2025年2月14日、ホンダの北米法人は、同社が展開する高級車ブランドACURA（アキュラ）の新型クロスオーバーSUV「ADX」の価格を発表しました。

　アキュラのSUVは中型の「RDX」、大型の「MDX」、大型で電気自動車の「ZDX」があり、そのラインナップ上でエントリークラスを担うかたちで加わるのがADXです。2024年4月のティザー写真を皮切りに、段階的に情報を公開してきました。

　メインターゲットに据えているのはデジタルネイティブのミレニアル世代（1980年代から1990年代前半に生まれた人たち）とZ世代（1990年後半から2000年代に生まれた人たち）です。

　同社のアシスタント・バイス・プレジデントは次のようにコメントしています。「ミレニアル世代とZ世代は、若々しいスタイル、先進的な機能、そして手頃な価格で楽しめる魅力的な体験を求めており、そのフレッシュなプレミアム市場に参入するのがADXです」

　ボディサイズは全長4719mm×全幅1841mm×全高1620mm、ホイールベース2654mm。パワートレインは1.5リッター直列4気筒ターボエンジンにCVTを組み合わせており、駆動方式はFWDと4WDを設定します。

　エクステリアは、アキュラの象徴でもあるダイヤモンドペンタゴングリルを起点とするシャープなラインが陰影の効いた深みあるフォルムを演出。エントリークラスとは思えないほどの強い印象を残します。

　インテリアはスポーツセダン「インテグラ」譲りのデュアルコックピットデザインを採用し、パーソナル感と高級感を両立しています。

　パッケージオプションとして、標準仕様をベースに内外装をスポーティに仕上げた「A-Spec」、さらにBang&Olufsenプレミアムサウンドシステムやヒーター付きテアリングホイールなどを加えた「A-Spec アドバンス」を設定しています。

　価格はFWDの標準モデルが3万5000ドル（約525万円）、A-Specが3万8000ドル（約570万円）、A-Specアドバンスパッケージが4万2000ドル（約630万円）。4WDはそれぞれ2000ドル（約30万円）アップとなります。