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大威シン八連制覇

登録日:2014/08/31 (日曜日) 20:39:08
更新日:2024/11/12 Tue 18:03:12
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大威𢸍(だいいしん)八連制覇(ぱーれんせいは)を制するものは男塾をも制する


男塾最大の修羅業行である


大威𢸍(だいいしん)八連制覇(ぱーれんせいは)とは魁!!男塾に登場する決闘法。(「手偏」に「震」は項目名に使えないのでカタカナで代用))

概要

男塾で、三年に一度先輩後輩の区別なく行われる命を賭した格闘技試合。
「八連」とは八連辺天竜の伝説にちなむものであり、その昔中国全土の民を長年に渡って苦しめた八匹の竜を
四川省の八人の拳法家達が壮絶な戦いの末、退治しその躯を天に返したという。
そして、その故事は武闘家の戦いの方式に引き継がれ、八人一組の二チームで戦う団体戦を大威𢸍八連制覇と称し
独特の趣向をこらした舞台の上で命を賭けて戦い、各人の技量はもちろんのこと団結力が大きくものをいう勝負である。
その様式は一試合二対二で戦うタッグマッチで、その組み合わせは「託生石の儀式」によって決定されるが、任意で組み合わせを変えることもできる。

男塾最大の修羅業行と言われ、大威𢸍八連制覇を制するものは男塾を制するとさえ言われる。
男塾三号生筆頭・大豪院邪鬼をはじめとする三号生は、過去連続三回これを制し強大な権力を持つに至っている。
驚邏大四凶殺で一号生や関東豪学連を救出したのは、次の対戦相手として指名するためだった。

信州長野にある海抜二千m八ヶ岳連峰に位置する八竜の長城を舞台に、驚邏大四凶殺で戦った伊達や三面拳を仲間に加え、
男塾の帝王・大豪院邪鬼の率いる三号生と激戦を展開。
戦いに参加した仲間達や、彼らを闘場に送り届けるために田沢松尾までもが犠牲になりながらもが邪鬼を倒し、一号生側の勝利となった。

このシリーズでは、男塾死天王男塾鎮守直廊三人衆王大人といった見た目にも強烈なキャラが大量に登場し、
初期のギャグをやっていた頃とは全く別物になった事を実感させる。

内容

灼赤棒(しゃくせきぼう)の儀式

今からおよそ一千年前、騎馬民族としてその勇名をはせた蒙古人の決闘の儀式の際に用いられたもので、青銅の棒を灼熱させ握りあうことでお互いの闘志を確認したと言う。
八連制覇では戦いを成立させるための儀式として行われ、この棒を受け取らなかった場合はその場で敗北となる。
なお生まれたての子供のことを「赤ん坊」と呼ぶのは、この棒のように次々に人々の手に渡る(あやされる)ことからである。

磁冠百柱林闘(じかんひゃくちゅうりんとう)

第一戦の舞台。
無数に聳え立つ、100万ガウスもの磁力を持つ磁靴青陽磁靴(チンヤオチイシェー)をはき、「塩鉄鋼」でできた柱の上で戦う。
遮鉛板(しゃえんばん)を踵に刺す事で磁力を遮断できるが、遮鉛板は各組一枚ずつでありその交代の機が勝利の鍵となる。
中国宋代、四川省拳法家によってさかんに行われた異種格闘技で、当時は杉木立の枝をはらい頂部を切断としてその切口を足場としていた。
後に、四川省青陽山で強磁石が発見されるに至り、鉄板をかぶせ磁靴をはき二対二で戦う磁冠百柱林闘が完成した。

卍丸・蝙翔鬼組とJ雷電組が対決し、蝙翔鬼の卑怯な戦法で雷電が倒れるが怒りに燃えるJのマッハパンチで蝙翔鬼を撃破。
残る卍丸のすさまじい攻撃に大苦戦するが、命を捨てる覚悟で放たれた伝説のフラッシュ・ピストン・マッハ・パンチで遂に卍丸を下し、Jが勝利した。


竜盆梯网闘(りゅうぼんていもうとう)

第二戦の舞台。
天界降竜闘神像という巨大な像の中に作られた闘場。
中国拳法完成期といわれた明朝末期に盛んに行われた連帯組手(タッグマッチ)の一種で、ロープで吊るされた直径三十米の大器に落ちれば一瞬で骨と化す濃硫硝酸を満たし、その上に長さ二十五米の梯を組んである。
この梯は山東省白新山で伐採された非常に軽く脆い老柔杉(ラオロウすぎ)で作られており、三名以上が同時に上に乗ると割れ落ちるように強度が計算されている。
え? 独眼鉄が飛燕を足で挟んで大車輪した遠心力にも耐えてたじゃないかって? 知らんなそんなことは。

