GIF変換ソフト

何に使用するか，それが問題になります。 LZW圧縮技術が使われているアプリケーションを個人で使用するのは，構わないと思いますが，もし，webサイトなどで公開するのであれば，皆さんが薦めている「IrfanView32」は問題が発生する可能性があるかもしれません。 米国ユニシス社の言うことを信用するとしますと，個人でライセンス契約を結んでいる人はいないことになります。 IrfanView32の制作者は，米国ユニシス社特許取得地域外の人のようですから，彼自身がアプリケーションの配布などしても問題ないと思いますが，これを使用して作られてファイルをwebサイトで公開しますと，日本では特許侵害に当たる可能性があります。 と言いますのも，「アプリケーションプログラムを使用するためのライセンスが含まれていない場合は、 LZW 特許を使用するためのライセンスを Unisys から取得しなければなりません」と米国ユニシス社が主張しているのです。（http://www.unisys.com/about__unisys/lzw/lzw__license__japanese.htm） つまり，もし，IrfanView32にそのライセンスが含まれていない場合，IrfanView32を使って作成したLZW圧縮技術が使用されているファイルを公開するには，ウェブマスター（サイト管理者）自身が米国ユニシス社とライセンス契約をしなければならないと言うことになるのです。 しかも，これに「明らかに」違反している場合，米国ユニシス社より$5,000の請求が届くことになりかねません。（と言うより，$5,000ってライセンス料なんですが・・・） ですから，IrfanView32で作成したファイルを公開する場合は，まず，LZW圧縮技術を使用するためのライセンスが含まれているかを確認してからにしてください。（このあたりのことは，2番目の参考URLの「FAQ」をクリックすると，どのように主張しているかがわかりやすく書かれています） 日本において，LZW圧縮技術の特許が切れるのは，2004年6月20日です。 たぶん，この日が過ぎれば，何も問題はないと思いますが，まだ先の話です。 もし，webサイトでの公開が前提にあるのでしたら，LZW圧縮技術を使用するためのライセンスが含まれているメーカー製のアプリケーションを使用するのが無難だと思いますよ。 参考までに，米国ユニシス社が以前公開していたLZW圧縮技術を使用するためのライセンスを取得しているメーカーを挙げておきます。 Microsoft Micrografx Macromedia Corel Symantec JASC Adobe Equilibrium Learning Company NetObjects Visio Eastman Software Alchemy Mindworks Asymetrix Claris Deneba Systems Scansoft/Visioneer なお，このデータは，昨年のものですから，増えている可能性は高いです。（最新のものは見つけられませんでした） また，これらのメーカーに（ライセンス契約はしていませんが）IBM社を加えてください。 IBM社を加える理由は，IBM社もLZW圧縮技術の特許をもっているからです。