*これは私が持っている情報の一部です。私はこういった事件について書くことは専門外です。これらの問題については、本来なら、新聞社等のマスコミやWEBメディアなど「取材執筆活動を本業とするプロフェッショナル」に、きちんと問題を把握してもらい、調べて書いてもらいたいと考えています。
【2023/8/16 最終更新】
最近、note株式会社が運営するメディア「cakes」の炎上が続いていますね。
cakesの炎上事例は、主に下記3つとされているようです。
1・DV被害者への二次加害事件(2020/10/19)
nlab.itmedia.co.jp
2・ホームレス記事問題(2020/11/11)
www.asahi.com
3・あさのますみさんの連載消滅問題(2020/12/09)
しかし現在、メディアにおいては、なぜかDV被害者二次加害問題、cakesのホームレス記事問題など、cakesのコンテンツ内容や編集体制への批判のみがされており、note株式会社及び、「note」の問題点については、なぜか書いているメディアがありません。
以下、かなりザックリではありますが、私が知っている&問題だと思っているnote株式会社及び、「note」の問題点について、私がヤバいと思う順に書いていきます。
私が特にヤバいと思うのは3つ
1・IPアドレス漏洩、本当は何が漏れているのかわからない問題
2・違法コンテンツが販売されている問題
3・コンテンツ削除&売上没収問題
他は、4・トラブルが起きても販売者情報が開示されない問題、5・社員イラストレーターの募集条件がひどい問題、6・情報商材の巣窟になってる問題、7・Amazonの商品リンクを貼ると勝手にリンクが改ざんされ、noteのIDが入ったアフェリエイトになってしまう問題
8・「ビュー」=PVではない。誤解を招くものになっていてセコイ問題
全部で8つです。
【私とnote株式会社との関係性明示】
・私はcakesのクリエイターアカウント(筆者アカウント)を出版社経由で2015年から持っています。→cakesは、2022年8月末にサービス終了しました。
・noteも2015年からアカウントを持っており、2万人以上のフォロワーがいて、noteにおいては一時期「おすすめユーザー」の扱いになっていました。
・note株式会社から金銭の支払いを受ける形でユーザーインタビュー(ユーザーヒアリング)を受けたことがあります。
・しかし、noteのIPアドレス漏洩事件への対応に納得がいかず、8月末でnoteの更新はやめて、いま、こちらのはてなブログにコンテンツを移転するべく、作業中です。(まだ退会できていないが、退会の予定です→2021年4月末で退会しました。)
詳しくはこちら→ https://www.tomokooosuki.com/noteyameta-02/
- 1・IPアドレス漏洩、本当は何が漏れているのかわからない問題
- 2・違法コンテンツが販売されている問題(ラティーナ問題)
- 3・コンテンツ削除&売上没収問題
- 4・トラブルが起きても販売者情報が開示されない問題
- 5・社員イラストレーターの募集条件とその説明がひどい問題
- 6・情報商材の巣窟になってる問題
- 7・Amazonの商品リンクを貼ると勝手にリンクが改ざんされ、noteのIDが入ったアフィリエイトになってしまう問題
- 8・「ビュー」=PVではない。誤解を招くものになっていてセコイ問題
- 余談:先日のnote株式会社の社長の謝罪について
- 参考:2021年に起きたnote/cakes問題事例ザックリまとめ【2021/4/26追記】→別記事に移転しました(2021/4/28)
- 参考リンク
1・IPアドレス漏洩、本当は何が漏れているのかわからない問題
今年8月に発生した、noteのIPアドレス問題に関しては下記2本のブログに書きました。
1・2020/09/01
2・2020/10/04
・本当にIPアドレスの他に漏えいした情報はないのか
という点については、2020年12月19日現在、未だに明らかにされていません。
これは、セキュリティリスクあるぶん、多くの人に関わる問題だと思うのですが…
しかも、この件に関する説明の、「最終プレスリリースが実質的に嘘だった(問題ないと言い切っていたが、実際には問題となるような脆弱性が複数存在した)」問題については、どのメディアも未だ追及していません。
・noteが出した最初のリリース(2020/08/14)
・続報 (2020/08/14)
・最終報と見られるリリース(2020/09/30)
*昨日気づきましたが、知らない間に「(現象自体は2019年4月11日から発生)」という文言が追加されていました。この追記が、いつされたのかも明記されていません。こういう、「報告」や「お詫び」文を、一度出した後でこっそり書き換えるというのも、不誠実さを感じます。
note.jp
この件については、私はかなり危機感を感じており、こういった低モラルかつ不誠実な企業の問題について、きちんと報じられることがなく、論じられないことが、ゆうちょ銀行の不正引き出し事件などにつながっていると感じています。
私が知る限り、この問題について、名指しでnote株式会社の広報のあり方を批判したのは、@ITだけだと思います。
「しかし、インシデントを隠したり、過小に装ったりすることだけはしてはいけません。」
【2023/8/16追記】2022年末、2020年夏に指摘されていたnoteの脆弱性の具体的な内容が明らかになりました。しかし公式には未だに発表されていないようです(なぜ?)
