鳥羽シェフ「ビジネスでモテる」ための言語化術 相手の「課題」を見つけてあげることも大事
相手の大事にしている部分を理解し、言語化する
人は自分のことをわかってくれると思うと、自分を託したくなります。
僕の場合だと、僕の作った料理を食べた人に、全く見当違いのことを言われたら「わかってないな。この人と仕事はしたくないな」と思う。スーパーで買ってきたレモンなのに「このレモンすごくおいしいですね」と言われたら、「何言ってんだろう」と思っちゃうわけです。
相手が大事にしているものを、自分が理解していることを言葉できちんと伝えると、相手は「自分をわかってくれているな」と思う。その作業は、次のステップに進むために必要不可欠。それがわからない人に、その先はないと思います。相手のよさの言語化は、相手をよく見ていないとできません。
例えば、陶芸家の方に、うちの店の食器をお願いする場合を例に取りましょう。
陶芸家は気難しい人が多く、たいてい最初は、すごく警戒されます。でもしばらく話しているうちに、「冷たそうに見えるお皿だけど、これ、実はあったかいですよね」などと言うと、驚きながら「え、わかってもらえます?」と返ってきたりする。その辺から感触が変わってきて、話がうまくいったことが数回ありました。そういう経験が僕の中に蓄積され、確信に変わったのだと思います。
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