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大河ドラマ「べらぼう」に登場!蔦屋重三郎、渾身のアイデアを注いだ吉原細見『籬の花』実際の書物を全ページ紹介
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。2月16日放送回の「好機到来『籬(まがき)の花』」では、逮捕された鱗形屋の代わりに、これまでより倍売れる吉原のガイドブック「吉原細見」を作ると、蔦屋重三郎は名乗り出ました。
そして作り上げられたのが、蔦重版の吉原細見『籬(まがき)の花』でした。
またしても幼馴染に助けられ…【大河ドラマべらぼう】2月16日放送のロングレビュー&解説!
従来の「倍」売れる吉原細見を作れば、地本問屋の仲間に入れてもらえる……そう意気込んで吉原細見の刷新に取り組む蔦屋重三郎(横浜流星)。吉原の未来を、よそ者に任せる訳にはいかない。そんな忘八の心意…
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吉原細見『籬の花』、これは「べらぼう」劇中の創作ではなく、江戸時代、実際に蔦屋重三郎が手掛けた吉原細見で、現在はパブリックドメインとなっており、オンラインで全ページ読むことができます。
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『[新吉原細見]/籬乃花(安永4, 1775年)』(江戸東京博物館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100450858
劇中でも紹介されていましたが、これまで以上に売れるよう『籬の花』には様々なアイデアが盛り込まれていました。妓楼から河岸の安見世までをも網羅した情報量、そして気軽に持ち歩けるようなサイズ感にするなど……。
そして劇中では、花魁・花の井が五代目瀬川を襲名したことを吉原細見の中で掲載することで、さらに売れる要素を盛り込んだのでした。実際の『籬の花』にも、瀬川の名が書き込まれいます。
大河『べらぼう』実在した花魁「花の井」が五代目「瀬川」を襲名!美しく男前…その魅力に迫る【前編】
2025年大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」で、圧倒的な存在感を放ち人気を集めているのが吉原屈指の名妓と名高い「花の井」(小芝風花)こと「瀬川」です。瀬川は江戸時代中期に実在した花魁とし…
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大河ドラマ「べらぼう」に登場する浮世絵や古典籍などには、実際に出版されていたものが数多く登場します。ドラマ本編を見るとともに実際の書物にも目を向けてみると、より深く江戸文化を体感でき、これまで以上に「べらぼう」を楽しめると思います。
それでは、1775(安永4)年に出版された吉原細見「籬の花」をご覧ください!