詳細は下記記事の6:2020年夏に指摘されていたnoteの脆弱性の具体的な内容が明らかに(2022/12/25追記)を参照↓
2・違法コンテンツが販売されている問題(ラティーナ問題)
(2020年12月)note proで運営されている「ラティーナ」の有料マガジンは、著作権者(筆者・ライター)の許諾なく販売されているようです。
e-magazine.latina.co.jp
この問題については、togetterでまとめられていました。
【2020/12/23追記】現在はラティーナについては、違法状態はなくなったようです。
「本日2020年12月23日の正午12:00をもって、転載に対して明確に承諾の確認を取れていないすべての記事の掲載を取りやめました。」
「今後は、過去記事を掲載する際は、その都度、書き手の方から許諾を受け掲載します。」
しかし、著作権侵害コンテンツが有料noteで販売されているという事例は他にも複数の事例があり、権利者がnote株式会社に報告しても、適切な対応がされなかった(少なくとも権利者が納得する対応ではなかった)という事例を、私は知っています。過去の事例なので、今は解決しているかもしれませんが…
ラティーナの場合は連絡先が明確であったために、権利者が直接編集部に問い合わせることができましたが、後述の4の問題のように、「トラブルが発生した際でも販売者情報が開示されない」という運用がされるのであれば、有料noteにおける著作権侵害への対応は、かなり困難になるように思われます。
【2020/12/23 21:46 追記】
ラティーナ、まだ、無許諾の記事が残っているようです。
今、ちょっとだけチェックしてみましたが、例のごとく仕事が甘く、削除されていない無許諾の記事が簡単に見つかりました。ゆえに、現在も違法状態です。 https://t.co/5piIEl1boC
— kentarotakahashi (@kentarotakahash) 2020年12月23日
【2020/12/27追記】
ラティーナ寄稿者で著作権侵害の被害者、高橋健太郎さんによる、この問題についてのまとめができていました。
【2020/12/29追記】
ラティーナ寄稿者の中原仁さんによるブログがUPされていました。
【2021/3/8追記】
2021年1月15日、「e-magazine LATINA」編集部の花田氏からお知らせが出ていました。
「この度は編集長である私の著作権に関する認識不足から、大きな騒動となってしまい、大変申し訳ございませんでした。今回の問題では、書き手の皆様と契約を交わす作業を進めています。」
とのこと。
latina.co.jpしかしながら、こちらのツイートで高橋健太郎さんが指摘している通り、
「外から見えないクローズドな空間で何でもやり放題では、ラティーナなどより、もっと酷い例が出てくると思う。」
とは、その通りだと思います。
で、こういうことは編集部の誠実さとか、処理能力とかに期待したら駄目で、システム的に著作物の不正使用を防ぐようにしないと。noteにそれが期待できるのか、どうかは分からないけれど。外から見えないクローズドな空間で何でもやり放題では、ラティーナなどより、もっと酷い例が出てくると思う。
— kentarotakahashi (@kentarotakahash) 2020年12月27日
編集長は「紙→WEBの無断転載は違法である」ことを「知らなかった」らしい。理由は自分もそうされていたから【2021/3/8追記】
個人的には、この事件の最大のポイントは、花田編集長がこのような違法行為を行った理由と、それに問題を感じなかった理由が「他誌に自分が書いた原稿が、何の連絡もなく、ウェブ転載されていたから」であったことだと思います。
違法行為の蔓延の結果、それを「メディアの編集長レベルの人間が」違法だと認識できない状態になっていたということです。これは後述する「noteのイラストレーター採用問題」にも共通するものがあると思います。
以下、この件についての高橋健太郎さん(ラティーナ寄稿者で著作権侵害事件の被害者)のツイートを引用します。
ラティーナ報告
— kentarotakahashi (@kentarotakahash) 2020年12月29日
7 これまでに削除された記事の本数は何本か? 著作権侵害がかくも大きなスケールに拡大されてしまった経緯についても、明らかにされるべきと思われる。編集部が無許諾の二次使用の問題に気がついたのはいつだったのか?
