まずは質問の直接の回答から。
(1)と(3)は印刷結果的に考えれば同じことになります。
余白の設定は基本的にテキストの入る範囲を設定しているだけです。テキストボックスやオートシェイプなどを余白の外側に配置することは可能(余白の設定を無視して配置することは可能)です。
(2)の場合(プリンタのプロパティでフチ無し印刷の設定をする場合)は,プリンタドライバに「余白なしで印刷しろ」と命令していることになります。つまり,Wordは直接関係ない(Wordは知らない)のです。
(2)の,プリンタドライバの設定による余白無しで印刷する場合の概念を説明します。
どんなプリンタであっても,余白なしで印刷することはできません。もう少し正確に言うと,ずれずに余白なし印刷することはできません。プリンタに用紙を引き込む際に微妙なずれが発生する(プリンタには用紙押さえが付いていますが,あまり用紙を押し付けるとうまく用紙が引き込まれないですし,逆にゆとりを持たせすぎると用紙が引き込まれる際にずれが発生します)ことや,用紙そのもの大きさのずれなどがあるので,正確に用紙の端から印刷することはできません。それで,少し はみ出したところから印刷することにより,ふちなし印刷をします。
ここで,どうやってはみ出し量を調整するのか,という問題が発生します。Wordは,はみ出し印刷を考慮していないので印刷用紙の外側にデータを配置できないのです。EPSONのプリンタドライバの場合は,若干印刷データを拡大することによって,はみ出し印刷します。CANONの場合は,印刷データをずらして,はみ出し印刷します。EPSONの方式ではだれでも簡単にふちなし印刷できますが,どの程度はみ出すのかは実際に印刷してみないとわからないことになります。はみ出し量はプリンタドライバ任せなので楽ですが,仕上がりにこだわりのある人にとっては逆にメンドウになります。CANONの方式では,はみ出し量を考慮してWordのデータを作ることになるので,ユーザーの思い通りのレイアウトで文書の作成ができる反面,はみ出し量を考慮しないといけないのでメンドウに感じる人も出てきます。別の言い方をすれば,EPSONの方式は初心者好みの方式,CANONの方式は玄人好みの方式,とも言えるでしょう。
お礼
ありがとうございました。 難しいですね。