併用すべき？コンディショナーとトリートメントの違いや順番を解説

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トリートメントは、髪の内部に栄養を取り入れる役割があります。正確には、外側のキューティクルの補修効果が期待できるケア剤です。髪は、キューティクルをきれいに保つことで、内側のタンパク質やメラニン色素が流出せず美髪が維持できます。

しかし、キューティクルが痛んでしまうと、髪内部に空洞ができてしまいツヤのないダメージヘアに…。それを防ぐために、さまざまな栄養素が含まれているトリートメントを使ってキューティクルを保護することで、空洞化を防ぐ役割があります。

コンディショナーは、適度な補修効果も持ちつつ、髪をコーティングする効果も期待できます。よく美容師さんが、「見た目はツヤツヤしているけど、実際はボロボロ」という話を聞きますよね。これは、見た目をきれいに見せるためにコーディング力が高いコンディショナーも混ぜて塗布していることがほとんどなのです。

逆にいえば、トリートメントで髪内部を補修できてもCMで見るようなツヤツヤサラサラになれるとは言い切れません。そんな時にコンディショナーを使えば、見栄えのいい美しい髪に見せることができるのです。

補足として、リンスの役割についても説明しておきます。リンスは、補修効果はほぼなくコーティングに特化したケア剤です。シャンプー後の気になるきしみを抑えて、髪を柔らかくする効果が期待できます。

皆さんの中で、「コンディショナーよりトリートメントのほうが効果が高い！」と思っている人もいるでしょう。しかし、全ての髪質がトリートメントに合うとは限りません。例えば、一度もカラーをしたことがないバージン毛に大量のオイルや保湿成分入りのトリートメントを付けたら、油ギッシュな髪に見えてしまいます。

このように、とくに髪トラブルのない普通毛～健康毛は、下手にトリートメントを使うよりコンディショナーだけ使用したほうが髪も扱いやすくなるケースも多いです。また、柔らかくてふわふわした猫っ毛さんも油分が多いトリートメントを塗ると、ボリュームのないペタンコ髪になってしまいます。

「とりあえずトリートメントを選んでおけば大丈夫！」というわけではなく、自分の髪質に合ったヘアケア剤を選ぶのが大切なんですね！

ヘアカラーやパーマで髪がどうしようもなく傷んでいる人は、ぜひコンディショナーとトリートメントを併用してほしいです。トリートメントで髪のキューティクルを補修して、コンディショナーで髪をコーティングすればきれいなツヤ髪を目指せます。

金銭的にも時間的にも毎日使うのが難しい人は、「毎日トリートメントをしながら数日に1回コンディショナーをプラスする」とコンディショナーだけ回数を減らしてみるのもアリですね。

ダメージ毛に本当に悩んでいるなら、ぜひコンディショナーとトリートメント両方の使用をおすすめしますが、金銭的にも難しい人も多いでしょう。「どうしても片方だけに絞りたい」という人は、コンディショナーから使ってみてください。

補修とコーティング両方の効果が期待できるコンディショナーは、髪の変化が実感しやすいメリットがあります。それでも髪の乾燥が気になる人は、もう少し濃密なトリートメントやヘアパックを使用してみてください。

また、美容院でトリートメントをした日は、コーティングするという意味でコンディショナーをするとよりトリートメント効果が長持ちしやすいです。

シャンプーで洗った後、先にトリートメントから付けていきます。地肌には付けず、毛先を中心に付けて全体になじませるようにしましょう。また、目が粗いクシを使って梳かすと、均等に塗布しやすいです。

補修効果が期待できるトリートメントは、時間を置いたほうがよりケア成分が浸透しやすくなります。また、お風呂場の蒸気で髪がスチームされるので、ヘアーキャップを被りながら湯舟に浸かるのもおすすめです。一定の時間を置いたら、ヌメリがなくなるまで洗い流してくださいね！

トリートメントの後にコンディショナーを付けます。こちらも、地肌には付けず毛先中心になじませるように塗りましょう。コンディショナーは、補修効果はトリートメントより薄いので、時間を置かずにささっと洗い流してOKです。

「軽くヌメリが残ってもOK！」というコンディショナーも存在しますが、コンディショナーのすすぎ残しは頭皮の炎症やかゆみの原因になるので、メーカーから指示がない限りしっかり洗い流してくださいね！

もしリンスを使う場合は、1番最後に髪全体へ軽く付ける程度で十分です。あくまでリンスは、コーティングと髪を軟らかくする目的で作られており、時間を置いてもキューティクルまで浸透することはありません。ネイルで例えると、最後トップコートを塗る工程と同じ役割と思っていいでしょう。

フィーノのプレミアムタッチ浸透美容液ヘアマスクは、プチプラの割には補修成分とコーティング力がほどよく含まれたトリートメントです。まず、傷んだキューティクルの凹凸を埋める効果が期待できる「アルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCl」に注目ですね。

さらに、キューティクル内部の保湿力を高める成分や髪のコーティングを強くするシリコンも数種類入っています。LIPS内でも常にランキング上位の人気商品で、とくに乾燥毛やパーマ・カラーによるダメージ毛の人におすすめです。

ミジャンセンのパーフェクトセラムトリートメントは、「コテやカラーリング・パーマで傷んでしまった髪をたった3日間でケアしてくれる！」と話題の韓国のヘアケアブランドです。全部で7種類あり、その中でもオレンジのパーフェクトタイプが幅広い層から人気となっています。