について
前にも書いたように、削除された記事は約400本。ただし、完全削除は僕の記事、30本程度です。スタート時に掲載された過去記事は約1000本。1000本をアーカイヴに上げて、スタートすることが目標だったようです。その時点で、許諾を取るべきライターは200人くらい居たでしょう。
— kentarotakahashi (@kentarotakahash) 2020年12月29日
しかし、忙しさにかまけて、許諾を取ることはしなかった。中原仁さん以外は誰も許諾を与えてなかったようです。とんでもない話です。しかし、なぜ、それで良いと思ったのか、という話はさらに深刻です。
— kentarotakahashi (@kentarotakahash) 2020年12月29日
花田編集長がそれで進んで良いと思った理由は、他誌に自分が書いた原稿が、何の連絡もなく、ウェブ転載されていたからだそうです。つまり、他誌の悪例が連鎖したのです。
— kentarotakahashi (@kentarotakahash) 2020年12月29日
その経験から、花田編集長はライターへの連絡は道義的なもので、法的にはラティーナに掲載権利があると思ってしまったそうです。そして、その連絡すらも、どんどん後回しになっていった。
— kentarotakahashi (@kentarotakahash) 2020年12月29日
ラティーナでの大規模な無許諾掲載は「他誌での悪例が連鎖した」。このことは重要な教訓を示唆します。小さな悪例を見逃していると、それがより大きな悪例を生み出すのです。これはライターの側も胸に刻まなければいけません。
— kentarotakahashi (@kentarotakahash) 2020年12月29日
花田にそれでも良いんだと思わせた「雑誌→ウェブの転載例」は、以前から、僕の耳にも入っていました。僕はほとんど書いていませんが、音楽ライターなら知らないはずはない媒体で、多くのライターが小さな無許諾掲載を経験しているのではないかと思います。
— kentarotakahashi (@kentarotakahash) 2020年12月29日
「編集部が無許諾の二次使用の問題に気がついたのはいつだったのか?」の答えは、11月初旬の柳樂の問いかけ〜11月13日の僕のメールだということでした。しかし、11月13日に「来週から、専門家を交え、契約書を結ぶ方向で、進めます」と返答したにもかかわらず、その約束を反故にした。
— kentarotakahashi (@kentarotakahash) 2020年12月29日
そして、12月16日に再び、ネガティヴ・オプションのメールを多くのライターに送った。その路線で強行突破しようとした理由は、大多数のライターは支持している、応援するという連絡ももらっている、一部の口うるさいライターが何か言っているだけ、と認識したからでした。
— kentarotakahashi (@kentarotakahash) 2020年12月29日
この経緯には僕は強い不満を持っています。ラティーナ側についてはもちろん、それを背後で支えたライター陣についても。ありえないことを容認した。
— kentarotakahashi (@kentarotakahash) 2020年12月29日
ライターが小さな悪例を見逃してきたことが、今回のことに繫がっている。自分はそれでも良い、として何も言わないことは、黙って背後に立ち、悪例に、搾取に加担することになる。これからやってくる人達のためにも、経験あるライターは、あんなメールに黙っていてはいけなかった。
— kentarotakahashi (@kentarotakahash) 2020年12月29日
3・コンテンツ削除&売上没収問題
コンテンツ削除や売上没収をされているのは、いわゆる情報商材だけではないみたいです。漫画家さんの作品も、理由の説明なく削除になった方がいるとか。
「今まで何年間も限定的な有料記事で性描写のある漫画を掲載していた漫画家さんが、今年になって唐突にアダルトコンテンツとして停止勧告を受け、作品を公開できなくなったこと。その作家さんが登録して定期的に公開を始めたのは何年も前なのに、なぜそのタイミングでの勧告なのか不明であり、参加した作家さんに負担をかけていること。また、アダルトコンテンツの基準が不明なこと。」
しかしイケダハヤト氏も書いていましたが、こんなにいろいろ問題があるのに、最近までクリーンなイメージを保てていたのは、本当にすごいと思います。
noteはそういうグレー、ブラックな取引からも手数料収入を得ているわけで、ここらへんが問題にならないのはうまいですね(イケハヤが詐欺noteから手数料収入を得てたら間違いなく叩かれて逮捕されるw)。
