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のらりくらり日記

世の中のいろんなことにひっかかりつつ流される備忘録。好きなものを好きといってるだけ。過去の観劇日記もこちらに置いてます。科学系の話も少しだけ。

好きな探偵は榎木津礼二郎(京極夏彦作品)です、2025年2月中旬

 今年5作目はミステリー。
 日本扇の謎 有栖川有栖 著

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日本扇の謎 (講談社ノベルス) [ 有栖川 有栖 ]
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 分厚い。そして文章がページの上下にわかれている講談社ノベルス
 そうなるとなんかこう、その分量分の大スぺクタルを期待しちゃった…。どちらかというと箱庭的ミステリだった。
 私としては犯人にぶんぶん振り回される二人が観たかった(←おに)。

 

 より良い未来を望んでいた人とか心から心配して行動していた人 とかが被害者だったりすると、読んでいてヘコむなあと思う。良い悪いはともかくとして。
 

 まあとりあえず、アリスが相変わらず良いひとだったのでよかった。
 次回はぜひぶんぶん振り回される二人をよろしくどうぞ…。

この本を「良い」と思える人と結婚したい気がする2025年2月あたま

 

今年4作目。

水車小屋のネネ 津村記久子 著

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水車小屋のネネ [ 津村 記久子 ]
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  本屋大賞二位。本屋大賞に選ばれるにはまず書店員さんたちに読まれねばならなくて、つまりはたくさんの人が読んだのだ。こんなに分厚いのに!そして2位。

 面白かった。結構熱中して読んで、思ったよりも短期間で読めました。

 短大に進学するはずだったりさちゃん(姉)が、母親にその入学金を流用されてしまったことから急転、就職と同時に8歳のりっちゃん(妹)を連れて家を出て二人暮らしを始める話である。

 

 りさちゃんがとても賢かったように思う。周囲がものすごく上手に彼女たちをフォローする。最後のほう、先生が出てこなかったのがちょっとそわそわして、そういうことなのかしらと思った(どういうことだ)。

 大人のための「少年少女児童文学」だったと感じた。小公女とかフランダースの犬とか赤毛のアンとか若草物語とか。カトリとかペリーヌとかフローネとかセドリックとかポリアンナ(パレアナ?)とか。あの流れが地続きで日本の、この田舎のおそばやさんに繋がっている。

 いい。何が起こるでもないけどいい。

 誰の立場になったって、大人であればその気持ちがとてもわかる気がする。

 この本の良さを言葉にするのは難しいけれど、

 この本を渡してきちんと最後まで読んでくれて「とてもよかった」と言ってくれる人と結婚したい気がする。

 

 私が伸ばした手も、いずれどこかの誰かを救いますように。
 そして、過去に私が伸ばした手が、気づかれなくてよいので、どこかで誰かを救っていますように。

 

 今年に入ってからずっとなんだかそれぞれに良い本を読んでいるなあ。 

 分厚いけれど、何が起こるでもないけれど、オススメです。 

 

トムとジェリー展に行ってきた、2025年1月末。

 本社(←遠い)の近く(←もちろん遠い)で会議やるから、という連絡を受けてお休みの日だったのに会議に行きました。
 あちこちの部署から人が集まるため、会議は午後からね、と言われたので午前中の時間を使ってトムとジェリー展に行ってきました。

tomandjerry85exhibition.jp

 

 えー、十分に時間に余裕を持って行ったのに、会議はギリギリセーフ到着でした。

 つ、疲れた。めちゃ走った。ううー。

 何故そんなことが起こったかというと、グッズのレジ列。レジ4つもあったのにレジ待ち約1時間。午前中でそうだったので、午後はもっと大変だったと思われる。

 

 正直、展覧会自体は私が観たかったのとはちょっと違った(あっ)。

 

 私は歴史とか原画とかセル画とか制作過程とか歴史や文化など、背景の説明とか音楽とか、そういう裏側を知りたかったのだけれど、展示は動画とインスタ映えメインだった。文字少なめ。というかほぼない。うーん仕方がないけれどもね。こどもたちは楽し気だったけどね。

 昔、某美術館で開催された、某児童文学・某キャラクターの展覧会がそんな感じだったので、今回もきっとそんな感じだろうな、と思いこんじゃってたね。反省。

 というわけで、多分今回の入場料は、グッズ売り場に入るためのチケットと考えても良いのではなかろうか、と思ってしまったのだった。

 いやーグッズ大充実だった。めっちゃかわいかった。

 一万円近く使ってしまった。今年のあたまに、むだづかいしないって誓ったのに!まだ一か月もたってないのに!どうなの今年!どうなの自分!