万人受けタイプといっても、かなりこってり濃厚なテクスチャーです。それもそのはず、以下の7種類の植物性オイルが含まれています。

• アルガンオイル
• オリーブオイル
• ホホバオイル
• ココナッツオイル
• マルーラオイル
• アプリコットオイル
• カメリアオイル

植物性オイルなので地肌に付いても安心できる低刺激処方で、肌が弱い人でも使いやすいのが嬉しいですね。乾燥毛やダメージ毛はもちろん、髪を軟らかくしたい剛毛さんにおすすめです。

エイトザタラソのリッチコート＆ハイモイスト美容液マスクは、「タラソ幹細胞処方」のヘアマスクです。タラソ幹細胞処方とは、複数の幹細胞エキスや植物性エキスを配合することで、髪のキューティクルにうるおいを与えます。

• クリスマムマリチマムカルス培養液：セラミドを作り出す
• リンゴ果実培養細胞エキス：育毛
• 海水エキス：保湿

その他にも、「天然の保湿剤」と呼ばれるセラミドNGや髪内部のタンパク質を補うケラチンも数種類含まれています。補修力と保湿力がかなり高い商品なので、ブリーチの繰り返しによるハイダメージ毛をなんとかしたい人におすすめです。

ボタニストのダメージケアトリートメントは、枝毛・切れ毛に悩む人に嬉しいキューティクルの補修成分がたっぷり入ったトリートメントです。配合成分の中で注目なのが、セテアラミドエチルジエトニウム加水分解コメタンパクで、髪の表面の組織に似た成分なのが特徴。

そのため、水を弾くツルツルしたバージン毛に近づくことが可能です。また、イソアルキル(C10-40)アミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェートは、カラー・パーマ・ブリーチなど薬剤によるダメージ軽減効果が期待できます。総合的に見ても、プチプラとは思えない高クオリティなトリートメントといえるでしょう！

Fプロテクトのトリートメントは、LIPS内の口コミは少なめですが個人的におすすめしたいトリートメントです。ドライヤーで熱を加えることでコーティング力が高まるジラウロイルグルタミン酸リシンNaが含まれています。ダメージの原因といわれるドライヤーの熱を味方に付けるのは凄いですよね！

また、保湿力があるアミノ酸や補修を促すジラウリン酸セラミドNSも配合されているので、高いコーティング力と補修力が期待できます。どちらかというと普通毛～猫っ毛さん向けの商品で、低刺激処方なのも嬉しいですね。

ラックスのスーパーリッチシャインボタニカルシャイン光沢コンディショナーは、コンディショナーにしては保湿成分がたくさん含まれているのが特徴です。気になる成分は以下の通り。

• ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム：流した後も髪に留まりやすく潤いが持続する
• 加水分解ヒアルロン酸：通常のヒアルロン酸より分子が小さく髪に浸透しやすい

また、3種類の天然成分が含まれているので低刺激処方となっています。アモジメチコン始めシリコンも入っているので、コーティング効果も期待できるコンディショナーです。

シリコンが多めに配合されていることが多いコンディショナーは、アトピーや頭皮の炎症で悩む人にとって選び方がなかなか難しいですよね。そんな時は、キュレルのコンディショナーがおすすめで、髪だけではなく頭皮まで労わることができます。

成分は、皮膚の刺激を和らげるグリチルリチン酸2Kや皮脂膜を作るスクワランが含まれているので、低刺激なのに指通りがいい髪に仕上がるのがいいですね。オレンジ油とユーカリ油も配合されており若干油分が多い印象なので、剛毛さんに向いているコンディショナーです。

イヴロシエのヘルシースカルプシャンプーリペアコンディショナーは、天然由来成分87％配合したコンディショナーです。ホホバ種子油とアーモンド油が入っており、保湿力が高く被膜作用も期待できます。

配合成分の1つベヘントリモニウムクロリドは、静電気を抑えて摩擦による乾燥を防ぐのが特徴です。とにかくキューティクルに含まれる水分を蒸発させない成分がたくさん入っているので、しっとりとしたツヤツヤ髪に導きます。

いち髪のナメラカスムースケアコンディショナーは、適度なコーティング力が魅力でしっとり感よりふわさら感を求める人におすすめです。ジメチコンとアモジメチコンが含まれているので、しっとりしつつも油分のべたつき感を抑えられるのが特徴。

また、グルコシルトレハロースは、開きっぱなしのキューティクルを埋める効果が期待できます。軽めのテクスチャーなので、カラーをほとんどしたことがない健康毛の人や細くて軟毛な人におすすめです。

ディアボーテHIMAWARIのオイルインコンディショナーは、コンディショナーならではのコーティング力はもちろん、4種類のヒマワリエキスで確かなうるおいを与える商品です。コンディショナーと謳っていますが、個人的にはトリートメントと呼んでもいいんじゃないかと思うほど補修効果が期待できる成分が含まれていました。

加水分解水添デンプンは、キューティクルの修繕作用があり、PPG-1/PEG-1ステアラミンで髪を軟らかくする効果が期待できます。HIMAWARIの宣伝でよく見かける「髪のゆがみ」というのは、うねりやくせ・ぱさつきのことですが、油分とタンパク質をバランスよく配合することで解決へ導く仕組みなんですね！

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年々コンディショナーとトリートメントの区別がつかないほど、質の高いヘアケア商品が登場しています。そうなると、「別にどっちでもいいや～」という気持ちになりますよね。しかし、それぞれの違いや正しい使い方を理解することで、自分の髪に合ったヘアケア商品を見つけやすくなります。

この記事を参考にしながら、自分に合ったコンディショナーやトリートメントを選んで、ぜひ理想の美髪を手に入れてくださいね！