note運営は、ここらへんのブランドコントロールが巧みです。まったく皮肉じゃなく、この状態にも関わらず「クリーン」な印象を形成できているのはテクニカルに学びがありますね。
その一方で、山口敬之氏の投稿に関しては、いったん消して、山口氏からの抗議後に、すぐ復活させたりしています。
totalnewsjp.comこれは私もリアルタイムで見てました。
全体に、コンテンツ、作家(=クリエイター)の作品、文章や言葉というものに対し、あまりにも敬意がなく、あまりにも軽々しく扱いすぎのように思います。
参考:売上没収に対して戦った人の記録【2021/6/22追記】
この記事は後半が有料で、私は有料部分は読んでいないのですが、無料部分がnoteの売上没収問題のまとめになっています。この無料部分の記事の内容は、私が実際に売上没収の被害にあった方から聞いた話とも一致しています。
4・トラブルが起きても販売者情報が開示されない問題
(2020年12月)返金トラブルが起きているようです。
この件の被害者の方は弁護士に相談の上、「発信者情報開示請求」をしたみたいですが、noteにおいては販売者=発信者ですから、本来ならnote株式会社はいずれにせよ情報を開示しなければならない状況なのではないかな?と私は思うのですが…なぜこの状況で、「コンテンツ販売者の情報」を開示しないのか不明です。(「販売者情報開示請求」をしてないから?)
noteの販売者開示請求申請書
https://note.com/pdf/specified.pdf
noteと特商法については、2014年から問題になっていたようです。
ronnor.hatenablog.com
noteの利用規約では「当社は、当該契約について契約の当事者とはならず、当該契約に関する責任は負いません。したがって、当該契約に際し万一トラブルが生じた際には、ユーザーとクリエイターとの間で解決していただくことになります。ただし当社は当事者間のトラブルに関し、その解決に向け最大限努力します。」
とあります。にもかかわらず、実際に返金トラブルが起きた際に、販売者の情報が開示されないというのは、かなりおかしな運用なのではないかと個人的には感じます。
note総則規約
7.取引契約7.1 本サービスにおいてクリエイターが有料または無料でデジタルコンテンツを販売または各種サービスを運営する場合は、クリエイターとユーザーとの間において直接契約が成立することになります。当社はクリエイターにコンテンツの販売および各種サービスの運営の場を提供する立場になります。当社は、当該契約について契約の当事者とはならず、当該契約に関する責任は負いません。したがって、当該契約に際し万一トラブルが生じた際には、ユーザーとクリエイターとの間で解決していただくことになります。ただし当社は当事者間のトラブルに関し、その解決に向け最大限努力します。
note記事による誹謗中傷を受けて、本人確認書類を提出しても適切に対応されないらしき情報が【2021/3/17追記】
goo.gl実名で書かれた誹謗中傷記事について問い合わせを行ったところ、「その名前(かなり特殊な名前で日本に1人しかいないレベル)があなたを指しているとは限らないから何もできない。一般論として、本名ではなくニックネームを指している可能性がある。」とのことでユーザーへの連絡含め何も対応して頂けませんでした。 本人確認書類を送ったのにも関わらず上記の対応です。 ちなみに、誹謗中傷の一般論とは何かと尋ねると勝手に問い合わせもクローズされました。
5・社員イラストレーターの募集条件とその説明がひどい問題
【2021/9/20追記】これは、一言で言うと
「『公序良俗違反として無効』(ざっくり言えば「違法」)
となる可能性が極めて高く、雇われる側にとって極めて不利となる条件を、
募集企業のマネジメント層の人間である、note株式会社CXOの深津貴之氏が、
『会社が、あなたから画風をとりあげないため』と、結果的に雇用者を騙すような形で提示し、求人することは、人道的におかしいのでは?」
という話です。
6・情報商材の巣窟になってる問題
www.bloglifer.net上記ブログでも、上記2・4に書いた特商法の問題、著作権侵害コンテンツの販売が容易な問題は指摘されています。
なぜか消費者よりも、販売者の方が強力に守られているのだ。
実名制の回避により、販売者のリスクを下げられる。たとえば、低品質のnoteを高額で販売し、批判を受けた過去のある人でも、新しい名前で一から信用の構築が可能になるだろう。