両軍一名ずつになった場合、硫硝酸の上に灰雲岩(かいうんがん)でできた足場を投げ落としその上で戦う竜盆浮敲闘(りゅうぼんふこうとう)に移行する。
センクウ・独眼鉄組と富樫・飛燕が対決。
かつて富樫の兄がこの戦いに挑み命を落としており、その時と同様の対戦相手でもある事を知って血気にはやる富樫を制し飛燕が出陣、独眼鉄と対する。
独眼鉄の攻撃で一度は勝負を諦めた飛燕を富樫が「血闘援」で激励し、それに奮起した飛燕が独眼鉄を撃破。
しかし、続くセンクウに飛燕が倒され富樫との決戦となり相打ちを狙った一撃でセンクウを退け、勝利となった。
この闘場に続く道は途中で崩落しており、桃達を先に進めるために田沢と松尾が犠牲となった。
もちろん生きてましたが、男塾だぜ?


燦燋六極星闘(さんしょうろっきょくせいとう)

第三戦の舞台。
石油の湖の中にある、無数の棘付の柱が立てられた星型の島で戦う。
石油の湖にを放ち、燃え盛る火の海の中での勝負となりさらにはこの島は時間とともに溶けて沈んでいく塩砂岩(えんさがん)でできているため、最後には火の海に立つ柱の上で闘うことになる。
石油の湖に火をつけるという、一番コストがかかりそうな舞台。

羅刹・男爵ディーノ組と伊達虎丸組が対決し、伊達が圧倒的な強さでディーノを一蹴。
続く羅刹に対しても優位に立っていたが、島が沈んだ事を機に遂に伊達が捕らえられ窮地に陥ったが火の海を泳いで救援にやってきた虎丸によって脱出。
羅刹に重症を与え寸止めで敗北を促したが、羅刹が伊達の勝利を完全なものとするため自ら火の海に飛び込み決着した。


天雷響針闘(てんらいきょうしんとう)

第四戦の舞台。
外壁沿いに螺旋状の道が付いた高さ500m*1の塔・天愕塔山の頂上に位置する闘場で、周囲を八闘神の巨像で囲まれている。
各闘神像の頭部には避雷針がついており、落雷すると同時にその電力を利用し800ある地面の穴から100本の槍が突き出る仕組みになっている。
邪鬼・影慶組と桃・月光が対決し、先陣を切った月光が影慶の武器術によって敗北してしまう。
続く桃が武器術を破り、奥の手の毒手拳を繰り出す影慶を倒し、遂に邪鬼との決戦となる。
江田島の命により行われた「宙秤攣殺闘」での激戦の末、桃が邪鬼に勝利し、一号生側の勝利となった。

宙秤攣殺闘(ちゅうびんれんさつとう)

桃と邪鬼の最終決戦の際、江田島の命によって行われた。
巨大な鉄檻の中に一号生・三号生をそれぞれ収容し、別個に闘神像の指を支点とした大天秤に掛ける。
大天秤は全員の合計体重を計算した反対側の分銅の重さによって水平を保たれているが、
分銅の底には穴が開けられ中に詰められた砂鉄がこぼれ落ちるようになっており、
全てなくなるまでの30分の間に決着をつけ、それぞれの闘技者に飲み込ませた自陣側の鍵を奪取しなければならない。
鍵を奪取した後は自陣側の鉄扉を開ける事ができ、その中に有るレバーを倒せば自陣側の大天秤は固定される。
最終的に邪鬼が敗北を認めて自ら腹を拳で裂き、腹の中の鍵を桃に託した事で一号生は救出され、三号生も桃が自分から吐き出した邪鬼側の鍵を赤石に投げ渡し、三号生側の大天秤固定レバーも赤石が倒した事で三号生も救出された。


■司祭

大威𢸍八連制覇の司祭を務める謎の中国人。試合の立会いと「死亡確認」を担当している。
初登場時は中国語っぽく全て漢字で喋っていたが、いつの間にか普通の喋り方になった。


  • 勝利賽子(ジャイツ)
戦国時代、希代の名将とうたわれた武田信玄が考案したと伝えられる。
寿・吉・勝・祝・喜・生の六文字をそれぞれ六面に書き入れたサイコロを頭上高くに投げ、表に出た文字によって戦の行方を占ったといわれる。
しかしどの面が出ても勝利を暗示する文字が書かれているわけで、いうなれば出陣の景気づけの儀式。

作中では出発前に鬼ヒゲ教官が桃達を送り出す為にサイコロを投げたがカラスがサイコロを咥えた為、地面に落ちなかった。

伊達「フフフ、全員討ち死にか………」

しかも飛燕がカラスを撃ち落とすと、落ちたサイコロは真っ二つに割れた。
もはや『わざとやってるんじゃないか』と思えるレベル



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最終更新:2024年11月12日 18:03

*1 連載当時は東京スカイツリーがまだ建造されていなかったため、間違いなく日本で一番高い建造物であったはず。