シンポジウム『腐女子文化のセクシュアリティ』参加レポート その1
11月29日(土)に開催されたシンポジウム『腐女子文化のセクシュアリティ』に参加してきました。
告知:http://www.jase.or.jp/jigyo/sei_kenkyukaigi.html
自分の記憶メモも兼ねて、レポートします。あまり時間が無いので発表ごとに。
参加定員は200名で、8割くらい埋まっていたように思います。参加者は7:3で女性が多め?発表者は女性3人、男性1人(ただし、座長は男性)でした。
<やおい・BL>の魅力とは何か? 〜若き女子たちの「愛と性の教養書」〜 やおい小説研究家 斎藤みつ
BLとは何か?
- 女性による、女性のための、男性同士の恋愛物語」
- 読者は若い女性が多いが、10代から50代まで幅広くなりつつある。
オンライン書店のセールスランキング
- 7&Y、Amazonではほぼ常にデイリーランキングのベスト10に入っている。楽天も同様。「出せば売れる」状態。
- 発売直後に一気に売れて、その後は売れない傾向が強かったが、最近は売れるスパンも長くなってきている。
- セブン&アイの総合通販サイト|オムニ7
- Amazon.co.jp 売れ筋ランキング: 本 の中で最も人気のある商品です
- http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/best.html
書店の売り場占有率は?
レーベル数は?
- 2007年の小説レーベル数:45レーベル
- 内訳:ノベルス17、文庫24、その他ハードカバーなど4
歴史
BL用語
BLの魅力とは
愛と性のパターン化の可能性
- 多くのBL作品にセックスシーンが含まれることにより、愛=セックスとなる可能性もあるのではないか
- 行為に至るまでの関係を濃密に描く作品もあり、多様性は確保されている
質疑:小説とマンガの読者層の違いは?
年代はあまり変わらないが、マンガより小説の方がマーケットとしてはコアといえるかもしれない。マンガは気軽に読めるが、小説は「BLを読もう」と思わないと読まない
質疑:「女性による女性のための作品」というが、男性作家はいないのか?また今後男性作家が現れる可能性は?
商業BLではかつて一人いたがあまり売れずに消えたようだ。統計などではなく読者として観測している範囲なので、他にまったくいないとは言えない。
男性の感覚も変わりつつある。セカチューを楽しむ男性や少女漫画を楽しむ男性もいる。そのような層から、今後男性BL作家が生まれる可能性はあると思う。