低品質の有料コンテンツ販売を実名でやるのをためらう人は多い。実名を隠せるnoteはこうした人にも使いやすくなっている。結果として、実名を公開したくない人たちがnoteというプラットフォームへ集まっているのだ。
【2021/12/9追記】noteで情報商材詐欺被害にあった場合の対処法をまとめてあるページを教えていただきました。
【2022/11/18追記】note株式会社の「新規上場申請のための有価証券報告書」によれば、有料noteの流通総額の比率は、競馬予想といわゆる「情報商材」の比率が高いことが明らかに
競馬予想と、いわゆる「情報商材」は、有料noteの売上構成の中でも、比重が高いことが明らかになりました。
2 【事業等のリスク】
(2) 事業に係るリスク
④ 特定のカテゴリー収益について
当社は、多様なカテゴリーのコンテンツから収益を獲得しておりますが、第10期事業年度の売上構成比率において、競馬等の公営競技や、ビジネス・投資・IT等といったユーザーの経済的利益に直結しやすいカテゴリーに係る流通総額はより比重が高いものとなっております。今後、何らかの事由により当該カテゴリーの流通総額が減少した場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)P23
https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/co3pgt0000001sxv-att/12note-1s.pdf
7・Amazonの商品リンクを貼ると勝手にリンクが改ざんされ、noteのIDが入ったアフィリエイトになってしまう問題
(2019年9月)
note.comこれに対するnoteからの説明は以下(なんで個人noteで説明するのか?)
note.com
指摘されてから1年以上経ちますが、未だに利用規約には書いてありません。
一応ヘルプには記載がありますが…ヘルプを積極的に見に行かない限り、ユーザーが知ることはできません。
noteは、Amazon.co.jpアソシエイトの参加者でProduct Advertising APIを法人契約で利用しています。API経由で情報を表示する際の仕様上、クリエイター側のアフィリエイトIDが貼られていない場合はnoteのタグが自動挿入されます。
https://www.help-note.com/hc/ja/articles/360012471813-note%E3%81%A8%E9%80%A3%E6%90%BA%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8BEC%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A0
こういう、何の説明もなく、勝手にユーザーの利益を吸い取るようなことを行うところも信頼できないと私は思っています。見えないところで、他にも何かやっているのでは?という印象を受けます。
【2020/12/29追記】
利用規約を、再びよく読んでみたところ、非常にわかりにくい形ではありますが、記載がありました。いつ記載されたのかは不明です。しかし、上記のように、「ユーザーの指摘があるまでは、何の説明もなかった」事実は変わりません。なので、私の印象は変わりません。私は、何度もこの利用規約を読んでいるはずなのですが、今日初めて気づきました。あと、この利用規約、「第1版 2019年12月11日制定」とあるのですが、もっと前からあった気がするのですが…そこも気になります。(私の思い違いだったら申し訳ありません。)
noteクリエイター規約
6.デジタルコンテンツ
6.5 当社は、当社が定めた表示方式によるアフィリエイトリンクを表示するために、外部サービスのアフィリエイトIDが必要な場合において、クリエイターがアフィリエイトIDを設定していないときは、アフィリエイトリンクを表示するデジタルコンテンツに当社が保有するアフィリエイトIDを設定することができます。
8・「ビュー」=PVではない。誤解を招くものになっていてセコイ問題
petitmatch.hatenablog.comまあこれはヘルプに書いてあることなのですが、結構周りでも「ビュー」=PVだと誤解している人がいたし、上記のAmazonアフェリエイトID問題もそうですが、なんかチマチマとセコく数字を作る方法をよく考えつくもんだなあと思います…
【2020/12/21追記】MAUも数え方が?
“※MAU:1ヶ月にnoteを訪問したアクティブブラウザ数”
↓一般的なMAUの数え方
makitani.net
「アクティブブラウザ数」って、具体的に何の数字のことなんでしょうか?
