フロッピーの違いを教えてください

ＤＯＳ／Ｖ用、いわゆるＡＴ互換機向けはアンフォーマット２ＭＢ（１、６ＭＢ）となるフォーマットで１，４４ＭＢの２ＨＤとなります。 ９８００シリーズ向けは、メディアの磁性体密度は同じ２ＨＤですが、デフォルトフォーマットが１，２ＭＢフォーマットとなります。 ＦＤのフォーマットはＦＤ３２（３２ＭＢフォーマット）、２ＥＤ（２，８８ＭＢフォーマット）、２ＨＤ（１，４ＭＢ、１，２ＭＢ、１ＭＢ）、２ＤＤ（７２０ＫＢ、６４０ＫＢ）があります。 ちなみに２ＥＤは日本では普及していません。 こちらは、４ＭＢアンフォーマットで２，８８ＭＢフォーマットとなります。

　同じ２ＨＤでも全く違います。フロッピーディスクは磁性体を塗布したぺらぺらの円盤（直訳すると" floppy disk"）を回転させデータを記憶させるもので、最初に開発したＩＢＭの日本における登録商標では「ディスケット」、文部科学省の公式用語では「フレキシブルディスク」の名でも呼ばれます。 　「２ＨＤ」の最初の「２」は両面を「Ｈ」はトラックの数が多いという意味での高密度を表し、最後の「Ｄ」は、符号化して磁性体に記憶しておくための方法を改良したという意味での倍密度を意味するとされます。 　フロッピーディスクのしくみですが、一番外側から、内側まで同心円が形成され、これをトラックとし、トラックをいくつかの円の中心からの放射状の直線で切り、切ったかたまりをセクタと呼びます。１セクタあたり何バイトあるかという要素も当然考えます。つまり中心に行くほど記憶密度は高くなる、と言うことになります。またデータの絶対的な位置を検知するためのインデックスホールという四角い穴が中心に近い金属部分にあいているのが分かると思います。 　では従来のＰＣ９８の２ＨＤとＤＯＳ／Ｖの２ＨＤがどう違うかというと、 ＰＣ－９８の２ＨＤ １セクターあたり１０２４バイト＊８セクター＊７７トラック＊２（両面） 　　　→１，２６１，５６８バイト（１２３２ＫＢ）ディスク回転数３６０回転／毎分 ＤＯＳ／Ｖはというと １セクタあたり５１２バイト＊１８セクタ＊８０トラック＊２で 　　　→１，４７４，５６０バイト（１４４０ＫＢ）ディスク回転数３００回転／毎分 （１キロバイト＝１０２４バイトとして計算） 　また、今はあまり見ませんが１セクタ１５トラックとした２ＨＣが、しばらくはＩＢＭのＰＣなどで君臨していました。 　また、上に示した全容量がデータ記憶のためにユーザーに解放されているかというとそうでもなく、ＦＡＴと呼ばれる管理領域などを要求するため使える容量は若干小さくなります。 　遠い昔は２ＤＤで太陽の黒点観測ができたのを覚えています。

９８用は、当初２ＨＣとなっていたような気がします。 違いは、フォーマットの形式と容量です。 ９８用は、１．２ＭＢで使用され、 ＤＯＳ／Ｖ用は、１．４４ＭＢで使用されます。

ＰＣ－９８用というのは、１．２５ＭＢフォーマット(1,024バイト×8セクター／トラック)。 ＤＯＳ／Ｖ用というのは、１．４４ＭＢフォーマット(512バイト×18セクター／トラック)。 ＤＯＳ／Ｖなのに間違えてＰＣ－９８用を買ってしまっても、フォーマットすれば 使えます。