韓国でも金(Gold)の需要が高まっており、金価格が高騰しています。
先にご紹介したとおり、韓国での金価格は国際価格よりも高く、これを「キムチプレミアム」と称していました(約20%高価でした)。

2025年03月11日、このキムチプレミアムが急落するという事態が発生し、市場を仰天させました。
↑2025年03月11日、金価格が「0.87%」下落。価格は「13万8,670ウォン」です。データ出典は「KRX」
「金が上がるって聞いたから投資したのに……」という韓国の皆さんも驚愕した模様です。
大賢人エミン・ユルマズさんが指摘していらっしゃいますが「そのそも金はマーケットが小さいからスグ上下し、利子がつきませんよ」というものなので、上がるって聞いたから……という投資の意図はあまりよろしくありません。
国際金市場では、同等の商品が93.25ドル(約13万5,890ウォン)です。
韓国では「13万8,670ウォン」なので、韓国内と国際市場の金価格の乖離は2.04%(韓国内の方が高い)となります。
「えっ、約20%も韓国内の方が高かったのに!」なのです。つまり、キムチプレミアムは一気に約90%も消失したのです。
注目すべきは、金価格と連動するETFが急落したことです。例えば「ACE KRX金現物」ETFは以下のように推移しています。
タイムリーにご紹介しそこないましたが、02月20日に『韓国投資信託運用』は「現在、国内金市場と国際金市場の乖離が大きいため、短期的なショックが発生する可能性がある」と警告を発していました。
これが大当たりだったわけです。
ただ警告が出た時点ではすでにピークから大きく下げており、警告を発するタイミングが遅かった感は否めません。
『NH運用』のデータによると、03月07日時点で、このETFを購入した投資家の47.9%が損失を抱えている状態――とのこと。
また損失を補填しろ、みたいな話にならなければいいですね。
(吉田ハンチング@dcp)