TLS送信だけ出来ない理由

メールのやり取りは、PC同士が直接行うのではなく、メールサーバーを介します。そうでないと、PCの電源が切られている間に送信されたメールはどこに行くの?となってしまいます。 あなたがTLS有効で送信したメールは、あなたのメールアドレスを管理しているメールサーバーに送信され、そこから相手のメールアドレスを管理しているメールサーバーに転送されます。その際、相手のメールサーバーがTLS有効だと受信できなかったり、対応しているTLSのバージョンが低かったりすると、転送できずにデーモンがエラーメールを返します。 メールが相手のメールサーバーに転送されたとしたら、そのメールを相手のPCが受信しなくても、そのまま保管されるため、エラーメールが返ってくることはありません。なので、相手のPCやメールソフトが原因とは考えにくいです。 TLS無効で送信したメールに対して返信メールを送ると、相手のメールサーバーからあなたのメールサーバーにTLS無効または低いバージョンで転送されます。転送されてメールサーバーに保管されたメールは、あなたのPCのメールソフトがTLS有効に設定されていても受信できます。それは、あなたのメールサーバーではTLSが有効であるからであって、メールが送信されたときにTLSが有効だったか無効だったかとは関係がありません。