2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧
個体差(個株差)はどうして生じるのだろうか? 睡眠が細切れなので、どうしたって慢性的な寝不足に陥りやすい。パソコン前だろうが台所だろうが、ひと仕事了えるとすぐ眠くなる。ウトウトと十分間睡眠すると、躰も頭も回復する。その繰返しだ。そうなると望…
昭和後半(戦後)の日本文学にあって、もっとも間違いのない日本語を駆使した小説家の一人として、高井有一を尊重してきた。私にとっては、お手本の一人である。が、歴史的仮名遣いをされたから、お若いかたすべてにお奨めいたす気はない。かつてその全著作…
名残の膳。飽きもせず連日、炒飯もどきを食い続けた夏が去った。 猛暑の夏の献立に少々変化があった。十五年来主食は粥だったが、この夏は連日中華鍋を振った。塩味に醤油で匂いづけしただけの炒飯もどきと、ケチャップ味仕上げとカレー粉味仕上げ。三種循環…
ロールキャベツを食べた。 古い仲間から来信。中国からご友人が来日中につき、一献傾けるから私も話相手に加えてやるから、新宿まで出てこいとの誘いだ。ものぐさとエネルギー不足とからすっかり出不精になり果てている私にとっては、ありがたいお誘いといえ…
ドーム球場の丸天井よろしく、高く盛上ったアップルパイだ。それもそのはずで、皮を剥いて四半分に、せいぜい六分割して芯を落したままのリンゴが、ゴロンゴロンと入っているのだ。隙間を埋めるパテというのかソースというのか餡というのかも、艶があって極…
広津家墓所。谷中霊園。垣内に四代の墓石と墓誌石碑とが肩を寄せ合う。 祖父弘信は久留米藩の儒者の家柄。医術を学んで長﨑にて開業するも、併せて諸外国事情を学び、やがて上京。外交官として朝鮮との国交樹立の現場担当官だった。交渉はこじれて、結果とし…
回覧板に同封された表に、年に一度、氏名・住所・生年月日を書かされる。任意ではあるけれども。あえて辞退するのも角が立つかと思って、毎年素直に記入してきた。 十月の佳き日に、町内で老人をもてなしてくださる日がある。地元の町会主催による敬老の日だ…
昨日は、広津和郎のご命日だった。 折目正しくご命日当日というわけではなく、前後いずれかの日に墓前に詣ることにしてきた。墓参というよりは散歩だ。谷中霊園を歩いてみたり五重塔跡に立ってみたり、朝倉彫塑館が開いていたら入館してみたり、つまりは谷中…
上島珈琲店で驚いてしまった。 午前中は厚い雲に覆われた空模様だったのに、正午を回るとやはり猛烈な残暑となった。有名な珈琲専門チェーン店の看板が眼にとまったので、緊急避難を決めこんだ。従業員の応対も気持好く、エアコンの冷気もちょうど好い。初め…
ご存じタカセ珈琲サロンのブランデーケーキとアイス珈琲です。写真の二度使いはいたしておりません。入店のたびに、同じおやつを註文しているのです。 お食事中のかた、これからお食事予定のかたがもしおいででしたら、この写真のみをご覧いただきまして、本…
行く手にはコスモスの原。桔梗がいく株か混じる。金剛院さまの大師銅像はすでに、秋草の路を歩んでおられた。 不在時配達連絡票が郵便受けに入っていた。宅配便ではなく郵便だ。再配達の希望時刻をメールか自動受付の電話で連絡する点は、宅配便と変らない。…
あまりにも懐かしい材料だ。それだけに、今いかに語ったらよろしいものか、判断に迷い、あんがい手こずった。 来月上旬、とある市民公開講座で、安部公房についてお喋りする約束になっている。そのレジュメを用意した。実働を申せば二夜で仕上げた。が、お約…
中秋の名月、いわゆる十五夜お月さんである。 郷里在住の従兄から電話があった。午前中だが、起きてデスク脇にいたから、失礼せず即座に出られた。シマッタと、咄嗟に思った。今年もこの日に上京すると、かなり前にメールをいただいてあったのだ。失念してい…
開幕第一戦は、どうしても……。 猛暑が峠を越して、肌に涼しい風が吹き始めると、私にとっては煮物・炊き物といった、保存食作りの季節に入る。 夏は鍋を火にかけるのすら暑苦しいという理由ではない。餃子を焼いたり、炒飯を炒めたり、さらには炊事省力化の…
おおかたの露店は、撤収作業に入る。雑司ヶ谷鬼子母神さまご境内での「手づくり市」である。 夜半から早朝へかけて、時おり肌寒さをおぼえるほどの涼風が吹いた。だのにラジオでは、今日もきびしい残暑になると警戒を呼掛けている。ホントかいな、と思った。…
