登録日:2017/09/24 Sun 10:53:58
更新日:2024/11/06 Wed 02:07:32
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伊豆箱根鉄道とは、
神奈川県の小田原・箱根地区と
静岡県の伊豆地区において、鉄道事業、船舶事業、レジャー・サービス業、不動産業、自動車道事業等を行っている企業である。
略称は「いずっぱこ」。本社は静岡県三島市に置かれている。
鉄道事業
小田原駅と大雄山駅を結ぶ大雄山線、三島駅と修善寺駅を結ぶ駿豆線、箱根十国峠ケーブルカーの3路線を運営。駿豆線・大雄山線共に沿線に住宅街・工場・学校などが立ち並ぶ生活路線としての役割が強いが、駿豆線に関しては沿線に韮山反射炉、伊豆・三津シーパラダイス、修善寺温泉などを抱え、観光路線としての役割も強い。
過去には三島~沼津間の国道に並行する軌道線事業も実施していた。
駿豆線にはIS、大雄山線にはIDの路線記号がそれぞれ設定されている。
駅一覧
大雄山線
駅番号 |
駅名 |
所在地 |
乗り換え |
ID01 |
小田原 |
小田原市 |
東海道新幹線、東海道線、小田急小田原線、箱根登山電車 |
ID02 |
緑町 |
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ID03 |
井細田 |
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ID04 |
五百羅漢 |
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ID05 |
穴部 |
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ID06 |
飯田岡 |
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ID07 |
相撲沼田 |
南足柄市 |
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ID08 |
岩原 |
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ID09 |
塚原 |
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ID10 |
和田河原 |
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ID11 |
富士フイルム前 |
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ID12 |
大雄山 |
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駿豆線
駅番号 |
駅名 |
所在地 |
乗り換え |
IS01 |
三島 |
三島市 |
東海道新幹線、東海道線 |
IS02 |
三島広小路 |
|
IS03 |
三島田町 |
|
IS04 |
三島二日町 |
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IS05 |
大場 |
|
IS06 |
伊豆仁田 |
函南町 |
|
IS07 |
原木 |
伊豆の国市 |
|
IS08 |
韮山 |
|
IS09 |
伊豆長岡 |
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IS10 |
田京 |
|
IS11 |
大仁 |
|
IS12 |
牧之郷 |
伊豆市 |
|
IS13 |
修善寺 |
|
車両
駿豆線は20m級車両、大雄山線は18m級車両が使われる。大雄山線は自社発注車の5000系で統一されているために平均車齢が若いが、駿豆線は親会社である西武鉄道からの譲渡車も活躍している関係上、平均車齢がやや高め。
車体塗装は西武グループのイメージカラーである西武ブルー(
ライオンズブルー・レジェンドブルー)が使用されており、西武鉄道よりも採用は早い。
VVVFインバータ車の導入例はないが、「踊り子」のE257系置き換えに際して変電設備の更新を実施。駿豆線には無事VVVF車が乗り入れるようになった。
大雄山線
大雄山線の主力だった17m級旧形国電(
相撲鉄道からの譲受車含む)を置き換えるため1984年にデビュー。3両編成7本が東急車輌で製造された。
電装品やブレーキシステムは駿豆線用の3000系とほぼ同じ。
正面の行先表示は目的地が二つしかないため、窓のセンターピラーを境に大雄山|小田原のどちらかを行灯で照らす、バイナリー・ヘッドマークと呼ばれる珍しい方式を採用している。
第1編成は3000形と同じ普通鋼で登場したが、第2編成以降はステンレス車体に変更。
また、5~7編成は関東地方の事業者では珍しい任意転換可能な転換クロスシートが装備されている。
現在第1編成は旧標準塗装→「天狗電車」(暗めの赤一色)、第3編成がオレンジ、第4編成が黄色、第5編成がミントグリーン、第7編成が紫の塗装となっている。
電気機関車代用電車。元を正すと1928年に鉄道省が製造したモハ30形電車で、
