『新韓銀行』といえば、韓国の5大銀行に数えられる大手銀行です。
↑韓国5大銀行に数えられる『新韓銀行』。
この『新韓銀行』で職員による横領が行われていたことが発覚しました。
『新韓銀行』職員Aさんは、ソウル狎鴎亭支店などで勤務していましたが、輸出入貿易アカウント管理の業務を担当する中で、2021年12月から2023年07月までの間に、計「17億720万6,000ウォン」を横領していました。
『新韓銀行』は業務チェックの中でこれを発見し(内部告発があったとの報道アリ)、公表に踏み切りました。
「輸出入貿易アカウント」というのは、
・輸出入企業が決済や送金に使用する金融口座
・為替リスク管理のために両替を行うこともある
というもので、顧客の資金を横領した疑いが持たれています。
17億ウォンですから、約2億円になります。
傑作なことに「Aさんは逃亡中」とされています。
また、『新韓銀行』で横領事件が発覚したのは、2025年に入ってこれですでに2件目です。
2025年02月07日には「19億9,800万ウォン」の詐取事件が公表されています。
世宗市で、賃借人の名義を盗用し違法融資を実行する『大規模チョンセ詐欺』が発生(2021年04月22日~2023年04月30日)。これに絡んで『新韓銀行』が被害額を公表しました。
金融監督院の出番ですが、さすがにボンクラの李卜鉉(イ・ボクヒョン)院長でも「怒り心頭」と思われます。今年に入ってすでに2件目ですので、「お前らは何をやっとんじゃ!」となるでしょう。
しかも今回は「職員がやりました」なので、余計です。
ただし、『新韓銀行』だけではなく、他の大手行でも詐取事件が発生しています。
2025年02月07日公表の2つの事件
『国民銀行』
詐欺被害額:22億2,140万ウォン
発生期間:2023年05月12日~2023年11月01日
⇒営業店からの主要情報事項報告を受け、インシデントを発見
『SC第一銀行』
詐欺額:14億6,790万ウォン
発生期間:2023年10月23日~2023年10月2日(約1年間)
⇒貸切資金貸付※の借主からの苦情提起により発覚
※韓国の「貸切資金貸付」というのは、特定の目的や対象に対して、一括で融資するタイプの貸付を指します。これは、日本の銀行でいう「事業用融資」や「プロジェクトファイナンス」に近い概念で、個人向けではなく法人や団体向けに行われることが多いです。
もともと韓国は詐欺が多く発生するお国柄ですが、金融機関でも多発するのは問題です。
(吉田ハンチング@dcp)