 

 早速ポーチ(またポーチ買う)を普段使いにしました。スマホのホルダーもつけかえました。

 いいかんじです。

 ごきげんです。

 

 ただ、今から行かれる方は、平日が良いと思われます。もしくは朝イチ。

 現場からは以上でした。

近くても遠く、遠くても近くでありたい、2025年1月

 

 今年3作目

 生きるとか死ぬとか父親とか  ジェーン・スー 著


 

 

 父と娘(著者)を綴ったエッセイ。この方のエッセイは2冊目。

 前回は↓ これです

simuramiori.hatenablog.com

 

 身内の話をしているからかもしれないが、前回のエッセイよりもはるかに丸い。角が取れている。なんというか、優しさと未来への心細さがないまぜになって本の至る所にそれが潜んでいる。

 私の父もかなり変な人だが、周囲に多大な迷惑をおかけするような感じの面妖さではないので(?)、かわいさあまってにくさひゃくばい、みたいなことはないのだが、
 この本のお父様に関しては周囲に迷惑をかける面妖さなので、そんな感じの感情も見え隠れしている。

 

 面白かった。なんだろう、人にすすめたくなる本だった。これを読んで心が軽くなる人はきっといる、と思う。

2025年1月下旬、食べる、息をする、あなたのことを考える

 サンセット・サンライズ を観てきました。仕事の合間に映画鑑賞です。九州どローカル地区、平日昼間の映画館にはいずれも一人でやってきた女性6名。
 ところで忍たま乱太郎の映画もかなり気になっているんだけども見るべきかなあ(土井先生が初恋ではないが、土井先生が初恋泥棒と言われていることに関しては頷かざるを得ないと思っている)。要検討事項。

 というわけで映画。
 生まれも育ちも東京の主人公(菅田将暉さん。釣りが大好き)がコロナ禍でリモートワークになったことをきっかけに三陸に移住する話、です。

 

 菅田さんはぷっくり体型。都会で生まれ都会で育ち、邪気が生まれる隙のない幼少期を過ごしたんだろうな的男性。速攻日焼けするのが良かった。

 井上真央さんはマドンナ。もー井上さん配役したひと天才かよ、と思った。他の配役が全く思いつかない。川で話すシーンがよかった。あの川は分断の川だよね。

 脇を固める人々が強すぎる。超ベテラン勢でバラエティー豊かにガッチリ固めていて隙がない。 

 白川和子さんがちょっと私の祖母に似ている瞬間があってはっとした。綺麗な人だったんだー(私も母も全く似なかったが)。

 中村雅俊さんのおとうさん、いいー。このおとうさんを観ていると、この人の息子が想像できる。凪いでいて穏やかなところがいいー。

 竹原ピストルさんが映画の全部をもっていく瞬間がある。イイ。
 池脇千鶴さん、出演時間はそう長くはないのに、出演している間中、場を席巻しているよ…ちょっとファンになっちゃうよ…。その場の空気を自在に操っている感じがすごかった。

 そして、映画を観ている半分くらいの人が三宅健さんだということに気づかなさそうだなと思った。声に特徴があるから声でわかるかなとも思うけれど。
 ばあちゃんの家を出てくるところと、かっとなった竹原ピストルさんを止めるところが良かった。菅田くんじゃなく竹原さんの方を止めるところが深い。

 熊がクドカンだなあと思った。ちなみにちょっとバランス的には笑いが少なかったなと思ったのだが、コロナ禍のしぐさ(エタノールのスプレーやディスタンスなど)も「笑い」だったのならちょっとがっかりかなあとは思った。多分違うと思うけども。

 そしてご飯が旨そうすぎた。なんだそれ食べたい。しおから食べたいハモニカ食べたい心臓も食べたい芋煮も食べたいぜんぶたべたい。三陸行っとくか!となる。

 そして、エンドロールが短すぎて驚く、というか映画館にいた6人、全部が全部ではないけれど、ざわついた。思わぬ速さで客電がついてみんなキョロキョロ。

 