相模鉄道を経て1976年に伊豆箱根入り。
営業列車に使われていたが、5000系投入によって営業運転を離れていたが、コデ66形老朽化に伴う後任車として工事用車両に改造された。
主な運用は5000系の大場工場入出場時の牽引やレール輸送など。
塗装は赤電→黄色→茶色と変遷している。
駿豆線
旧型車の置き換えと車両冷房化を目的に導入された伊豆箱根鉄道初のカルダン駆動車。
1979年から1997年にかけて3両編成6本が製造された。
この形式から設計は東急車輛が担当したが、同時期に登場した西武101系とともに箱根山戦争で知られたライバル同士が手を組んだことから違った意味で話題を呼んだ。
第1編成から第4編成までは鋼製車体、第5・6編成はステンレス車体を採用しており、後者は前面が5000系、側面が当時増備されていた211系をミックスさせたようなデザインとなっている。
一部は沿線が舞台(と言っても主な舞台は山の向こう側だが)の『
ラブライブ!サンシャイン!!』のラッピング列車となっており、第1編成は「恋になりたいAQUARIUM」(運用終了済み)、第6編成は「
HAPPY PARTY TRAIN」仕様となった。
また、第1編成は2018年6月から緑とクリームの
江ノ電軌道線カラーで運用されている。
1991年と1992年に3両編成2本が製造された。
同時期に増備されていた
JR東海の311系にも似た外観で、JR線への直通運転にも対応する設備を供えていたが、後にJRへの直通対応設備のほとんどが撤去されている。
第2編成は前述した『ラブライブ!サンシャイン!!』劇場版のラッピング車として運用されたこともある。この際前面のFRPが金色、帯がレジェンドブルーに変更され、ラッピング終了後も塗装はそのままとなっている。
元西武鉄道新101系。4両編成と2両編成を組み合わせて3両編成2本を構成した。
カラーリング以外は比較的101系の面影を残している。1編成は西武鉄道時代の塗装に戻されている。
西武多摩川線にも同様の特別塗装車が運用されている。
車両牽引に使用される凸型の電気機関車で、ED32とED33の2両が所属。
元々は西武鉄道のED31形だったが、1952~1953年に譲渡されて現在に至るまで使用されている。
過去には国鉄から乗り入れたお座敷客車列車の牽引を行ったこともある。
車両検査
駿豆線と大雄山線はJR東海道線を介してレールがつながっており、大雄山線用車両の検査・修繕などの際には駿豆線の大場工場へ出入りするため小田原~三島間で甲種輸送が設定される。
ただし
小田原駅のJRと大雄山線との渡り線に架線は張られていない。
JR貨物の首都圏エリアには本線用大型ディーゼル機関車の配置もないため、甲種輸送実施の際には牽引用電気機関車と輸送対象の編成との間に貨車を3両連結する。
これは間違って架線のない区間に電気機関車が入線してパンタグラフが破損する事故を防ぐためである。
主な流れとしてはこうなる。
入場時
- 大雄山駅から入場車がコデ165牽引で小田原駅へ向かう。JR貨物の機関車+貨車も小田原駅へ。
- 小田原駅到着後、コデを解放。小田原駅に待機していた別の5000系を連結し、一旦引き出す。
- 引き出しが終わった後、JR貨物の機関車+貨車がバックして入場対象車と連結。連結完了後、進路開通次第三島駅へ。
- 三島駅到着後JR車は切り離し。大場駅から迎えに来た駿豆線ED31形と連結し大場工場へ。
出場時
- 大場工場から三島駅へED31形牽引で向かう。
- 三島駅でJR貨物へ引き渡し。出場車は一旦小田原駅を通過して相模貨物駅に向かう。
- 相模貨物駅で貨車を連結し、折り返し小田原駅に向かう。
- 小田原駅到着後渡り線へ出場車を押し込み、コデ165と連結して大雄山駅へ向かう。
なお、この甲種輸送は入場時は1日で完結するが、出場時は3日間かけて行われる。
夜間停泊は三島駅と相模貨物駅でそれぞれ1日ずつ。
その他の事業
芦ノ湖遊覧船を運航。かつては沼津港から松崎港までの西伊豆沿岸地域を結ぶ西伊豆航路も運行していたが、利用者数減少により廃止されている。
子会社の伊豆箱根バスが運営。
子会社の伊豆箱根
タクシーと伊豆箱根交通の2社が運営。
キャラクター
鉄道むすめ。大雄山線駅務係。
苗字は塚原駅、名前は井細田駅・相模沼田駅・緑町駅の頭文字から。
同じく鉄道むすめ。駿豆線駅務係。
苗字は修善寺駅、名前は牧之郷駅から。
いずっぱこのキャラクターとしては唯一の男性。
いずっぱこを優しく見守る少年で、駿豆線沿線でのんびり暮らしている。
LINEスタンプも販売中。
スマートフォンゲーム『
駅メモ! -ステーションメモリーズ!-』の登場キャラクターであるでんこ。
2019年10月にるりが、2020年7月にあいが公認キャラクターとなった。
それぞれ5000系、7000系をモチーフにしている。
詳細は項目参照。
追記・修正お願いします。
- web画像の出展にはアドレスと閲覧日を載せないとダメですよ。Wikipediaならさらにその出展が載ってることが多いから、可能なら大元の出展を載せるのがベストかと、 -- 名無しさん (2017-09-24 13:59:43)
- 画像どころか記述もほぼwikipediaの写しじゃねえかよ -- 名無しさん (2017-09-24 17:42:05)
最終更新:2024年11月06日 02:07