プリンタの修理屋です。
惜しい回答がありましたけど、レーザープリンタの本質を理解されていないためなのでしょうね。
まず、結論ですけど、LBP9500Cでインクジェットプリンタのような光沢のある写真は印刷できません。
また、解像度の基準が根本的に違いますので、キメ細かい写真印刷も無理です。
インクジェットプリンタの場合、インクを紙に吹き付けて印刷します。
インクは紙に染み込んでいきますので、紙自体の表面の状態が反映されます。(一般論で、例外もあります)
したがって、インクジェットプリンタで光沢紙を使うと綺麗な艶のある写真を印刷できます。
インクジェットプリンタでも「顔料インク」を使っているものがあります。
キヤノンのプリンタの黒インクがそうです。(2つあるものは大きいほう)
このインクは顔料成分が紙の表面に残るように作られていて、普通紙のような紙に印刷するとくっきりとした綺麗な文書が作れます。
ところが、表面に残るという事は、光沢紙で使った場合、光沢層の上にかぶってしまうわけです。
キヤノンのこの手の顔料インクはツヤがありませんので、光沢紙を選択すると使われなくなります。
実はレーザープリンタはこれと同じです。
紙の表面にトナーを付着させ、それを過熱・プレスして定着しますけど、光沢層の上から定着しますので、最終的にはトナー自体のツヤになってしまいます。
キヤノンのカラーレーザーのトナーは、基本的にツヤがありません。
昔のカラーレーザー(カラーコピー)では、定着するときにトナーが定着器側に付着するのを防ぐために定着ローラーの表面にオイルを塗布していました。
そのため表面はツヤもあったのですけど、そのために印刷物に鉛筆やボールペンで文字が書き込めないという欠点がありました。
その大量のオイル消費を抑えて、事務作業で使えるようにしたのがキヤノンのトナーです。
当然ツヤはなくなりましたし、LBP9500Cのトナーもそうです。
せっかく光沢紙を用意しても上からツヤのない層をかぶせているわけです。
トナーのないところはツヤがありますし、その辺りがちぐはぐな感じになるのでしょうね。
他の方が紹介している光沢紙の説明でも「ツヤは機種によります」と言う記載があるはず。
逆に、普通紙に写真を印刷する場合はレーザープリンタのほうが綺麗です。
普通紙は繊維の目が粗く、インクジェットの場合、染みていって滲むのでインク量を抑えてしまい発色は極端に悪くなります。
カラーレーザーン場合は表面にトナーの膜ができるわけですから、下地の影響を受けにくい訳です。
余談ですけど、インクジェットプリンタでも、エプソンのローグレードとか、キヤノンやエプソンの最上位のプロ向けの商品は顔料インクを使っています。
用紙は染料モデルと変わらないものを指定しています。
これは顔料自体にツヤをもたせていて、光沢紙の表面でもある程度のツヤが出てくれるようになっています。
ただ、完璧なツヤは出ないのでしょう。
エプソンのPX系の写真の評価は高くないようですし、プロ向けのグレードでは艶出しインク(グロスオプティマイザなど)が装備されていて、その都度必要に応じて使われているようです。
逆にプロ向けグレードの顔料インクタイプではツヤなし黒(マットブラック)も装備されている機種が多く、顔料インクモデルならではの特徴です。