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ズガドーン

登録日:2017/12/22 Fri 02:02:32
更新日:2024/10/31 Thu 10:29:22
所要時間:約 8 分で読めます





※『ウルトラサン・ウルトラムーン』シナリオのネタバレを一部含みます。























◆基本データ


新アローラ図鑑:No.393
全国図鑑:No.0806
分類:はなびポケモン

UBコード:UB:BURST
英語名:Blacephalon
身長:1.8m
体重:13.0kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:ほのおゴースト

特性:ビーストブースト(相手ポケモンを倒すと最も数値の高い能力が一段階上昇する)

種族値
HP:53
攻撃:127
防御:53
特攻:151
特防:79
素早さ:107
合計:570

努力値:特攻+3


◆概要


USUMで追加された新たなウルトラビースト。
細いピエロのような姿と動きが特徴で、何といっても目を引くのは胴体から切り離された丸い頭部。
実はこの頭部は火花の集合体で、これをボールのように掌で転がすことが出来る。因みに頭部側面に丸い模様があるが、これが目である。
戦闘中のモーションもピエロのようにこのボールを転がすといった見る者を楽しませる動作をするが、その実態はウルトラビースト、そしてゴーストタイプらしく危険極まりない。
火花の集合体であるこの頭部はいわば花火であり、これを爆発させることで相手を驚かせ、その隙に生気を吸収する。
どの程度吸収されるかは不明だが、その見た目もあってウルトラビーストらしい危険性を孕んでいる。
名前の由来は頭を意味する頭蓋がドーンと爆発するということで「()がドーン」。
随分ストレートなネーミングである。

ポケリフレでは火花の部分はスカスカ、喜びポイントは胸元の玉、嫌がりポイントはそれ以外の玉。
喜ぶと火花が黄色一色になり、怒ると赤一色になり、嫌がると青一色になる。なかなかどうして感情表現豊かなポケモンなのだ。

通常個体は白が基調であるが色違いは全体的に青くなる。まるで夜間パレード仕様。
ちなみに、モデルはニューイヤークラッカーやカウントダウン花火。


◆ゲームでは


『ウルトラサン』のみに登場し、ツンデツンデとは対の関係。
ネクロズマによって世界中にウルトラホールが開かれてしまった際にマッシブーンの代わりにメレメレ島に姿を現す。
因みにマッシブーンはアーカラ島にてライチと対峙することとなった。

この個体はハラハウカプ・コケコによって撃退されたようだが殿堂入り後、ポニ島にて3匹以上も潜伏していることが判明。
ウルトラ調査隊の依頼によりポニの樹林で2匹捕獲することが出来る。レベルは60。
戦闘前にオーラで特攻が2段階上がるので注意。これで「ビックリヘッド」や「シャドーボール」が来たらほぼ秒殺されてしまう。
ただ後述するが、逆に耐久がポンコツなので弱らせるのも面倒。1匹犠牲を覚悟してつかまえポンを使う事も考える事。


またこの時点ではリラハンサムによってバトルツリーへの道が封鎖されているためジャッジ解放が行えず、厳選環境が整わない状況となってしまっている。
倒す、もしくは逃走することによって後日捕獲が可能になるため捕獲による個体値など厳選したい人はさっさと倒してしまおう。

ただ今回は王冠による個体値補強という便利な物もある為、めざパだけ粘って後は適当でもどうにかなる。
その代わり1匹目の時点でこれを済まさないと 2匹目捕獲からはかなり長時間拘束されてしまう ので注意。


◆対戦におけるズガドーン


シャンデラアローラガラガラに続くほのお/ゴースト複合。この複合は後にヒスイバクフーンが登場した。
性能としては典型的な高速特殊アタッカー。UBらしく特攻 151 と言うぶっ飛んだ数値を誇る。
素早さはズガドーンのみが属する107族。ガブリアスより早くゴウカザルよりギリギリ1低いと言う絶妙な数値。

更に専用技である「ビックリヘッド」を覚える。
一見ふざけた技名に思えるかもしれないがこれは頭部を爆発させることで相手にダメージを与えるほのおタイプの技で、その威力はなんと 150
しかも命中率は100と安定しており、火力指数はデンジュモクをも凌ぐほど。
その代償としてこの技を使用すると最大HPの1/2の数値が削られる。しかもダメージの端数処理は天井関数
最大HPが奇数であっても、端数切り上げにより2回繰り出した場合の合計ダメージが最大HPを必ず上回るため、回復によるクールダウンを挟まないと戦闘不能になってしまう。
なお、『ポケットモンスター』シリーズの多くの端数処理は床関数で切り捨てであり、他に天井関数になっているのは、追加効果がビックリヘッドと同じてっていこうせんくらいしかない。

何気に攻撃も 127 と非常に高いが技不足であり、採用出来て「ニトロチャージ」がいいところ。
花火ポケモンらしく「だいばくはつ」も覚えるが、残念ながら採用する余裕はない。
ちなみにドーブルなど他のポケモンにビックリヘッドを使わせると自分の頭を外すのではなく、どこからかズガドーンの頭部を取り出して投げる。

ビーストブーストは調整次第で素早さや攻撃を上げることが出来るが、ウリである特殊火力が落ちるため基本的には特攻にかける方針になる。
特に素早さにブーストを掛ける場合、 特攻に振る努力値をほぼ投げ捨てる 事になるのが痛い。

