手汗制汗剤のおすすめ人気ランキング【2025年】

塩化アルミニウムは、市販の制汗成分のなかでもとくに高い発汗抑制効果を持つことで知られている成分です。汗腺内で膨張する物質を作ることで、汗腺の通路を塞ぎ、しっかりと発汗を抑えられます。

ただし敏感肌には使いづらく、かぶれやかゆみが生じやすい傾向があります。製品によっては就寝前に塗布し、翌朝洗い流すなど、使用方法がやや手間に感じる場合も。

万が一、かゆみやピリピリ感を覚えた場合はすぐに使用を中止し、症状が続く場合は医療機関に相談することが大切です。重度の手汗に悩む場合は、医師と相談しながらほかの治療法を検討することも考えましょう。

クロルヒドロキシアルミニウムはアルミニウム塩の一種で、皮膚表面や汗腺の開口部に薄い膜を形成し、発汗を抑える働きがあります。肌がデリケートな人でも比較的使いやすいため、多くの市販制汗剤に配合されており入手しやすいのが特徴です。

ただし、全員にとって刺激が少ないわけではないので、敏感肌の人はパッチテストを行ってから使用するのが安心です。

イソプロピルメチルフェノールは、主に殺菌作用が期待できる成分です。雑菌の繁殖を抑えることで、汗のにおいや雑菌臭を防ぐ働きがあります。とくに、手のひらに独特のにおいが出やすい人には効果的です。

しかし発汗を根本的に抑えることは期待できないので、制汗効果を期待できる塩化アルミニウム・クロルヒドロキシアルミニウムのどちらか自分に合うものを選んだうえで、イソプロピルメチルフェノールも配合されたものを選びましょう。

クリームやジェルタイプの制汗剤は、手に取って直接塗り込むことで有効成分が肌にしっかり密着し、高い制汗効果を発揮します。保湿成分が含まれていることも多く、乾燥による肌荒れを防ぎながら発汗をコントロールできるのが特徴です。使用後は肌表面が薄くコーティングされるため、長時間の効果が期待できます。

ただしスプレータイプに比べて塗布の手間がかかり、乾くまで少し時間が必要です。また塗った直後は多少のベタつきを感じることがあるため、使用量を調整しながらなじませるとよいでしょう。

製品によっては持続時間が24時間以上のものもあり、就寝前に塗ることで翌朝まで効果を感じられる製品もあります。長時間しっかり手汗を抑えたい人や、日中の塗り直しを減らしたい人におすすめです。

パウダーやパウダーを含んだシートタイプの制汗剤は、手のひらのベタつきを瞬時に吸着し、サラサラにするのが特徴です。素早く汗のベタつきを抑えられた実感を得やすく、手のひらに使った直後も作業を続けやすいのが魅力といえます。

一方で、長時間の持続はやや苦手で、効果が切れるとすぐにベタつきが戻りやすいので、こまめな塗り直しが必要なのは留意点です。

なおシートタイプの制汗剤は、発汗を抑えるよりも、汗を拭き取る目的に比重をおいたものが多いといえます。におい対策として、香り付きのタイプも多く販売されているのが特徴です。

全身に使うときに重宝するのは、スプレー・ロールオンタイプ。とくに脇や背中などに塗りやすいタイプです。手汗に特化した商品としては、これらを採用したものは少ないものの、商品の用途として手汗対策が含まれていれば手汗の制汗効果が見込めます。

スプレータイプの制汗剤は、ノズルを押すだけで広範囲に噴霧でき、手軽に使いやすいのが特徴です。手のひら全体にサッと塗り広げられ、全身に塗りたい場合にも素早く使えるでしょう。

ロールオンタイプの制汗剤は、ボール状のローラーがついており、狙った部分に直接塗りやすいのが魅力。指の間の汗が気になる場合や、脇にも兼用したい場合は選択肢になります。