L.star 曰く、
PostgreSQLの新バージョン、8.1がリリースされている。8.0に続き今年度2回目のメジャーバージョンアップだが、これはむしろ8.0が遅れたもので、7.3,7.4とリリースは毎年11月に行われており、それに戻った形だ。リリースの詳細については
プレスキットを参照されたし。
主な改善としては、
- 権限管理がuser/groupからより自由度の高いroleベースに
- 関数のINOUTパラメーター(入力と出力の両方に使う)
- 複数のシステムでトランザクション同期を行うために必須な機能である、二相コミット
- 基礎的なテーブル・パーテーショニング機能
- 自動バキューム機能の搭載。これは従来contribに収録されていたものの改良版だが、vacuumを自動で発行するものであり、vacuum不要になったわけではない
- バッファリングにおけるgiant lockを排除、max()/min()に対するindexの使用、新しいアクセスメソッドBitmapScanなど、広範囲なパフォーマンス改善
- 64bit サポートの改善で、2GBを超えるメモリを割り当てられるようになった。
今回の追加機能は前バージョンに比べるとかなり地味だが、パフォーマンス改善がかなり効いており、「8.1はパフォーマンスがよい」と評判が高い。特に複数CPU,大量メモリを搭載したマシンでは大幅向上が見込めるだろう。