 都会目線な感じがちょっとする気もするけれど、そもそもそういう話だしね。
 穏やかに、苦しさも悲しさも全部そのまま抱いて前進する話だったと思った。

穏やかに季節を巡る、2025年1月中旬

今年の2作目 好日日記 森下典子 著

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好日日記 季節のように生きる / 森下典子 【本】
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 黒木華さんと樹木希林さんで映画化もされた 「日日是好日」の続編的な本。
 茶道をたしなむ著者「私」と茶道と、それにかかわる人たちのお話である。

 今の時代、忙しなく時間に追われる日々を送っている人がほとんどだろうと思う。私も、この本の著者もそうだ。そして世の中はそのニーズに合わせて時短、効率的、タイパがクールでクレバーだと思い込まされている。

 ただ、時短やタイパは手段であって目的でも本質でもない。

 

 この本は「私たちはこの高速で回る地球にしがみついてどう生きていくか」ということのヒント、というか本質に絶妙な角度で迫っている気がした。

 年の始めに読む本としてはふさわしかったなあと思う。

 

 一章が短いのでするする読める。

 疲れている人に、一息つきたいときに、ぜひ。

2025年1月中旬、年相応に落ち着く、なんてことはない。

今週のお題「大人だから」

 大人だから、買ってしまうよね…。

 

 そうなんだ、誰も止めないし「買っちゃダメ」って言われない、ということは自制するしかないんだけれど年々ブレーキがあまあまになってきている気がしていてね…

 というわけで、年明け早々まあまあな(あまあまな?)お買い物をしている。気がするのです。

 

 5つ、買いました。

 まずひとつめ、アランジアロンゾの福袋。

 抽選で当たるか、初売り日にお店(日本全国に4店舗。大阪本店・東京×2・札幌)に行かないと買えない福袋。の抽選に当たったのは昨年11月。は、はじめて当たった…!!

 送料込みで1万円を超えちゃうのですが買いました。元旦に届いた。透明バッグ。クッション・携帯歯磨きセット・携帯ライト・ふせん・プレート、ポーチ、バスケット……めちゃいっぱい入ってた。かわいさにやられた。全部使う。すでにバスケットと携帯ライトがめちゃいい仕事している。生活の質が上がった気がする。

www.aranziaronzo.com

 

 ふたつめ。額縁。

 人生で初めて額縁を買いました。相場が全然わからんかった…。

 ずっとちくちくしてた刺しゅうのタペストリーが完成したので、これは飾らねばならん、と購入を決意し、その足で額縁店に行き、かわいいのを購入。二割引きしてくれた。うれしー。6600円。どこかで作った刺しゅう作品ごとお見せしたい。言っとくけど丸ごとカワイイよ!!(全力自己肯定)
 

 みっつめ。実はこれ以降は予約商品で実はまだ我が家に何も到着していない。

 せなけいこさんのおばけのランプ。

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ねないこ だれだ お部屋ライトBOOK
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  一瞬で売れちゃったみたいで、地元の本屋さんにも売っていなくて、ぽち。

 2月に届くらしいので楽しみ…廊下の隅に置こうとおもう…

 

 よっつめ。 20th Century のライプDVD。私の心の安定剤として購入。生活必需品なので。生活必需品なので!!(大事なことは二回言う)

 あと、かっこつけてる井ノ原快彦さんはかっこいい。私はかっこいいよっちゃんが観たい。


 

 

 そして5つめ。

 ずっとスマートウォッチと相性が悪いなと思っていて、いや確かに仕事には便利なんだけど(タイマー機能とか)、うーん何だか微妙にわかりあえない。かゆいところにあとちょっと手が届かないうーんうーん。みたいな(伝われ)。

 というわけで、腕時計をもう一つ買っておこうかなと思っていたのです。

 2025年1月、とうとう買いました。2月末に我が家に届く。

 届いたらここに写真をのせたいと思う。

 

 えー

 ちなみに私、年末に6万円くらいの衣装をぱっと買ったんですよね…あのとき来年は節制しようと心に刻んだはずなんですよね…

 えー

 お仕事がんばる