既にご存知の部分もあろうかと思いますが、まとめて説明したほうがやりやすいので・・・。
それとMac版「Ver.5.5」での用語ですので多少は置き換えが必要になるかもしれませんが。
その前に、Illustratorは「絵を描く」と言うより「貼り絵」と思ったほうがいいです。
あとで説明することになります。
本題です。まず、
「ペーストボード」「書類設定」「用紙設定」「印刷範囲」の用語を理解してください。
「ペーストボード」は書類を開いた時に表示される画面全体を指します。かなり広いです。
これは、実際の場面では「作業机」と思ってください。
この上には画材や用紙、資料などが置かれます。
これは任意の大きさに変更できるものでもありませんので、特に意識する必要はありません。
(ただ、割り当てメモリの量によって変わってくるのかもしれませんが・・・)
「書類設定」は、その机の上に置く用紙のサイズを設定します。
これが、その作業で使う用紙の大きさです。いつでもサイズ変更ができます。
これが用紙ですから、この中にしか描画できません。
Photoshopなどのペイントソフトでは実際にここから外には何も描けませんよね。
ただIllustratorなどのドローソフトの場合は
最初に書いた「貼り絵」の感覚ですから、例え用紙をはみだしても
机があれば「貼り絵」を置く事ができますから、画像そのものは見えているのですが
書類設定で設定した範囲以外に置かれたものはプリントされません。
「用紙設定」がいちばん混乱しやすいのですが
これは「描画用紙」の意味ではなく「印刷用紙」を指します。
つまり「書類設定A3」で「用紙設定A4」の場合は
作品はA3の用紙に描かれているのですが、印刷されるのはA4範囲と言うことです。
この「用紙設定」で設定したものが「印刷範囲」になります。
画面上で点線で表されている部分です。
これがご質問者の言われている「ページ分割」に相当するものです。
これはツールメニューの印刷範囲指定(だったかな?マニュアル参照)で
任意の位置に自由に設定できます。
ちなみにVer.5.5ではツールボックスの右下にそのツールがあります。それを選択して
マウスをクリックして現われる矩形で印刷したい範囲を囲むだけです。
ですので「書類設定」で設定した範囲の中に描かれたものであれば
印刷範囲を指定すれば、指定した範囲を指定した用紙にプリントできます。
ただこれは家庭用プリンタなどの場合にのみ有効なものですので
実際の商業印刷の場合は無視されます。
Illustratorから直接出力される場合は「書類設定」は有効になりますが
レイアウトソフトなどに移して出力される場合はそれも無視されます。
無視されると言う事は、プリントされていないものでも
データとしては有効となってしまう事ですので
商業印刷に回す場合は、必要なデータ以外は
「ペーストボード」の隅におかれたオブジェクトも必ず削除しなければいけません。
お礼
ご丁寧にありがとうございます。 印刷範囲の設定ですか~試してみます。 illustratorもphotoshopも奥が深くて知らない機能ばっかりで…。勉強不足ですね。頑張って勉強しなくちゃ。