同時実況で聴いている。 FIFA U20 女子ワールドカップが南米コロンビアで開催されていて、日本チーム(愛称:ヤングなでしこ)が快進撃だ。グループリーグを三戦全勝で一位通過し、決勝トーナメント一回戦ではナイジェリアを一蹴。ベスト8に進んたところだ…
7時35分~8時50分。 朝夕ふいに吹き来る風に、たしかに秋ではあるなあと感じる昨今でございます。あなたさまのご身辺では、またお住いの地域では、いかがでございましょうか。 暑い夏でございました。めったになかったことでございますが、夏痩せをいたしま…
かすかに秋めいてきたとはいえ、肌に心地よい風が感じられるのは、夜更けてからと早朝のみだ。陽が高いうちの残暑には、あい変らず戦意を喪失する。 本日の洗濯ものの異色第一は暖簾だ。いつ頃のいかなる機会の引出物だったかさっぱり記憶にないが、十代目(…
朝、池袋方向。 わがパソコン・コーチにご指導を仰ぎ中だ。活用してこなかった機能の習得についてではない。今さら教わったところで、新たに身に着くはずもあるまい。必要に応じて教わった現在の初歩的機能が維持されれば、不満はない。 懸案は、新台購入と…
この一画だけが、春以来四回目の草むしりだ。敷地内での最高回数を誇る。 往来に面している。只今工事中を示す、オレンジ色の仮フェンスを立ててあるだけだから、金網越しに敷地内が丸見えだ。 今さら見映えを気にするにも値しないボロ家ではあるけれども、…
『FIVE 6 SEVEN』(どうかエフロクセブンと発音してください)の1965年8・9・10月号が出てきた。 VAN や JUN のカッターシャツがどうだとかカーディガンがどうだとか、『MEN`S CLUB』の今月号がどうだとかと、中高生男子の一部が話題にする時代たった。アメ…
半端な量じゃねえぜ。 一夜明ければ、わが町内「長二」の神輿安置場前は、ゴミの集積場と化す。背後は寄合い場だったから、テントの解体と椅子やテーブルの片づけが進む。野尻組の若い衆連中が総出だ。拙宅に北接する児童公園は、二日のあいだ祭礼会場だった…
葉山修平と聴いて、あァあの小説家と思い出せる人は、もはや少ないのかもしれない。噺作りに巧みな、達者な小説家だった。 私にとっては恩師のひとりだ。ただし文学の師ではない。高校時代の現代国語の安藤先生(ご本名)だった。生徒の前ではっきりとものを…
近隣一帯の氏神様の小社を束ねる総社の祭礼、第一日だ。 暦に云う二百十日だの二百二十日だのに近く、雨祭の異名もある。今年は両日とも好天に恵まれそうだ。地元が長い老人同士が擦違えば、 「どうだい、今年は晴れたじゃねえか、ええ?」 「まったくだ。妙…
開け放した窓から射しこむ光に眼醒めると、すでに気温が上っているようだ。鉄パイプが衝突したり擦れたりする音が聞える。電動工具のうなりも。工事音だ。近い。 児童公園では野尻組の若い衆が、葦簀張りの仮屋を建てている。祭礼期間中の、神輿の安置所だ。…
雨雲の脅威が去ったら、また残暑だと、ラジオが云っていた。確かに気温は上った。が、さすがに秋である。 おおよそ月に一度、理髪店に寄って頭を丸刈りにしてもらう。マスターはこの春、脳梗塞の発作に襲われたが、驚異的な気力・体力と目覚しいリハビリ効果…
今となっては懐かしき、在りし日の拙宅ブロック塀と老桜樹だ。開花が始まっている。この数日後に、塀と老樹とは突如として姿を消した。 塀の左寄りに、縦長の白い造作物が見える。日本共産党の専用掲示板である。キャンペーン中もしくは選挙期間中でなくて、…
―― あなたのコンピュータはしまいこまれました。あなたの知識のないアクセスがあり、データが失われないために、しまいこまれました。再起動しないでください。電源を切らないでください。すぐサポートセンターに電話してください。そして鍵を開けるようにし…
外タレ(死語か?)来日公演のプログラム類。とある年のとある宵に、一部のファンを熱狂させ、その一夜には宝物のように輝いたが、翌日以降は、ファン当人にとってかけがえのない想い出であり続けても、印刷物としてはたんなる記録でしかない。今となっては…
三鷹駅北口。五年ぶりくらいにはなろうか。 東西両隣の吉祥寺駅・武蔵境駅とも、駅ビル風の新駅舎となって久しい。三鷹駅も南口は近代建築の様相を呈している。わずかに北口のみが、懐かしい風格を残している。私にとっても想い出深い。 五日市街道に面した…