その素晴らしい火力故当初は同僚であるツンデツンデのいわ/はがねというタイプの不遇さも相まって一気に両者のお株を奪ったと話題になって……
いた


……のだが研究が進むにつれ、その弱点も浮き彫りになり始めた。


まず何といっても脆い、柔い、すぐ倒れる。
耐久方面は見た目通りからっきしで体力と防御は僅か53。何と ポッチャマ (エンペルトどころか ポッタイシですらない ) と全く同じ
たねポケモンと同レベルである。タイプの都合上「ふいうち」どころか「アクアジェット」や「かげうち」ですら致命傷になり得る。
ビックリヘッドで体力が減っていれば半減するハッサムメタグロスの「バレットパンチ」で昇天すら有り得るほど。
特殊耐久は物理よりはマシではあるものの、やはり全体的に見れば低い部類。

この手の特殊アタッカーには行動回数を増やす「きあいのタスキ」を持たせるのが一般的だがここで足を引っ張るのが「ビックリヘッド」の存在。
前述の通り自身の体力を大幅に削る技のため「きあいのタスキ」との相性が悪い。その為ほのお技2ウェポンも考えられる程。
「ビックリヘッド」の実際の採用率が6割以下と、取り立てて高いわけでは無い時点で色々お察しください。仕方ないんや。タスキ持たせたいんや……。
おまけに無駄に高い攻撃の所為で「イカサマ」も十分致命傷になる。というか攻撃の個体値が低くなければ一撃で砕ける。
なので、上からイカサマを放てるポケモン(特にアローラペルシアン)はスカーフ持ちでなければ相手にするべきではない。
この通り散ること前提の短命なポケモンとなってしまっている。花火は散るからこそ美しいのだ……。

また、サブウェポンもほぼ皆無と言う悩ましい事態。
マトモな技は「サイコキネシス」「サイコショック」「あくのはどう」程度。まるで補完できていない。そして「あくのはどう」は範囲もろ被りなのでいらない。
シャンデラが覚える「エナジーボール」もズガドーンは覚えず、3Vは確定という仕様上あくタイプ対策となるめざパ格闘が不可能。ゲンガーですら使えるマジカルシャインも覚えない。
故に地面辺りが候補だが、基本的にバンギラスヘルガーガオガエンに抗う術はほぼ無い。ならば他のポケモンに任せようと交代を狙った途端「おいうち」で逃さず狩られることも。「おいうち」こそないがサザンドラにも打つ手がほぼ無い。
特性「ばけのかわ」による行動保証と「かげうち」によって先制で弱点を突いてくるミミッキュもかなり分が悪い相手。対面ではまず勝ち目はないと言っても過言ではない。
一応「トリック」や「おにび」と言った変化技も備えるのだが、前者はメガストーンやZクリスタルで容易に透かされ、後者はズガドーンが脆すぎて効果が薄い。
(ちなみに無補正A252ランドロスじしん やけど状態込みで ズガドーン 確1 。脆いとかそういうレベルではない)


比較対象とされていたシャンデラはそれなりの耐久に加え、ズガドーンが覚えない「トリックルーム」や「ちいさくなる」なども覚え、特性も「もらいび」や「すりぬけ」などと言った優秀な部類である。
散ること前提のこちらとは違った運用になり差別化は容易だったというのが結論。火力のズガドーン、搦め手のシャンデラと言ったところか。
ただ現環境で一芸特化のポケモンが活躍できるかと言うと…。

因みに滅多に遭遇はしないだろうが、ビックリヘッドは特性「しめりけ」で無力化される。
最後っ屁の「だいばくはつ」も当然「しめりけ」の前では無力。
ついでにビックリヘッドは敵味方全体を攻撃する技なので「もらいび」や「テレパシー」と組ませなければダブルでも使いにくい。
ついでに補足しておくと、ビックリヘッドで両者全滅となった場合は、だいばくはつと同様に使用した方が負けになるので注意。
なおこの専用技、 ドーブルでもしっかり使えるしちゃんとものまねも出来る
ちなみにドーブルが繰り出した場合、どこからともなくズガドーンの頭を投げて爆発させる。


こうした弱点が露になり始めたことで当初は高かった使用率も一気に落ち、現在ではシングル・ダブルともにツンデツンデにその順位を譲っているのが現状。
ちなみに、同じくウルトラ版で登場したアーゴヨンはといえば、発売から今に至るまで高い使用率をキープし続けている。
ズガドーンを活用するならやはり高火力で散る事前提で立ち回るか、この際専用技を捨ててタスキで堅実に立ち回るかを考えるべし。

アニポケにおけるズガドーン

SM編78話にて夜間の花火大会をバックに登場。
最後の〆を見終えたサトシ達の前に現れ、アンコールと言わんばかりに花火大会を敢行。俺が花火大会になるんだよ!

その後同時期にやって来たデンジュモクとパフォーマンス対決を始める。
結局ピカチュウらの技による花火パフォーマンス(?)が行われ、負けじと頭を膨らませているところをルガルガンのラジアルエッジストームを叩き込まれゲットされる。

ウルトラホールに還される際も火花を散らせる生粋のパフォーマー。
ちなみにこのときカプ・コケコは退場する2匹を観覧していた。守り神働け




追記・修正は自分の頭でビックリヘッドしてからお願いします。

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最終更新:2024年10月31日 10:29