大活躍間違いなしだ。ランニングコストは、3〜4か月に1回、モップパッドを買い替えるだけなのもうれしい。