ユニークブラウザ数のこと?
「ビュー」もそうですが、noteは出す数字の定義が特殊なようです。
スマートフォン等のアプリでは、アプリ内ブラウザーでの表示の多くやWebViewでの表示は標準ブラウザーのCookieを引き継いでいない。そのため、一つのスマートフォンでも複数のCookieを保持、つまり複数ブラウザーを利用していることになり、同一人物による利用ブラウザー数は非常に多いと考えられる。
【2021/3/15追記】やはりnoteのMAU=ユニークブラウザ数なのか?
まぁ最近だと、MAU(マンスリー・アクティブ・ユーザー)をユニークブラウザで計測(note社)するところもあったり、そろそろ業界[どこ]で、計測方法と定義を明確化してほしい。https://t.co/FL8q67r3Zo
— Hirokazu Arino ⚡️ ®︎ (@kan1arino) 2020年6月25日
ちなみにはてなは…
登録ユーザー数:約1,040万人・月間ユニークブラウザ数:約1.40億
(※2020年7月実績)
noteの登録ユーザー数は2020年5月末時点で260万人、MAUが月間ユニークブラウザ数とするならば6300万(0.63億)
はてなは、最新(2021年7月期2Q末、2021年1月末時点)だともっと増えて
登録ユーザー数:約1,121万人・月間ユニークブラウザ数:約1.47億。
hatenacorp.jpまあ、はてなとnoteは、一概に比較できるものではないですが、ご参考までにはてなの数字も出してみました。
【2021/3/31追記】note株式会社に直接確認したところ、やはりnoteのMAU=月間ユニークブラウザ数だそうです。
note株式会社の問題点については、以上です。
余談:先日のnote株式会社の社長の謝罪について
まず、この「お詫び」は、何に対する謝罪なのかが不明瞭です。
また、「いまの問題を引き起こしている」理由が、cakesは『プラットフォーム』だから『メディア』のようなチェック体制がありませんでした」という説明は、この「お詫び」が出る5日前の、加藤氏によるツイートの説明とは矛盾しています。
cakesは8年前に、ネット上に良質の編集が加わったメディアをつくるということではじまったサイトです。多様性を重視しつつ、それが大勢のひとに伝わる、編集力を生かしたメディアをつくれたらなと思って始めています。残念ながら、現在の状況はそれができているとはいえません。
— 加藤 貞顕 (@sadaaki) 2020年12月10日
また、こちらの記事でも、
「cakesは週150円・月500円で2万本近い記事が読み放題になるウェブメディアです。50社以上の出版社と提携してコンテンツを配信し、インターネット上で雑誌に代わる新しいメディアとなっています。」
明確にcakesは「メディア」と自らの口から説明しています。
そしてnoteの現状は、音楽ライターの柳樂さんが下記に書かれてるような状態なわけで、これで「cakesは『プラットフォーム』だから『メディア』のようなチェック体制がありませんでした」ということを、今、言うのは、ちょっと無責任がすぎるんじゃないかなと、私は思います。
個人がnoteに書いていたらcakesというメディアでライター・デビューできて原稿料を払われる人になれるのを売りにしてて、そこから提携している出版社にも繋げて出版の可能性もあることを売りにしているので、cakesはnoteに利用者を集めるための重要な機能であり、切り離せないのがこの問題の難しさです https://t.co/fjrcF85FCJ
— 柳樂光隆 《Jazz The New Chapter》 (@Elis_ragiNa) 2020年12月16日
参考:2021年に起きたnote/cakes問題事例ザックリまとめ【2021/4/26追記】→別記事に移転しました(2021/4/28)
2021年後半(7月以降)の、cakes/noteの問題点まとめ記事はこちら。
2022年の、cakes/noteの問題点まとめ記事はこちら。
https://twitter.com/hatanohiroshi/status/1386581379803058177?s=20
.com/chihiro_nishi/status/1386578472265342979?s=2
参考リンク
【2021/4/26追記】noteからの引っ越しに関する記事の、まとめ記事を作りました。
【2021/3/29追記】「noteは、記事のエクスポートができないことが最大の問題」というご意見も多く頂きました。非公式ツールを利用した方法ではありますが、note記事のエクスポートと、はてなブログに移転した場合の不具合の解消方法について、詳しく書いてみました。