すごい。主に性犯罪を防ぐための18歳以下のネット利用制限の完成形はこういうシステムだろうなぁ。採点者にどのくらいの人数 or 計算リソース使っているのか?そして、これを半自動的に行っているならば、実現するための自然言語処理の発達がすごそう。
だが、もしこれがロック大使ではなく、中国のトップリーダーの言葉としてでっち上げられたものだったらどうなるか。ネットユーザーにはウケるだろうが、さっさと書き込みは消され、微博アカウントが「減点」されるだろう。今年9月から大手の「新浪微博」がアカウントごとの点数制を導入したからだ。最初の手持ちは80点。デマを転送したとみなされたら1回毎に5点減点される。そして75点、60点、40点と点数が減るごとにそれぞれ、推薦枠を取り消されたり、フォロワーを増やせなくなったり、書き込みが他人のタイムラインに現れなくなったりする。点数がゼロになればアカウント凍結。一方で点数を稼ぐために「他人が流したデマを報告する」という大変なチャンスが与えられているのである。
微博アカウントくらい消されたってどうでもいいさ、という人もいるだろう。聞くところによると、アカウント開設と削除を200回以上も繰り返している人もいるという。そのユーザーの根性もなかなかのものだが、さすがに多くの人たちはそこまでやらないはずだ。しかし、ただの冗談で流したつもりのつぶやきをたどって自宅のドアに警察がやって来れば、ほとんどの人はビビってしまうだろう。
(ふるまい よしこ :中国のなかのアメリカより)
2012年夏から実施しているらしい。全く知らんかった。
『The International Business Times』の記事によると、Sina Weiboが導入した新しいルールでは、アカウント開始時に、中国政府が発行するID番号(米国の社会保険番号のようなもの)と携帯電話番号を登録した利用者には100ポイント、これらの情報を提供しないことを選択した利用者には80ポイントが与えられる。
これ以降は、利用者が何らかの「虚偽」を伝えた場合にポイントが差し引かれる。このなかには、内容や画像を偽ることから、出来事の誇大表現、不完全なデータの提供、他者の誤った引用なども含まれる。
さらに、『Voice of America』(チベット人コミュニティー向けの、米国に本拠があるラジオ局)の記事によると、「オンライン・メッセージのインターネット検閲を回避しようとして、隠語や同音異義語、略語を使った利用者は処罰される」という。
60ポイント未満になると「信用の低い利用者」であると表示されるようになり、0ポイントになるとSina Weiboのアカウントが閉じられる。利用者は、法令を遵守する履歴を積み上げることによってポイントを稼ぐことができる。
『Voice of America』の記事によると、すでにSina Weiboは大掛かりな「風評管理チーム」を使って、利用者の投稿が中国政府の要求に沿ったものになるよう管理しているという。
( Wired.jp:0点になると退場:中国版Twitterが「評価制」へより)