ルシリカ・ノート～幽閉された香職人は湖の孤島で真実を探します

香りで人々の心を癒す香職人見習いのルシリカ。彼女はある日、病身の王太子妃エリスを見舞った際に毒殺容疑をかけられ、孤島へ幽閉されることになります。無実を証明するために孤島での生活を強いられる中、彼女はエリスの死の真相を突き止めることを決意します。

いわくつきの塔が佇む謎の多い孤島、そこでの生活は決して楽ではありませんが、ルシリカは見張り役のイケメン騎士リンゼイやモフモフの生物（？）たちに支えられ、逆境に立ち向かいます。
そんな彼女が香職人のスキルと経験を武器に、彼方の都で起きた王太子妃の死の謎に迫る物語は、読者を引き込む力があります。

作中に登場する香料の調合シーンは、その詳細な描写が本当…続きを読む

香りで人を癒す香職人見習いであるルシリカは、王太子妃である異母姉エリスを見舞った際、自分が調合した香によって彼女を毒殺した容疑をかけられ、湖にある孤島に幽閉されてしまいます。
不思議な孤島に閉じ込められながらも、ルシリカはたくましく生活し、王太子妃の死の真相に迫ります。果たしてルシリカは冤罪を晴らし、孤島を脱出することができるのでしょうか？

ヒロインの職業が香職人だけあって、作中には彼女が香を調合するシーンが出てきます。どんな香りかをイメージしながら読む物語は、本当にかぐわしい香りが漂ってきそうなほどです。

また、冤罪からの幽閉というドン底状態の彼女ですが、ちゃんと味方もいます。本来彼女…続きを読む

主人公のルシリカは香職人。
ある日、ルシリカの目の前で王太子妃が亡くなってしまう。王太子妃殺害の容疑をかけられたルシリカは、湖の孤島へ幽閉されることに。しかし、自分が殺人犯でないことは、ルシリカ自身が一番よくわかっている。
絶体絶命の状況のなか、ルシリカは香職人の技術と仲間の助けを借りながら、逆境に立ち向かう！

殺人事件の謎、香りの調合知識、そして個性的な登場人物たち。気になる要素がいっぱいです！
主人公のルシリカも有能で明るく、読んでいてとても好感が持てました。

香りの調合や登場人物たちとの交流だけでも十分面白いのですが、そこに殺人事件を真相を追う展開もくわわって、読み始めたらとまらな…続きを読む