台湾映画「破浪男女」日本初上映、ヤン・ヤーチェが「人魚姫」の人魚を少年と再解釈

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台湾映画「破浪男女」が昨日3月16日に第20回大阪アジアン映画祭(OAFF2025)で日本初上映され、大阪・テアトル梅田で行われたトークイベントに監督のヤン・ヤーチェ(楊雅喆)が登壇した。

「破浪男女」ビジュアル ©︎2024 16cc Company Limited. All Rights Reserved.

「破浪男女」ビジュアル ©︎2024 16cc Company Limited. All Rights Reserved.

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「GF*BF」「血観音」などで知られるヤン・ヤーチェが「人魚姫」の人魚を少年と再解釈し手がけた本作。職場では地味だが性に奔放な小綠、小綠のセックスパートナーである單親霸、小綠の友人・白Q、白Qと密会を続けるフードデリバリーの配達員という4人の姿が描かれる。ウー・カンレン(呉慷仁)、リウ・ジューピン(劉主平)、リャン・シャンホア(梁湘華)、ウィル・オー(柯煒林)らがキャストに名を連ねた。

「破浪男女」場面写真 ©︎2024 16cc Company Limited. All Rights Reserved.

「破浪男女」場面写真 ©︎2024 16cc Company Limited. All Rights Reserved.[拡大]

ヤン・ヤーチェは「この10年、台湾では性に対する考え方が大きく変わりました。そして性と愛をどう考えるかについて、コロナ禍を挟んで大きく変化しました」と述べ、「マッチングアプリなどによって、若い人の間には性と愛を切り離して考えるという考え方が広まっています」と語る。そして、「この作品は愛のために犠牲を払う『人魚姫』の物語をベースに構想しています。現代の人は性と愛を切り離して捉えようとしていますが、性を突き詰めていくと必ず愛の問題になってしまうということを描いているんです。また主人公である人魚姫が必ずしも女性ではないということもこの作品のポイントの1つです」と伝えた。

ヤン・ヤーチェ(楊雅喆)

ヤン・ヤーチェ(楊雅喆)[拡大]

インティマシーコーディネーターのサポートのもと撮影が行われた本作。ヤン・ヤーチェは「性愛のシーンを撮影するにあたって昔は監督と役者の間に緊張関係があったり、摩擦が起こることが実際にあったと思います」と話し、「現在はインティマシーコーディネーターを採用していて、役者の方々が違和感を感じたり、やりたくないと思った場合、例えば『水が飲みたい』など、インティマシーコーディネーターにわかる合言葉を言うんです。そしてコーディネーターと監督で話し合っていく。そういう環境で撮影しているので、役者の方たちは安心しながら撮影に臨むことができます」と説明した。なお本作は今年、日本公開を予定している。

第20回大阪アジアン映画祭は3月23日まで大阪・ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館にて開催。

映画「破浪男女」予告編

第20回大阪アジアン映画祭(OAFF2025)

2025年3月14日(金)~23日(日)大阪府 ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館

スペシャル・オープニング作品

  • 愛の兵士 ※日本初上映

コンペティション部門

  • バイクチェス ※アジア初上映
  • バウンド・イン・ヘブン ※日本初上映
  • 我が家の事 ※世界初上映
  • 団地少女 ※日本初上映
  • その人たちに会う旅路 ※海外初上映
  • 朝の海、カモメは ※日本初上映
  • ラスト・ソング・フォー・ユー ※日本初上映
  • サバ ※日本初上映
  • サイレント・シティ・ドライバー ※日本初上映
  • トロフィー・ブライド ※日本初上映
  • 私たちの話し方 ※日本初上映
  • イェンとアイリー ※日本初上映
  • 代々木ジョニーの憂鬱な放課後 ※世界初上映

特別注視部門

  • 君と僕の5分 ※海外初上映
  • そして大黒柱は…… ※日本初上映
  • イケメン友だち ※日本初上映
  • ブラインド・ラブ 失明 ※アジア初上映
  • この場所 ※アジア初上映
  • ヴィレッジ・ロックスターズ2 ※日本初上映
  • ボクシングの日 ※海外初上映
  • ヘンゼル:2枚の制服スカート ※日本初上映
  • 愛に代わって、おしおきよ! ※日本初上映
  • 屋上のレンピッカ ※アジア初上映
  • 恐るべき自動運転 ※海外初上映
  • 春二十三 ※日本初上映
  • スズキ ※日本初上映
  • 洗浄 ※日本初上映

インディ・フォーラム部門

  • Good Luck
  • 蒸発 ※日本初上映
  • よそ者の会 ※「爽子の衝動」と併映
  • レイニーブルー ※世界初上映
  • また逢いましょう ※世界初上映
  • 素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる ※世界初上映
  • 爽子の衝動 ※「よそ者の会」と併映
  • 蔵のある街 ※世界初上映
  • V. MARIA ※世界初上映
  • 桐島です ※世界初上映
  • 天使の集まる島 ※世界初上映
  • だからなに ※世界初上映
  • サラバ、さらんへ、サラバ ※日本初上映
  • 街に溶ける ※世界初上映
  • To Be A Woman ※世界初上映

特集企画<タイ・シネマ・カレイドスコープ 2025>

  • Lahn Mah(原題)
  • 青春 2001 ※日本初上映
  • ムエタイ・ハッスル ※日本初上映
  • いばらの楽園 ※日本初上映
  • タクリー・ジェネシス ※日本初上映
  • 団地少女 ※コンペティション部門にも入選
  • 私たちの愛しい旅路 ※海外初上映

特集企画<台湾:電影ルネッサンス 2025>

  • 破浪男女 ※日本初上映
  • 鬼才の道 ※日本初上映
  • 我が家の事 ※コンペティション部門にも入選
  • イェンとアイリー ※コンペティション部門にも入選
  • ブラインド・ラブ 失明 ※特別注視部門にも入選
  • 晩風 ※海外初上映
  • 寂しい猫とカップケーキ ※世界初上映

特集企画<Special Focus on Hong Kong 2025>

  • All Shall Be Well(英題)※日本初上映
  • ラスト・ダンス <ディレクターズカット> ※世界初上映
  • ラスト・ソング・フォー・ユー ※コンペティション部門にも入選
  • 私たちの話し方 ※コンペティション部門にも入選
  • 眩光 ※日本初上映

特別招待作品部門

  • PAGTATAG!ザ・ドキュメンタリー ※日本初上映
  • 6時間後に君は死ぬ ※日本初上映

芳泉文化財団協賛企画《映像研究助成》

  • 真アジ ※世界初上映
  • 不完全なわたし ※世界初上映
  • 相談
  • ヤキシムシズ ※世界初上映
  • TEN EASY PIECES ※世界初上映

泉文化財団協賛企画《映像研究表彰》

  • 金管五重奏の為の喇叭吹きの憂鬱
  • 折にふれて
  • 季節のない愛

特別上映 《VIPO Film Award の成果》

  • 蒙古馬を殺す ※日本初上映

クロージング作品

  • 桐島です ※インディ・フォーラム部門にも入選

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